うつ病の治し方は薬以外にある?行われている方法や体験談を紹介

 

うつ病になって心療内科にかかっているけれど、薬の量がどんどん増えて不安を感じている方は多いのではないでしょうか。

しかし、薬以外にうつ病を治す方法がわからず、不安に感じながらも服薬を続けざるを得ないということも。

本記事では薬以外のうつ病の治し方と、実際に行われている方法や筆者の体験談を紹介します。

うつ病の治療方法で悩んでいる方は、参考にしてくださいね。

 

薬以外で行われているうつ病の治し方を紹介

薬以外で行われているうつ病の治し方には、どのようなものがあるのでしょうか。

主な治療法を6つ紹介しますので、ご自身に合った方法があれば試してみてください。

  • 休養する
  • 認知行動療法
  • 対人関係療法
  • TMS療法
  • 運動療法
  • 高照度光療法

詳しく説明します。

 

休養する

うつ病にとって休養することは、とても大切なことです。

うつ病を発症するきっかけは肉体疲労のピークだったり、精神的に極めてショックなことがあったりという場合が多いものです。

心も体も疲れている状況を少しでも快方へ向けるためにも、まずは十分な休養を取りましょう。

 

認知行動療法

認知行動療法とは、行動と考え方の問題に焦点を当てて問題の解決を目指す療法のことです。

うつ状態になってしまった原因や問題点や、当事者本人の物事のとらえ方と実際の行動などをカウンセラーが分析します。

考え方と行動を工夫し、困りごとの改善やストレスの軽減を目指し、自己コントロールできるように導くのが目的です。

生活全体を見直す必要があるため、ある程度の時間がかかるのが一般的です。

しかし、認知行動療法の効果を検証した研究は数多くあり、うつ病に対しての効果も実証されています。

 

参考サイト:こころのドア船橋

 

 

対人関係療法

対人関係療法は、対人関係における感情や行動・関係性を変化させながら、問題解決や対処法を身に着けるカウンセリングの一つです。

精神的な不調や障害は対人関係の問題からきており、治療をするのもまた対人関係であるという定義があります。

対人関係療法はマニュアル化されており、現在の対人関係上の問題とライフイベント、症状の経過を聴くところから治療をスタートするのが一般的です。

状況の聴取の後に、人間関係をいくつかのパターンに分けて分析していきます。

患者にとっての「重要な人」との関係性が良い方向へ進むことで、結果的にいろいろな人との関わり方に繋がるという考え方です。

初めから多くを求めず、小さなことから解決していくことで、うつ病の改善が期待されます。

 

参考サイト:心理オフィスK

精神分析の歴史

 

TMS療法

TMS(Transcranial Magnetic Stimulation=経頭蓋磁気刺激法)とは、うつ病に大きく関わる前頭葉を磁気によって刺激する療法のことです。

前頭葉にコイルを当て、身体を傷つけることなく脳細胞にアプローチし、磁気による刺激を与えます。

脳の血流のバランスを整え、脳の機能を調整し、集中力・思考力・意欲などを向上させる効果が期待できます。

副作用の少ない新しい治療法と言われています。

 

参考サイト:東京TMSクリニック

 

 

運動療法

運動は気分を改善する効果があると考えられていることから、うつ病の治療にも運動療法が取り入れられています。

運動は中くらいからややきつめの有酸素運動運動を、1回30分を週3回16週間にわたって指導者のもとで行わせるというものです。

運動療法の効果についてはまだ研究段階ですが、症状を改善させるという報告は増えています。

現状海外では推奨されていても日本では確立はされていません。

運動によって睡眠の質が良くなったり、確実に体力が向上したりという点では、うつ病治療の有効な方法と言えるでしょう。

 

参考サイト:あべクリニック

 

高照度光療法

高照度光療法とは、強烈な光を朝に浴びせることでメラトニンの分泌を抑え、体内時計の働きを正常にさせる療法です。

人間は体内時計のリズムで起きている時間、眠る時間を決めて生きているといわれています。

体内時計が少しずつずれていくのを、朝の太陽の光が調整してくれているのです。

高照度光療法装置から朝の太陽の光と同程度の光を、眼のあたりに照射し視床下部を刺激します。

光の刺激で松果体でのメラトニンの分泌が調整され、体内時計のリズムが安定されるのです。

薬物療法とほぼ同等の効果があるので、体内時計のリズムを整えることが大切なうつ病に有効な治療法です。

副作用が少ないので、妊娠や身体疾患のために薬物療法が行えない方にも向いています。

 

参考サイト:こころみクリニック

 

 

薬以外でうつ病を治すために取り入れられることが多い生活習慣

うつ病には生活習慣が大きく関わってきますが、うつ病を治すためにはどのような生活習慣を取り入れたらよいのでしょうか?

