HSP妻と非HSP夫だと、どうしても物事に対する感覚が違いますよね。
お互いの気持ちが理解しきれずトラブルに発展することもあるでしょう。
本記事では、HSP妻と非HSP夫の間によくあるトラブルや、うまく暮らすコツを紹介します。
HSP妻と非HSP夫の間で悩みがある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
HSPとは
HSPとは、視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすい性質を持って生まれた人のことを指します。
HSPの方は、感情や刺激の処理が他の人よりも深くなりやすい傾向があります。
騒音・強い感情・視覚的な刺激などに敏感なため、HSPの方は疲れやすく、集中力が低下しやすいです。
HSPは気質であって、病気ではありません。
自分の性質を知り、感受性を調整する方法を身につければ、無理せず生きていけるようになります。
(参考書籍:敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本)
HSPの妻と非HSPの夫の間によくあるトラブル
HSP妻と非HSP夫の間によくあるトラブルを5つ紹介します。
- 非HSP夫に本音が言えない
- 物事に対する捉え方が違う
- 1人の時間がないことがストレス
- 刺激の最適なレベルが違う
- イライラをコントロールできない
筆者の体験談を交えながら、詳しく説明しますね。
非HSP夫に本音が言えない
HSPの方は人の気持ちを深読みしすぎてしまうため、「嫌われたくない」「他人にどう思われているのか気になって仕方ない」といった具合に、メンタルが他人に左右されやすい傾向があります。
また、自分に自信がないため、本音を言うことのハードルが高いのも特徴です。
筆者の夫も典型的な非HSPなのですが、お付き合いをしている頃からよく夫の発言を深読みしていました。
人の言動を深読みしてしまう筆者の発言には主体性に欠けるものが多く、「あなたはどうしたいん?」と夫に聞かれることもよくありました。
人の言動ばかり気にする癖が身につくと、自分に自信がつかず、「ダメな自分」という思考に陥りやすくなる傾向があります。
物事に対する捉え方が違う
夫の実家に帰省した帰りの車での、筆者と夫のとある会話を紹介します。
筆者が「義母さん、〇〇と言ってくれたけど△△が良かったんじゃないかなぁ」と夫に呟くと、夫は「「〇〇って言ってたんだから〇〇でいいんじゃないん」と返しました。
筆者は義母の発言を気にしていたのですが、夫は義母発言を特に何も気にした様子ではありませんでした。
HSPである筆者からすると、なぜ義母の発言をそのまま素直に受け取るのだろうと疑問に思いました。
しかし非HSPである夫からすると、HSPの私が考えすぎなのでしょう。
普段でも夫が楽観的すぎてイライラしてしまうことがあります。
とはいえ、HSPの考え方の癖も非HSPの考え方もどちらも正解なので、一方を否定するようなことはしないよう意識する必要があります。
1人の時間がないことがストレス
情報や刺激が強いとHSPの人は疲れやすいので、静かな部屋にこもるなど1人で静かに過ごすことを好みます。
しかし非HSPの人は違う感覚を持っているので、外での活動を好んだり刺激を求めることが多いです。
筆者の夫はスポーツ観戦が趣味です。
子どもがいない頃は夫と一緒に筆者も、試合会場まで足を運びスポーツ観戦をしていました。
試合会場の熱量って、想像以上にすごいんですよね。
会場に到着する前は楽しみでも、会場に近づくにつれてサポーターやファンの熱気を感じ取り、到着前には目が回りそうになることもありました。
会場でのリアルな熱気を感じることも楽しいですが、試合観戦をするなら家でのんびりとテレビで応援する方が筆者は好きです。
刺激の最適なレベルが違う
人により種類や程度はさまざまですが、HSPの人は五感や六感、痛み、感情、雰囲気にも敏感です。
小さな音に気付いたり、高い周波数の音を不快に感じる傾向があります。
我が家も幼稚園に通う娘と元気真っ盛りの息子が、毎日楽しそうに家で走り回っています。
子どもたちに加えて、休日だと夫が好きなテレビ番組を好きな音量で観るものですからもう大変です。
子どもたちの声・動き・テレビの音・旦那の大きな動きなどで、脳が悲鳴を上げてしまいます。
