「自閉スペクトラム症スペクトラム症っていつ分かるの?」
我が子や周りの子が「もしかしたら自閉スペクトラム症かも…」と思っても、本当に自閉スペクトラム症なのか、ただ少し成長がゆっくりなだけなのか分からないと困ってしまいますよね。
本記事では実際に自閉スペクトラム症と診断された子どもを持つ筆者が、自閉スペクトラム症とはっきり分かるのはいつなのかなどについて実体験を交え、ご紹介していきます。
「自閉スペクトラム症かも…」と不安な毎日を過ごしていらっしゃるママに、少しでも参考になれば嬉しいです。
自閉スペクトラム症とは?
自閉スペクトラム症とは、ネットの自閉スペクトラム症専門ページでは以下のように説明されています。
”「自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disordr:ASD)」は対人関係が苦手・強いこだわりといった特徴を持つ発達障害の一つです。
子どもの約20人〜50人に1人の割合で自閉スペクトラム症と診断され、女性より男性に多いのも特徴です。
思っていたよりも、かなり割合が多いですよね。
一言で「自閉スペクトラム症」と言っても、ほぼ定型発達の子どもと同じなのに何だか落ち着きがない子がいたり、3〜4歳になっても発語が見られない子もいたりなど特性の現れ方はさまざまです。
自閉スペクトラム症の原因は、生まれつきの脳の機能異常と言われていますが詳しいことは分かっておらず、自閉スペクトラム症の子どもへの専門家の対応は「自閉スペクトラム症を治す」方針ではありません。
「自閉スペクトラム症の特徴が将来社会生活を送る上で困りごとにならないように、個別に合ったソーシャルスキルや自律スキルを獲得できるよう支援していく」方針が現在では一般的です。
専門家の支援は、療育センターや児童発達支援センターなどでも受けられますが、まずは地域の自治体の発達相談窓口や保健センターなどに相談が必要になります。
自閉スペクトラム症はいつわかる?
自閉スペクトラム症は3歳ごろまでに分かることが多いです。
自閉スペクトラム症は前述した通り生まれつきの脳の障害と言われていますが、生後すぐには自閉スペクトラム症の特徴は目立ちにくいことは、想像できるのではないでしょうか。
3歳を迎える頃になると、言葉の発達の遅れや落ち着きがないなど自閉スペクトラム症の特徴が目立ち始め、専門家による検査などを経て診断されるケースがほとんどです。
しかし自閉スペクトラム症が軽度など、症状が目立ちにくい場合は3歳以降も気づかれにくいケースもあります。
【体験談】自閉スペクトラム症と診断されたのはいつ?
実際にお子さんが自閉スペクトラム症と診断されたのはいつなのでしょうか?
本記事の筆者の子どもやネットでの体験談をご紹介していきますね。
ご紹介するのは以下の3人の自閉スペクトラム症の子どもです。
- 筆者の息子|3歳0ヶ月で診断
- 朝陽くん|3歳で診断
- みどぅさんの娘|2歳で診断
それでは詳しく見ていきましょう。
筆者の息子|3歳0ヶ月で診断
筆者の息子は2023年12月現在4歳ですが、自閉スペクトラム症と診断されたのは3歳0ヶ月。
乳幼児検診は「目線が合いづらい」など気になる項目は合ったものの、経過観察となっていましたが「一瞬も合わないわけじゃないし、そのうちしっかり合うようになるだろう」と自宅でもそこまで気にしていませんでした。
しかし2歳6ヶ月頃通っていた保育園の先生から自閉スペクトラム症の可能性を指摘され、自治体を通して簡易検査をしたところ、自閉スペクトラム症の可能性が極めて高いと言われました。
改めて専門医の診察と検査の結果自閉スペクトラム症と診断されたのです。
朝陽くん|3歳で診断
Youtuberとして活躍しているきみかさんの息子・朝陽(あさひ)くんは、3歳の時に軽度自閉スペクトラム症と診断されました。
現在7歳の朝陽くんは、1歳まではよく笑う子どもだったそうです。
1歳を過ぎた頃から、きみかさんは上の2人の子どもとは違う育てにくさを感じるようになります。
幼稚園に入園してからはさらに周りの子どもたちとの違いを感じるようになり、大きな不安を抱えながら地域の心理士に相談したところ、自閉スペクトラム症の可能性を指摘され療育が開始となりました。