3つの方法を紹介します。

  • バランスの良い食生活
  • 生活リズムを整える
  • 睡眠リズムを整える

 

バランスの良い食生活

人間の体は口から摂る栄養で決まります。

必要な栄養素が不足すると脳が疲労し、食欲も減退してしまうのです。

栄養バランスが崩れて血糖値が下がると、憂鬱な気分になったり眠くて頭がぼーっとしたり、うつ病でよくみられる症状に陥ることがあります。

糖質・タンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維など、必要な栄養素をバランスよく摂取できる食生活が大切です。

 

参考サイト:うつのトリセツ

 

 

生活リズムを整える

うつ病になると昼夜逆転の生活になり、運動不足や体力の低下に繋がります。

生活リズム表を用いて、毎日の生活内容を大まかに記入し、生活リズムを整えることが大切です。

しかし自分の判断で無理をすることは禁物、かえって病状が悪化することも。

主治医やカウンセラーに相談して、無理なく生活リズムを整えましょう。

 

睡眠リズムを整える

うつ病になると不眠になることが多いです。

夜眠れない分、昼に寝てしまい、睡眠のリズムが狂う悪循環に陥ってしまいます。

朝はなるべく定時に起きるようにして、昼は眠くても昼寝は短時間に。

夜にしっかり眠れるように睡眠リズムを整えることも、うつ病の治療には大事なことです。

 

薬以外の治し方でうつ病に対処した体験談を紹介

筆者の娘が、高校時代にうつ病になった時の体験談を紹介します。

娘は朝起きられないことに始まり、昼夜逆転・登校拒否・引きこもりという、お約束のうつ病の過程をたどりました。

やがて娘は自分でネットで探した心療内科に通い始め、当然のように薬物療法が開始されたのです。

筆者は通院に同行しましたが、当初から怪しげな担当医と、過度な薬物療法に疑念を抱いていました。

しかし娘に何か言っても耳を傾けようとはせず、うつろな眼で睨み返すばかりで話になりません。

明るく元気でおしゃれだった娘が一日中パジャマで過ごし、お風呂にも入らない生活を続け、過食拒食を繰り返しての激太りで容姿も変貌。

日々暴言を吐いたり泣き叫んだり暴れたりの毎日に、「この子を絞めて自分も死のう」という思いが頭をよぎることもありました。

当時のことを振り返ると本当に地獄だったと思います。

通院を重ねる度に薬の量も種類も増え、症状は好転しないばかりか悪くなる一方で、さすがの娘も不安に感じるようになったのです。

「このままだと廃人になってしまうかもしれない」

「将来赤ちゃんを産むようなことがあったら影響するかもしれない」

筆者が心配や不安を言葉にして伝えると、娘は泣きながらこっくりとうなずきました。

いろいろと調べた結果、最終的に娘と私が選んだ治療方法が栄養療法でした。

 

栄養療法とは

栄養療法とは、栄養不良状態を改善することで、心身の健康を取り戻す治療方法です。

特にうつの場合は、メンタルの不調から摂食障害や、生活習慣の乱れから栄養不良に陥ってしまうケースが珍しくありません。

うつ病に罹った娘も好きなものばかりを食べていました。

引きこもり生活のため、スナック菓子やインスタント食品、お菓子を中心に近くのコンビニで買って部屋に持ち込んでいたのです。

ドクターの指示で一切の服薬を中止した後は、バランスの良い食生活で心身の健康を取り戻す栄養療法を開始しました。

また、補助的に使用したサプリメントは、すべて天然の植物由来のものを採用しました。

こうして筆者の娘は心身の健康を少し取り戻し、やがて元気になりました。

 

まとめ

うつ病になって心療内科にかかると、通院の度に薬の量が増えて不安を感じる方は多いのではないでしょうか。

しかし薬以外にうつ病を治す方法がわからず、不安に感じながらも服薬を止められないということも。

本記事では薬以外のうつ病の治し方と、実際に行われている方法や筆者の体験談を詳しく紹介しました。

うつ病の治療方法で悩んでいる方が、少しでも快癒に向かうための参考になれば幸いです。

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