エアコンのフィルターをこまめに掃除するのって、面倒ですよね。
しかしフィルター掃除をしないと、電気代が高くなったり健康に影響を及ぼしてしまったりすることも。
本記事では夫と共にエアコン取付に携わる主婦が、フィルター掃除を怠るとなぜ大変なことになるのかを解説します。
フィルター掃除が面倒な方は、ぜひ参考にしてくださいね。
エアコンフィルターの掃除をしないと大変なことに!4つの理由を解説
エアコンのフィルターを掃除せずに放っておくと、なぜ大変なことになってしまうのでしょうか?
4つの理由を解説します。
- エアコンの効きが悪くなる
- 電気代が高くなる
- 健康被害を及ぼす恐れがある
- 臭いやカビの原因になる
エアコンの効きが悪くなる
エアコンのフィルター掃除を怠ると、エアコンの効きが悪くなってしまいます。
エアコンのフィルターが埃や汚れで詰まり、空気がスムーズに流れなくなるのです。
エアコンは室内の空気を吸い込み、そして温度を調整してから室内へ放出します。
フィルターが詰まっていると空気がうまく通らず、風量が落ちてエアコンが効きにくくなります。
電気代が高くなる
エアコンのフィルター掃除をせずにいると、電気代が高くなってしまう恐れがあります。
エアコンのフィルターが目詰まりすると、スムーズに空気が流れないため、不必要な力がかかるからです。
また風量が落ちてエアコンの効きが悪くなることで、室温の調整に時間がかかって無駄な電力を消費してしまいます。
フィルターを掃除すると、目詰まりしているエアコンと比べて冷房時で約4%、暖房時で約6%もの消費電力の削減になるのです。
2週間に1度のフィルター掃除で、年間約990円も電気代の差が出るといわれています。
(参考:環境省)
(参考:経済産業省経済エネルギー省)
健康被害を及ぼす恐れがある
エアコンのフィルター掃除を怠ると、健康被害を及ぼす恐れがあります。
エアコン内に発生したカビや、溜まった埃が室内に排出されて鼻炎や喘息、ひどい時には肺炎などの症状が起きてしまう可能性があるのです。
フィルターが汚れると空気中の埃を上手く取り除けず、エアコンの内部に埃がどんどん溜まります。
また汚れをエサとしたカビが発生し、カビや埃をアレルゲンとしたアレルギー症状が出やすくなってしまうのです。
小さな子供やペットがいる家庭では、特に注意が必要になります。
臭いやカビの原因になる
エアコンのフィルター掃除をせずにいると、臭いやカビの原因になります。
エアコンから放出される臭いは、エアコン内部に発生したカビが原因だからです。
エアコンの運転時には、内部で結露が発生して湿度の高い状態になっています。
さらにフィルターに溜まった汚れはカビの栄養になるため、非常にカビが生えやすい状態になるのです。
そして、エアコン内でカビが発生すると、室内にカビ臭い風が放出される原因となってしまいます。
エアコンフィルターの効果的な掃除手順とは?
