犬は散歩が大好きというイメージがありますよね。

しかし実は柴犬は散歩が嫌いになりやすく、「拒否柴」という散歩を拒否する柴犬を表す言葉もあるほどです。

本記事では柴犬はなぜ散歩が嫌いになりやすいのか、また、散歩嫌いになる問題点や対処法を解説します。

「もしかしてうちの柴犬は散歩が嫌いなのかも……」と感じる方は、参考にしてくださいね。

 

柴犬は散歩嫌いになりやすい？4つの理由

なぜ柴犬は散歩が嫌いになりやすいのでしょうか。

考えられる4つの理由を紹介します。

• 環境の変化が苦手だから
• 知らない人や犬との交流が苦手だから
• 過去に怖い思いをした記憶があるから
• 散歩に長時間集中できないから

 

環境の変化が苦手だから

柴犬は環境の変化が苦手なので、散歩に行くのを嫌がることがあります。

勇敢なイメージを持たれがちな柴犬ですが、実はいつもと違うことに関しては、警戒したり怖がったりしてしまうのです。

「一番安心できる自分のテリトリーである家にいたい」という気持ちが強いのかもしれませんね。

 

知らない人や犬との交流が苦手だから

知らない犬や、知らない人と交流するのが苦手なのも、柴犬が散歩に行きたくない理由の一つと考えられます。

柴犬は飼い主には忠実でも、他の犬とうまく遊べなかったり他人には警戒してしまいがちなのです。

「散歩で他の犬と遊びたい」という気持ちがないので、わざわざ外に散歩に行きたくないのでしょう。

人付き合いが苦手な人間が、外出したくないのと同じですね。

 

過去に怖い思いをした記憶があるから

柴犬が散歩を嫌がるのは、過去の散歩中に怖い思いをした記憶があるからかもしれません。

散歩中に強そうな犬に吠えられたりケガをしたりして、散歩が嫌なものだと思ってしまったのでしょう。

筆者の愛犬は、散歩コースに落ちていたロープに飛び上がって驚き、数日散歩を拒否したことがあります。

柴犬は繊細なので、飼い主が気付かないうちに予想もしないものを「怖い」と感じているのかもしれませんね。

 

散歩に長時間集中できないから

柴犬は集中力がない犬種で、散歩に集中できないことが散歩嫌いになりやすい原因の1つです。

集中力がないため、遊びや散歩の途中でも突然飽きてやめてしまうのです。

散歩には出たものの途中で嫌になって道で寝転がったり、座り込んだりする拒否柴をよく見かけます。

仕方なく呆然と一緒に立ち尽くす飼い主や、抱きかかえて帰る飼い主も。

排泄などの用事が済むと、もう飽きてしまうのでしょう。

 

柴犬が散歩嫌いになるとどうなる？3つの問題点

柴犬が散歩を嫌いになってしまうと、何か問題はあるのでしょうか？

3つの問題点があります。

• 社会性が身につかない
• ストレスで噛む・吠えるなどの問題行動が増える
• 運動不足による肥満のリスクが高まる

詳しく説明します。

 

社会性が身につかない

柴犬が散歩を嫌いになると、社会性が身につかなくなってしまいます。

柴犬は他の犬や飼い主以外の人間と仲良くすることが苦手ですが、散歩しないことでさらに苦手になってしまうのです。

散歩中に寄ってきた人や犬を噛んでしまったり、過剰に吠えたりしてしまうことも。

散歩で他の犬や人に慣れることが大切です。

 

ストレスで噛む・吠えるなどの問題行動が増える

柴犬は散歩を嫌いになるとストレスが溜まり、噛んだり必要以上に吠えたりする問題行動が増えてしまいます。

犬は散歩でストレスを発散できると科学的に証明されているため、散歩をしないとストレスが溜まりやすいのです。

散歩中に会う他の犬や外でみつけた匂い、匂いから得られた情報などで、犬は刺激を受けて気分転換ができています。

ストレスが溜まるとイライラしやすくなり、無駄吠えしたり人を噛んだりしやすくなってしまいます。

 

運動不足による肥満のリスクが高まる

柴犬が散歩に行かなくなると運動不足になり、肥満のリスクが高まります。

家にいるだけでは十分な運動ができず、運動不足になってしまうのです。

肥満になると足腰への負担が大きくなったり、病気になりやすくなったりして、寿命が短くなってしまう恐れも。

肥満になると身体が重くなって関節にも負担がかかり、さらに散歩に行くことが嫌になってしまうのです。

 

運動不足になりがちな散歩嫌いの柴犬への対処法

散歩が嫌いで運動不足になりがちな柴犬は、どのように対処するといいのでしょうか？

おすすめの3つの対処法を紹介します。

• いつもと違う散歩コースへ連れ出してみる
• 散歩中におやつをあげる
• 散歩の時間を変えてみる

 

いつもと違う散歩コースへ連れ出してみる

散歩嫌いの柴犬は、いつもと違う散歩コースへ連れて行くのがおすすめです。

いつものコースに怖いものがあって散歩したくない場合は、コースを変えると喜んで歩いてくれる可能性があります。

いつもの散歩コースに飽きてしまった場合も、コースが変わると気分が変わって歩いてくれるでしょう。

いつも同じコースを歩いている場合は、普段は行かない場所へ行ってみるのもいいですね。

ただし柴犬は繊細な子が多く、コースを変えると怖がって歩かなくなることもあるので、帰りだけ違う道を通ってみることから始めましょう。

 

散歩中におやつやご褒美になるものをあげる

散歩嫌いの柴犬には、散歩中におやつやご褒美をあげるといいでしょう。

「散歩に行くといつもうれしいことがある！」と覚えると、喜んで散歩に行くようになります。

おやつでもいいですし、撫でられるのが好きな子は撫でてあげるのもおすすめです。

筆者の愛犬は散歩の途中でブラッシングしてもらうのが好きで、散歩を嫌がるときもブラシを見せると歩き始めます。

ただし、散歩の途中で飽きて歩かなくなってしまった場合は、おやつでも動かない頑固さを持つのも柴犬の特徴です。

何をしても動かない場合はあきらめて、拒否柴を眺めて楽しみましょう。

 

散歩の時間を変えてみる

柴犬が散歩を嫌がる場合は、散歩の時間を変えてみるのもおすすめです。

柴犬は暑さが苦手なので、特に暑い時期は散歩を嫌がる子が多いのです。

なるべく涼しくなった夕方や夜に散歩に行くようにするなど、時間を変更してみるといいでしょう。

筆者の愛犬も夏になると散歩を嫌がる日が増え、夕方は排泄のみの必要最小限の散歩になります。

時間を変えてなるべく快適に散歩ができるようにするといいでしょう。

 

まとめ

犬は散歩が好きだと思われていますが、柴犬は散歩を嫌がる子が多く困ってしまうことも。

筆者の愛犬も散歩が好きではなく、渋々散歩に行っているようです。

実は柴犬が散歩を嫌がる理由や、対処法があるんです。

本記事ではなぜ柴犬は散歩を嫌がるのか、散歩嫌いの問題点や対処法も併せて解説しました。

柴犬の散歩嫌いに苦労している飼い主さんは、本記事を参考にワンちゃんとの快適なお散歩を実現してくださいね。