腸を温めると体にいいと一度は聞いたことがあるかもしれません。
しかし、腸を温めるコツがわからないと、思うような効果が得られないことも。
本記事では、腸を温めることで期待できる効果や効率的に腸を温める方法を紹介します。
腸を温めるとどうなるのかを知りたい方は、参考にしてくださいね。
腸が冷えると起こりやすい3つの症状
腸が冷えると様々な不調が起こります。
特に起こりやすいのは次の3つの症状です。
- 自律神経が乱れて腸の働きが鈍くなる
- 便秘や下痢を起こしやすくなる
- 免疫力が弱まる
詳しく説明します。
自律神経が乱れて腸の働きが鈍くなる
腸が冷えると自律神経が乱れて、腸の働きが鈍くなります。
血管や内臓の働きをコントロールする自律神経には、緊張状態で優位になる交感神経とリラックス時に優位になる副交感神経があります。
腸が冷えると、血流が悪くなり交感神経が優位になってしまい、腸の働きが鈍くなるのです。
便秘や下痢を起こしやすくなる
便秘や下痢を起こしやすくなるのも腸が冷えると起こりやすい症状の一つです。
腸が冷えて自律神経のバランスが乱れると、交感神経が優位になります。
交感神経が優位になると、腸の働きや血流が鈍くなり、便秘や下痢を引き起こしやすくなるのです。
便秘や下痢が続くと腸内細菌のバランスが崩れ、ますます腸内環境を悪化させてしまいます。
免疫力が弱まる
腸が冷えると免疫力が弱まります。
免疫細胞の約7割は腸に集まっているといわれています。
そのため、腸が冷えて血流が滞り腸の働きが悪くなると、免疫力が弱まってしまうのです。
免疫力が弱まると、細菌やウイルスに対する抵抗力が下がり、感染症にかかりやすくなってしまいます。
(参考元:腸内フローラと腸管免疫の関係 – ビオフェルミン製薬、おなかの冷えと腸との関係-腸活ナビ)
腸を温めるとどうなるの?期待できる5つの効果
腸を温めるとどうなるのでしょうか?
期待できる効果は5つあります。
- 冷え性が改善する
- 基礎代謝が活発になる
- 免疫力UPが期待できる
- 便秘や下痢が改善する
- 生理痛が和らぐ
詳しく説明します。
冷え性が改善する
腸を温めると、冷え性が改善します。
冷え性の人はいつも手足が冷たく、悩んでいる人も多くみられます。
しかし、手や足を温めてもなかなか改善されません。
腸を温めると、お腹周りの他の臓器も温まり、体全体の血流がよくなり体温が上昇します。
その結果、冷え性が改善するのです。
基礎代謝が活発になる
腸を温めることで、基礎代謝が活発になります。
腸を温めると内臓の働きが活発になり血流が良くなります。
すると、基礎代謝が活発になるのです。
基礎代謝が活発になるとエネルギー消費量もアップするため、痩せやすい体になります。
免疫力UPが期待できる
腸を温めることによって、免疫力が高まる効果が期待できます。
腸には約70%もの免疫細胞が集中しています。
腸を温めると免疫細胞が活発になるので、免疫力UPが期待できるのです。
免疫力が高まると、細菌やウイルスなどの感染症にかかりにくくなります。
(参考元:ミッドタウンクリニック)
便秘が改善する
腸を温めると、便秘が改善する効果があります。
腸を温めると、血流が良くなって腸のぜん動運動が活発になり、便通をスムーズにさせる働きがあります。
便通が良くなると、腸内環境が良くなり便秘が改善されるのです。
(参考元:福岡天神内視鏡クリニック)
生理痛が和らぐ
腸をしっかり温めると、腸に近い場所にある子宮の冷えも改善するので、生理痛が和らぎます。
生理痛は、経血を押し出す時に子宮が収縮するために起こります。
子宮の収縮が強くなればなるほど、生理痛がひどくなるのです。
子宮を強く収縮させてしまう原因の一つに冷えがあります。
子宮に近い腸を温めることは子宮の収縮を和らげ、その結果、生理痛を和らげるのです。
(参考元:リングルアイビー)
腸を温めるために効果的な方法5選
腸を温めるために効果的な方法を5選紹介します。
- 冷たい食べ物や飲み物を控える
- 体を温める作用がある食べ物を意識して摂る
- 温湿布や湯たんぽで腹部を温める
- 適度な運動や体操をする
- 体を冷やさない服装を心がける
詳しく説明します。
冷たい食べ物や飲み物を控える
腸を温めるためには、冷たい食べ物や飲み物はできるだけ控えましょう。
冷たい食べ物や飲み物は腸を冷やし、血流や代謝を低下させます。
きゅうりやトマトなどの夏野菜も体を冷やすと考えられているので、摂りすぎには注意が必要です。
体を温める作用がある食べ物を意識して摂る
体を温める作用がある食べ物を意識して摂ることは、腸を温めるために効果的な方法です。
加熱したしょうがやニンニク、唐辛子などは体を温める効果があります。
他にも玉ねぎや根菜類、黒砂糖やシナモンなども体を温める作用があります。
体を温める作用のある食べ物を積極的に摂り入れ、体の中から温めましょう。
温湿布や湯たんぽで腹部を温める
温湿布や湯たんぽで腹部を温めると、腸の動きが活発になり温まります。
温湿布や湯たんぽで腹部を温めると皮膚から温かさが伝わり、腹部の血流が良くなります。
腹部の血流が良くなることで、腸の動きも活発になるのです。
さらに、腹部を温めることは身体全体の血流を促し、自律神経のバランスも整えてくれます。
温湿布や湯たんぽをあてる時は、低温やけどに注意が必要です。
適度な運動や体操をする
腸を温めるには、適度な運動や体操をすることも効果的です。
運動や体操で筋肉を動かすと血流がよくなります。
血流が良くなり体が温まることで腸が温まるのです。
軽いストレッチや適度な運動をして血流を良くしましょう。
特に骨盤周りの体操は、下腹部の血流を促すため腸を温めるには効果的です。
体を冷やさない服装を心がける
体を冷やさない服装を心がけることも、腸を温めるためには必要です。
体温をしっかり保つことは腸だけでなく体全体に影響を与えます。
夏場はついつい薄着をしがちです。
ハイウエストのショーツや腹巻などを活用して、お腹を冷やさないように注意しましょう。
まとめ
腸を温めると体にいいと聞いたことがあっても、実際に腸を温めるとどうなるのか知らないことも。
本記事では、腸を温めると期待できる効果や効率的に腸を温める方法を紹介しました。
腸を温めて、健康になりたい方は、参考にしてくださいね。
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