親が高齢になると、今まで良好な関係だったのに、一緒にいるとイライラしてくることがあります。
実は親の加齢に伴う記憶力や判断力・体力の低下で、以前と同じ親子関係を築くのが困難な場合があるのです。
筆者も親の加齢とともに、話がかみ合わなかったり行動が遅くてストレスが溜まった時期がありました。
しかし、親への対応を工夫すると、イライラを軽減させることができるのです。
本記事では、高齢の親にイライラする理由と、イライラを鎮める方法を紹介します。
高齢の親との関係にストレスが溜まって、どうにかしたい方は参考にしてくださいね。
高齢の親にイライラする原因
どうして高齢の親に対してイライラしてしまうのでしょうか?
高齢の親にイライラする原因は、以下の4つが考えられます。
- 何度も同じ話をされるのがうっとうしいから
- 親の要求に応えるのがしんどいから
- 衰えた親の姿をみると複雑な気持ちになるから
- 体力的に限界だから
順番に見ていきましょう。
何度も同じ話をされるのがうっとうしいから
高齢の親にイライラする原因の一つは、何度も同じ話をされるのがうっとうしいからです。
親は加齢と共に記憶力が低下するため、言ったことを忘れて、同じ話を繰り返してしまいがちです。
筆者も、親に近所で起こった同じエピソードを繰り返し聞かされ、「もう何度も聞いたよ!」と強く言った経験があります。
親が、言ったことを忘れて同じ話を繰り返されると、うんざりしてしまいますよね。
親の要求に応えるのがしんどいから
親の要求に応えるのがしんどくて、高齢の親にイライラしてしまう場合があります。
高齢になると、1人でできないことが多くなって、頼られる機会が増えてくるのです。
更に、年を取ると親のこだわりが強くなって、せっかく手伝っても「ああでもないこうでもない」と言ってくる親も多いのだとか。
親の要求に振り回されてしまうと、自分のやりたいことが十分できない可能性もあり、イライラしてしまうのでしょう。
衰えた親の姿をみると複雑な気持ちになるから
衰えた親の姿を見ると、複雑な気持ちになってイライラに繋がります。
今まで当たり前にできていたことができなくなくなる親をみて、自分が面倒を見る側になるのかと、切なくなるのです。
筆者の友人の親は、以前はテニスが趣味で活動的だったのに、加齢と共に外に出ず足取りも不安定になったそうです。
彼女は親の変化にショックを受けたと同時に、「なんでもっとシャキッと動けないの!?」と苛立つようになったとか。
子どもは、今までの親の姿とのギャップに、悲しみとイライラを感じてしまうのです。
体力的に限界だから
高齢の親に関わると、自分の体力に限界を感じてイライラします。
親が老いると、重たい荷物を持ったり大掃除をやったりするのが難しく、代わりにやらなければならない場面が多くなります。
親が1人でできないことをどんどん頼まれるので、子どもは親の元へ通う回数が増え体力を消耗してしまうのです。
筆者の夫も、高齢の親から「灯油を買いに行ってほしい」や「庭の剪定をしてほしい」などと度々呼ばれます。
休日も親の用事で休めなくなるので、体力的に辛くイライラしがちでした。
仕事もしている中、高齢の親のお世話もしなければならなくなると、体がきつくて苛立ちにつながってしまうのです。
【体験談】高齢の親へのイライラを鎮めるのに効果的だった方法
自分の高齢の親にイライラしてしまう時、どうやって乗り越えればいいのでしょうか?