そして頭が悲鳴をあげている筆者の様子に気がつかない夫に、腹を立てることがよくあります。
イライラをコントロールできない
嫌なことがあっても飲み込みがちなHSPの人は、一度怒りのスイッチが入ると止まらなくなってしまうことがあります。
「怒り」は第二次感情です。
怒りの感情の下には、悲しい・辛い・苦しいなどマイナス感情が渦巻いています。
筆者も昔から他人に怒りの感情を出すのが苦手でした。
しかし、結婚して夫と生活をするようになってからは、夫に怒りを表すようになりました。
とはいえ、怒っている筆者の様子と正反対に、非HSPの夫の冷静な態度に余計腹が立ったものです。
(参考書籍:敏感すぎて生きづらい人の明日からラクになれる本)
HSPの妻が非HSPの夫とうまく暮らすコツ
HSPの妻が非HSPの夫とうまく暮らすコツを5つ紹介します。
- HSPの特性を実生活を例に説明する
- 夫相手だからこそ本音を言えるようにする
- お互いの1人時間を尊重する
- 出かける場所をいっしょに考える
- 意図的に距離を置くようにする
筆者が非HSP夫と生活していく中で得たコツを詳しく説明します。
HSPの特性を実生活を例に説明する
非HSPの人にHSP特有の繊細さを理解してもらうことは、正直難しいです。
夫婦としてうまく付き合っていくコツは、外出している時には外出先で困りそうなことや困っていることをその都度伝えることです。
自分が日常生活で困る場面や疲れることを、あらかじめ相手に説明しておくだけでも全然違います。
非HSPの夫も、HSPの特性を完全に理解はできなくても、分かろうとはしてくれます。
具体的な例を出すことにより、さらに相手の理解が深まります。
HSPの繊細さを相手に理解してもらえるよう、具体的な例をあげて説明するよう意識しましょう。
夫相手だからこそ本音を言えるようにする
一生を共にする相手に、本音を言う練習をしましょう。
パートナーに本音を言えないまま一緒に暮らし続けていくのは不可能です。
筆者の夫は非HSPなので、やはりHSPのような繊細な感覚や世界を理解するのが難しそうでした。
ただ、一緒に暮らす夫には少しでも理解してもらわないと、ずっと筆者自身がしんどい思いをしてしまいます。
まずは身近な人から、少しずつ理解をしてもらいましょう。
夫婦であればこそ、きっと折り合いをつけられます。
お互いの1人時間を尊重する
夫婦とはいえ、ずっと一緒の空間に居続けるのは息が詰まることがあります。
お互いのためにも、定期的に1人時間をつくるのがおすすめです。
夫婦だからといって、全てを共にする必要はありません。
「今日は少し疲れたな」と思ったら、相手にしんどいことを伝え、時間など気にせず部屋にこもるなどしてゆっくりと休みましょう。
出かける場所を一緒に考える
家族で外出をすることになったら、自身の意見も言うようにしてみましょう。
宿泊を目的とするとなっても様々な案があるかと思います。
市街地に近く便利だけど賑やかな場所に宿泊をするのか、少し自然が多い場所でゆったりとした時間を過ごすのか考える必要があります。
せっかくの楽しい外出で無理をして疲れないためにも、話し合いの段階で自分の希望を伝えるとお互いが納得いく案が浮かぶでしょう。
意図的に距離を置くようにする
夫婦なので喧嘩をしたり気まずい雰囲気になったりすることがありますよね。
気まずい雰囲気だと相手の表情や気持ちを敏感に察してしまい、しんどさが助長されることがあるため、距離を置くのがおすすめです。
気まずい雰囲気はHSPにとってとてもしんどい状況です。
距離の置き方は近所を散歩する・ドライブに出かけるなどなんでもいいです。
自宅でシャワーを浴びるのも手軽な方法の一つ。
非HSPの人は性格がさっぱりしていることが多いので、HSPの人が落ち着けば元通りの雰囲気になることがよくあります。
まとめ
HSPの妻と非HSPの夫という正反対な夫婦だと、お互いの感覚が理解できなかったり意見が合わなかったりすることもありますよね。
感覚や世界が正反対だからこそトラブルもありますが、実は補い合える場面も多いのです。
本記事ではHSPの妻と非HSPの夫の間に起こるトラブルや、うまく暮らすコツを紹介しました。
HSPで悩んでいる方や夫婦のことで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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