3歳になってすぐの正式な検査で、自閉スペクトラム症と診断されました。
参考リンク:虹色の朝陽
みどぅさんの娘|2歳で診断
インスタグラムで子育ての様子を発信しているみどぅさんの娘は、2歳の時に自閉スペクトラム症と診断されました。
1歳半から同じ月齢の子どもと比べて、発達の遅れが目立ちはじめたみどぅさんの娘。
ぐるぐる回ったり、指さしの代わりにみどぅさんの手を持って物を取ったりする行動を調べると「自閉スペクトラム症の特徴」と出てきたそうです。
医師の方針で詳しい発達検査や知能検査を受けたことはありませんが、2歳で自閉スペクトラム症と診断されました。
参考サイト:#みどぅ|自閉症3y×アレルギー2y育児
自閉スペクトラム症の子どもの特徴
自閉スペクトラム症の子どもの特徴はさまざまなものがあげられますが、本項目では0〜3歳までの年齢別に特徴をご紹介していきます。
ご紹介する年齢別の特徴は絶対ではありませんが、自閉スペクトラム症に早く気づいていただくためにぜひ参考にしてくださいね。
0歳の頃の特徴
自閉スペクトラム症の子どもで、0歳の頃の特徴は以下のものがあげられます。
- 視線が定まらない
- 目が合わない
- 抱っこすると体を大きく反らすなどして激しく嫌がる
- 人見知りがない
- 呼びかけや音に反応がない
以上が自閉スペクトラム症の子どもの0歳頃の特徴です。
自閉スペクトラム症の子どもは上記であげた特徴を全て満たすわけではなく、また0歳の赤ちゃんの成長は個人差が大きいため、自閉スペクトラム症の診断をつけることは極めて難しいです。
ほとんどの場合、経過観察をして様子を見ることになります。
1歳の頃の特徴
自閉スペクトラム症の子どもで、1歳の頃の特徴は以下のものがあげられます。
- クレーン現象(指さしなどの代わりに、他人の手を引っ張ってクレーンのように直接ものに触れさせる現象)
- 食べ物の好き嫌いやこだわりが多くなる
- 睡眠障害(睡眠時間が安定しない、眠りが浅いなど)
以上が自閉スペクトラム症の子どもの1歳の頃の特徴です。
この頃から育てにくさを感じたり、早いと他の子どもとの違いが気になるママもいます。
2歳の頃の特徴
自閉スペクトラム症の子どもで、2歳の頃の特徴は以下のものがあげられます。
- 興味が限定的で、好き嫌いが目立ち始める
- 全身運動が苦手
- 体幹が弱い
- 常同行動が見られるようになる(手をひらひらさせる、同じ場所でくるくる回り続けるなど)
- 状況に合わない単語の繰り返しがある
- 全く発語がないなど、言葉の発達の遅れが目立つようになる
以上が自閉スペクトラム症の子どもの2歳の頃の特徴です。
2歳になると他の子どもとの発達の違いをはっきり感じるようになります。
初めて自閉スペクトラム症を指摘されるのも、2歳頃から多くなります。
3歳の頃の特徴
自閉スペクトラム症の子どもで、3歳の頃の特徴は以下のものがあげられます。
- 集団行動が苦手(一人遊びが多い)
- 言葉の発達の遅れから、他者とのトラブルが増え始める
以上が自閉スペクトラム症の子どもの3歳の頃の特徴です。
3歳になると保育園や幼稚園に通いはじめる子どもも多くなるため、お友達とのトラブルになりやすいこだわりなどが顕著になってきます。
ママが気づかなかった自閉スペクトラム症の特徴も、保育園や幼稚園の先生から指摘される事例も多いです。
まとめ
我が子が「もしかしたら自閉スペクトラム症かも…」と思っても、本当に自閉スペクトラム症なのか、ただ少し成長がゆっくりなだけなのか分からないと困ってしまいますよね。
本記事では実際に自閉スペクトラム症と診断された子どもを持つ筆者が、自閉スペクトラム症とはっきり分かるのはいつなのかなどについて実体験を交え、ご紹介していきました。
「自閉スペクトラム症かも…」と不安な毎日を過ごしていらっしゃるママに、少しでも参考になれば嬉しいです。
参考サイト:すまいるナビゲーター
参考サイト:LITALICO 発達ナビ
参考サイト:オンライン発達相談サービス kikotto
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