高齢の親へのイライラを鎮める効果的な方法の体験談を5つ紹介します。
- 物理的に距離をとる
- 親の老いを受け入れる
- 親に任せず一緒にやる
- 時間をとって親としっかり話す
- ストレスを発散する
物理的に距離をとる
筆者は、高齢の親にイライラする場合、親と物理的に距離をとって対処しています。
筆者は以前2週間に1度実家に帰っていましたが、帰るたび老いていく親の姿を目の当たりにし、心配とともに時折苛立ちを感じていました。
目に見えるところに親がいると、いろんなことが気になりつい口を出したくなってしまうのです。
そこで実家に帰るのを一旦やめて物理的に距離をとると、親の様子が見えない分自分が冷静でいられます。
電話やメールの方が落ち着いてやり取りができるので、うまく活用しながら親と距離をとってイライラしないようにしています。
親の老いを受け入れる
筆者は親の老いを受け入れる努力をして、高齢の親へのイライラを鎮められました。
つい昔の親と比べて、衰えたところを悲しく思って、認められない時期がありました。
しかし、老いていく親を拒否し続けても辛いだけだと気づき、衰えるのはあたり前だと思うように。
親の老いを受け入れると、苛立った気持ちが落ち着き、ありのままの親と付き合っていこうと前向きになりました。
「加齢に伴う親の変化は誰にでも起こる当たり前のこと」と思えると、受け入れやすくイライラも減っていきますよ。
親に任せず一緒にやる
筆者の夫は、高齢の親に任せず一緒にやるようにしたら、親へのイライラが減ったようです。
筆者の夫の母親は、高齢になるにつれて記憶力が低下して、頼んだ用事や月末の振り込みなどを忘れるようになりました。
今まで1人で出来ていたので、義母が忘れるたびに、夫はイライラしていました。
状況が改善されずしびれを切らした夫は、義母に任せるのをやめ、振り込みや必要な用事はなるべくその場で一緒にやるように。
結果として、多少の時間は取られますが1度ですべての用事が済むので、精神的な負担がだいぶ軽くなったようです。
高齢の親1人に任せるのではなく、一緒にやってしまったほうが自分にかかるストレスが少ないですよ。
時間をとって親としっかり話す
筆者の友人は、親と落ち着いて話す時間をしっかりとるようにして、高齢の親へのイライラを鎮めました。
今までは一度話せば意思疎通ができていたのに、少しずつ話しが伝わらないことが多くなり、親に対して苛立つことも。
しかし彼女も忙しく、早口で伝えたり言いたいことだけ言ってすぐに帰ってしまったりと、反省点が見えたそうです。
親が高齢なのを考慮して、親と話す時間を確保して急かさずゆっくり話をすると、親が話を理解しやすくなりました。
今では、意思疎通が図れるようになり、イライラもなくなったようです。
親に話が通じない時や言っても忘れてしまう場合は、しっかり時間をとって落ち着いた状況で話をすると、伝わりやすくなりイライラも減りますよ。
ストレスを発散する
筆者は親へのイライラを発散させることで、親への気持ちを落ち着かせました。
加齢だから仕方がないとわかっていても、筆者の手間が増えたり忘れることが多かったりすると、ストレスが溜まっていきます。
ある日、同じような境遇の友人と、互いの両親の愚痴を話す機会がありました。
共感できる部分が多く、日々の不満を吐き出せたので、友人と話したあとはすごくスッキリしたのです。
ストレスを発散させると、自分が冷静になれるので、苛立ちも落ち着きました。
今は定期的に友人と話し、自分のメンタルバランスを保っているので、親へのイライラが爆発せずに済んでいます。
どんな対策をしても、高齢の親への苛立ちを感じる時は、イライラを発散させる方法を考えましょう。
まとめ
親が年を取っていくと、加齢の変化に戸惑い苛立ちとなることがあります。
高齢の親にイライラしてしまうのには理由があり、一旦親と距離をとったり落ち着いて向き合ったりすると、解決できる可能性があります。
本記事では、加齢に伴う親の変化にイライラしてしまう理由と、イライラの効果的な対処法の体験談を紹介しました。
高齢の嫌に対する苛立ちから解放されたいと思っている人は参考にして、親子関係のストレスを軽減してくださいね。
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