エアコンのフィルターをきれいに掃除するには、どのようにすれば良いのでしょうか。
掃除の手順を紹介します。
- 手順①エアコン正面の前面パネルを開ける
- 手順②掃除機で大きな埃を吸い取る
- 手順③フィルターを外して、掃除機で吸う
- 手順④フィルターを洗う
- 手順⑤エアコン本体を掃除する
- 手順⑥フィルターを本体に戻す
手順①エアコン正面の前面パネルを開ける
エアコン本体のコンセントを抜き、エアコン正面にある前面パネルを開けます。
パネルは両サイドを持ち上げると、簡単に開きます。
パネルを取り外せる場合は、外す方がエアコン内の掃除をしやすいのでおすすめです。
前面パネルの開け方や外し方は機種によって違うので、分からない場合は説明書を確認しましょう。
手順②掃除機で大きな埃を吸い取る
フィルターやエアコンに付いている、大きな埃を掃除機で吸い取っておきましょう。
フィルターを外した時に舞う埃を、少しでも減らせるからです。
エアコンに力をかけず、掃除機の極細ノズルなどでそっと埃を吸い取ります。
フィルターやエアコン内部は繊細なので、先端を強い力で押し付けないように注意しましょう。
手順③フィルターを外して、掃除機で吸う
エアコンからフィルターを外して、再度掃除機で埃を取りましょう。
フィルターに付着した汚れを水洗いする前に、再度掃除機で取れるだけ取り除いておくのです。
フィルターの表面に埃が溜まるので、表面から掃除機で大きな埃を吸い取りましょう。
また、自動お掃除機能が付いたエアコンの場合は、フィルターを外す前にダストボックスを外す必要があるので注意が必要です。
フィルターは薄くて細かい網でできているので、各機種の説明書を確認して丁寧に外しましょう。
手順④フィルターを洗う
フィルターの裏側からシャワーを掛けて、汚れをとります。
フィルターの埃は表側に溜まっていることが多いので、裏側からシャワーをかけると落ちやすいのです。
シャワーだけで落ちなかった汚れは、古いハブラシなどの柔らかいブラシでやさしくこすります。
フィルターは乾いたタオルで拭き、風通しの良い日陰でよく乾燥させましょう。
手順⑤エアコン本体を掃除する
フィルターを乾燥させている間に、エアコン本体を掃除しましょう。
フィルターを外した中には、熱交換器の役割をする銀色のアルミフィンがあります。
アルミフィンは非常に繊細で、触ると曲がってしまったり、鋭い刃で手を傷つけてしまう恐れも。
フィンには直接触れず、掃除機で吸う程度にしましょう。
また、室内機表面に付いた汚れも、硬く絞ったタオルで拭き取っておくと良いでしょう。
手順⑥フィルターを本体に戻す
フィルターが乾いたら、本体にフィルターを戻してお掃除完了です。
フィルターに水分が残っていると、カビの原因になってしまうため、しっかりと乾かしてから本体に戻しましょう。
エアコンフィルターの汚れがひどい時の掃除方法とは?
フィルターの汚れがひどく、水やお湯だけではきれいにならなかったときはどうすれば良いのでしょうか?
おすすめの掃除方法を2つ紹介します。
- 重曹を使用する
- 中性洗剤を使用する
重曹を使用する
フィルターの汚れがひどいときは、重曹を使って掃除しましょう。
重曹は弱アルカリ性で、たばこのヤニや油汚れなど主にベタつく酸性の汚れをよく落とせるのです。
スプレーボトルに水と重曹を入れて重曹水を作り、フィルターにスプレーしてから古ハブラシや刷毛などで汚れを取ります。
水100mlに対して重曹を小さじ1ほど入れると良いでしょう。
また、ぬるま湯に重曹を溶かして、エアコンフィルターを浸け込むのもおすすめです。
2~3時間置いてからブラシでやさしくこすると、汚れが取れやすくなります。
さらに、重曹には消臭効果も期待できます。
室内機のパネルやルーバーなども、重曹水を含ませてから固く絞ったタオルで拭き取るときれいになりますよ。
中性洗剤を使用する
フィルターの汚れがひどいときは、中性洗剤を使用するのもおすすめの方法です。
中性洗剤は食器用洗剤など、普段から家庭で使用している洗剤が多く、手軽に汚れを落とせるのです。
ぬるま湯に食器用洗剤などを溶かし、フィルターを漬けてからブラシなどで優しくこすると汚れが取れやすくなります。
スプレータイプの中性洗剤の場合は、フィルターに直接スプレーするのも便利ですね。
素材を傷めず汚れが取れるので、汚れがひどい時にはまず、中性洗剤で洗ってみると良いでしょう。
まとめ
エアコンのフィルターを掃除するのは面倒ですが、放っておくと大変なことになる恐れがあります。
本記事では夫と共にエアコン取付に携わる主婦が、フィルター掃除を怠るとなぜ大変なことになってしまうのかを解説しました。
フィルター掃除が面倒な方は、本記事を参考にフィルター掃除のモチベーションを上げてくださいね。
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