【人前では明るいうつ病とは?】微笑みうつ病のセルフチェック方法

 

「人前では明るいうつ病」って、どういうことなのでしょうか?

実は、完全なうつ病とまではいえないが、「なぜか人前では明るい」という「微笑みうつ病」という状態があるのです。

本記事では、微笑みうつ病の特徴やセルフチェックの方法を紹介します。

「もしかしてうつ病かも?」と心の状態が気がかりな方は、本記事を参考にしてください。

 

うつ病なのに人前では明るいってどういうこと?

意欲の低下や気分の落ち込みが強く続き日常生活にも支障が出てしまうのが、うつ病の特徴です。

それにもかかわらず「うつ病なのに人前では明るい」とは、一体どういうことなのでしょうか?

ポイントは2つあります。

 

  • 人前では明るい『微笑みうつ(非定型うつ)』とは?
  • 微笑みうつになりやすいのはどんな人?

 

それぞれ詳しく説明します。

 

人前では明るい『微笑みうつ(非定型うつ)』とは?

うつのような症状を内面に抱えながらも、普段通りに日常生活を送っている人のことを

『微笑みうつ(非定型うつ)』といいます。

表面的には元気そうに見えても、内部では抑うつ的な感情や心理的な苦痛を持っている病態なのです。

 

微笑みうつになりやすいのはどんな人?

微笑みうつになりやすい人は、責任感が強く周囲への配慮ができる人・我慢強い人が多いです。

10~20代の若年層に多く、女性が多い傾向があります。

周囲から持つ印象と本人のギャップが大き過ぎるので、周囲に相談しづらいという悪循環を招いてしまいます。

 

人前では明るい「微笑みうつ病」のセルフチェック方法

微笑うつ病の診断は一般的なうつ病に比べて困難な場合が多いといわれています。

自分自身の心の状態をいち早く理解するためには、定期的な自己チェックが大切です。

微笑みうつ病のセルフチェック項目は以下の5つです。

なお、当てはまる項目は1つとは限りません。

どれを選んでも可能性があるということです。

 

  • どれだけ眠ってもまだ眠い
  • 人前では明るく振る舞える
  • 食欲が増して急激に体重が増えた
  • 気分の浮き沈みが激しい
  • 夕方になるとぐったりして横になりたくなる

 

それぞれ詳しく説明します。

 

どれだけ眠ってもまだ眠い

目覚めが悪く、いつまでも布団の中でぐずぐずして起き上がれない状態が2〜3週間続くようであれば、微笑みうつ病の疑いの可能性が強いです。

また起床や身支度をすることに憂鬱な気持ちになりながら、予定の場所や会社に着くといつも通りに動いてしまうという人も微笑みうつ病の可能性があります。

 

人前では明るく振る舞える

体調が悪いのに人前では明るく振る舞えるような人は、微笑みうつ病かもしれません。

微笑みうつ病の人はうつの症状を他人に悟られないよう普段通りに過ごすことができます。

「なんだか無理をして明るく振る舞っているな……」と、自分の不自然な行動に気づいたときは、微笑みうつ病の可能性を疑ってみましょう。

 

食欲が増して急激に体重が増えた

食欲が増して急激に体重が増えた人も、微笑みうつ病の可能性があります。

微笑みうつ病の人は、ストレスを食事によって発散させようと、過食に走ってしまうことがあるからです。

気を紛らわせたい・落ち着かない・食べずにはいられないといった心理状態が、食欲に影響します。

結果、過食や体重増加につながってしまうのです。

 

気分の浮き沈みが激しい

気分の浮き沈みが激しい人は、微笑みうつ病の可能性があります。

感情の起伏が大きいのも、微笑みうつ病の特徴だからです。

気持ちが落ち着いているときは、自分が好きなこと・楽しいと思えること・興味があること等には進んで取り組めます。

しかし、すぐに気持ちが沈んでしまうので、長続きしません。

 

夕方になるとぐったりして横になりたくなる

夕方になるとぐったりして横になりたくなる人も要注意です。

タ方になると気持ちが不安定になりやすいことも、微笑みうつ病の特徴だからです。

タ方から夜になると不安やイライラが高まって、具合が悪くなります。

「サンセット・デプレッション」といい、微笑みうつ病の人によくある症状です。

 

うつ病を悪化させないためにできること

うつ病を悪化させないためにできることは、次の4つがあります。

  • 毎日きちんと睡眠をとる
  • 適度な運動を習慣化する
  • バランスの良い食事をとる
  • 医療機関を受診する

 

それぞれ解説します。

 

毎日きちんと睡眠をとる

毎日きちんと睡眠をとることが、うつ病を悪化させないためには重要です。

十分な睡眠をとることで、疲れ果てた脳の働きを回復させるからです。

毎日7時間以上の睡眠と休養を確保するようにしましょう。

 

適度な運動を習慣化する

適度な運動を習慣化することも、うつ病を悪化させないためにできることです。

適度な運動には、リラックス効果や疲労回復効果があり、運動後の達成感や高揚感が気持ちをリセットしてくれるからです。

週に3~4日、1回20~30分程度の早歩きかジョギングなどの有酸素運動を習慣化しましょう。

ただし、激しい運動は逆効果になるので注意してください。

 

バランスの良い食事をとる

うつ病を悪化させないために、バランスの良い食事をとりましょう。

神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの作用が弱まっている状態を回復させるには、食事が効果的だとされているからです。

不足している栄養素を優先的に摂取できるようなバランスの良い食事を心がけるだけでも、うつ病回復に大きな期待が持てます。

 

医療機関を受診する

医療機関を受診することは、うつ病を悪化させないために不可欠の対策です。

前述のセルフチェックに当てはまる症状が1〜2週間以上続いているのであれば、心療内科や精神科などの専門の医療機関でカウンセリングを受けましょう。

微笑みうつ病は、表面上はうつ病に見えません。

受診が遅れると、周りが気づかないうちに病気が進行し、うつの症状が重くなったり別の精神疾患を併発したりする恐れがあります。

 

まとめ

「人前では明るいうつ病」って、どういうことなのでしょうか?

実は、完全なうつ病とまではいえないが、「なぜか人前では明るい」という「微笑みうつ病」という状態があるのです。

本記事では、微笑みうつ病の特徴やセルフチェックの方法を紹介しました。

「もしかしてうつ病かも?」と心の状態が気がかりな方は、本記事を参考にセルフチェックしてくださいね。

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