「ささいなことでが原因で大きな夫婦喧嘩に発展してしまった」なんていうご家庭もあるのではないでしょうか。
しかし、そんな夫婦喧嘩が子供に影響を与えているかもしれません。
本記事では夫婦喧嘩が子供にどんな影響を与えるのか、実際の経験談やその後のフォローの方法を解説していきます。
夫婦喧嘩は子供に影響を与える?実際の経験談を紹介
夫婦喧嘩は子供にどのような影響を与えるのでしょうか?
実際の筆者の経験談を紹介します。
- 保育園での変化
- 身体的変化
- 精神的トラウマ
保育園での変化
夫との仲が険悪になり夫婦喧嘩が続いていたある日、保育園の先生から「最近娘さんはお友達と遊べなくなってきました。給食もあまり食べません」と知らされました。
こんな形で娘に影響が出ているのかと胸が痛くなりました。
身体的変化
夫婦喧嘩の後は決まって子供が体調を崩しました。
熱を出したり、お腹をこわしたりしました。
持病の喘息の発作を起こすこともあり、慌てて病院に連れていくことも。
自分の身体を使って両親の気を引きつけ、喧嘩を止めようとしているのだと医者から言われ反省しました。
精神的トラウマ
筆者も喧嘩の絶えない両親のもと育ちました。
結婚にマイナスイメージがあり、大人になっても絶対に結婚はしないと固く決意していました。
結局筆者は縁があり夫と結婚しましたが、筆者の弟は一番長く両親のそばで育ったため、やはり結婚に対して消極的でした。
未だに独り身のままです。
弟は両親の喧嘩を見てきたので「生涯結婚はしない」と言っています。
夫婦喧嘩は子供の将来にも大きな影響を受けるのです。
夫婦喧嘩が子供に与える影響
夫婦喧嘩が子供に与える影響は次のようなものが考えられます。
- 人とのつながりを信じられなくなる
- 脳が萎縮する
- 感情のコントロールが苦手になる
- 自分の意見を言えなくなる
- 自己肯定感が低くなる
説明していきます。
人とのつながりを信じられなくなる
日常的に夫婦喧嘩を見ている子供は人とのつながりを信じられなくなります。
いつも無条件で愛情をくれる唯一無二の両親が、お互いを罵り合い大声で怒鳴り合っている姿は子供を混乱させるのです。
さらに強いストレスを感じてしまいます。
人と人とのつながりを信じられなく
なると、心を閉ざしてしまい、その後の親子関係に多大な影響を与える恐れがあるのです。
脳が萎縮する
両親の暴力や暴言を日常的に目撃した子供は、脳の「視覚野」の一部が萎縮するという研究結果があります。
数年に渡り夫婦喧嘩を目撃した子供は「視覚野」が平均で16%萎縮していたというのです。
〈参考文献〉友田明美『子どもの脳を傷つける親たち』NHK出版新書
夫婦喧嘩は、子供の将来にも関わる記憶力や学習能力に影響を与えかねないということを肝に命じましょう。
感情のコントロールが苦手になる
上記に述べたように脳の一部「視覚野」が萎縮すると、感情のコントロールが苦手になることもわかっています。
〈参考文献〉友田明美『子どもの脳を傷つける親たち』NHK出版新書
自分の感情や言動をコントロールできなくなり、他人に対して暴言を吐いたり暴力を振るったりといったことが起こります。
その結果、学校で孤立してしまい、不登校になってしまう例もあります。
自分の意見を言えなくなる
自分の本心や意見を言えなくなるケースもあります。
夫婦間で攻撃的な言動を見て育つので、子供は親に対して恐怖心を抱いてしまいます。
怒らせないようにしなくてはと顔色を伺うようになるためです。
自分の感情を押し殺し意見を言えなくなることは、他人とのコミュニケーション能力にも影響します。
自己肯定感が低くなる
夫婦喧嘩を日常的に見ていると、自己肯定感が低い子供に育つ恐れもあります。
「お父さんお母さんが喧嘩をするのは自分のせいだ」と思い込むようになります。
なぜなら、子供は自分を中心に物事を捉える特徴があるからです。
夫婦喧嘩を日常的に見ている子供は自己否定を繰り返し、結果的に自己肯定感が低くなり、自分に自信のない子供に育ちます。
子供に影響を与えないために行う夫婦喧嘩の後のフォロー
子供に影響を与えないために行う夫婦喧嘩の後のフォローは以下のようなものがあります。
- 怖い思いをさせたことを謝る
- 子供の気持ちを聞く
- 夫婦喧嘩をしないための対策を考える
説明します。
怖い思いをさせたことを謝る
子供を優しく抱きしめて怖い思いをさせたことを素直に謝まりましょう。
子供は喧嘩をしている両親を見て怖い思いをしたり、傷ついたりしています。
「怖い思いをさせてごめんね。お父さんとお母さんは仲直りしたから大丈夫だよ」とできるだけ素直に謝りましょう。
子供はそれだけで安心します。
子供の気持ちを聞く
落ち着いたら子供の気持ちを聞いてあげましょう。
「怖かった」とか「辛かった」とかその時の気持ちを吐き出せずにいるのはよくありません。
本当は深く傷ついているのに心を閉ざしてしまい、すべてをあきらめてしまうという現象がおこります。
子供の気持ちを否定することなく、すべてを受け止め聞いてあげましょう。
話を聞いてもらった子供は、自分の感情を整理できたことで落ち着きを取り戻します。
夫婦喧嘩をしないための対策を考える
夫婦喧嘩をしないためにはどうすればいいか、対策を考えましょう。
喧嘩の無い穏やかな家庭環境は、子供の健やかな成長につながります。
夫婦でお互いの気持ちや価値観について、しっかりとした話し合いの機会を意図的に作りましょう。
そして、日頃からお互いをいたわり尊重するといった姿勢を持つことを心がけます。
子供にとって、自分達の夫婦喧嘩がどれだけ子供を傷つけてしまうのかを考えましょう。
まとめ
日常のささいなことから大きな夫婦喧嘩に発展してしまうことありますよね。
しかし、そんな夫婦喧嘩が夫婦だけの問題ではなく、子供にも影響を与えているのです。
本記事では夫婦喧嘩が子供にどんな影響を与えるのか、実際の経験談やその後のフォローの方法を解説しました。
子供のためにも、日頃の夫婦のあり方の参考にしてみてください。
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