猫に餌をあげすぎるとどうなる?食べ過ぎのリスクや対処法を解説

 

「愛猫に餌をねだられると、可愛くてついついあげすぎちゃう……。」

猫を飼っている方なら、誰もが経験がありますよね。

実は、餌の食べすぎが続いて体重が増えると、様々な病気を引き起こす恐れがあります。

本記事では、19歳のおばあちゃん猫を飼っている筆者が、猫の餌の食べすぎによる様々なリスクや対処法を解説します。

愛猫に健康でいて欲しいけど、つい餌をあげすぎてしまうという飼い主さんは、ぜひ参考にしてくださいね。

 

猫に餌をあげすぎるとどうなる?

猫に餌をあげすぎると、どのような影響があるのでしょうか?

食べすぎによるリスクを5つご紹介します。

  • 肥満になる
  • 関節のトラブルの原因となる
  • 心臓や呼吸器の病気を引き起こす
  • 糖尿病のリスクが高まる
  • 嘔吐や下痢などの原因となる

 

肥満になる

餌の食べすぎが習慣化した猫は、肥満になる可能性があります。

快適な環境で生活している猫に、必要以上に餌を与えすぎてしまうと、体内でエネルギーが消費しきれず太ってしまうのです。

特に、避妊や去勢手術をした猫は、食欲が増して運動量が減る傾向があるため、餌をあげすぎると肥満になるリスクが高まります。

さらに、シニア猫になると運動量や基礎代謝が減るため、餌のあげすぎには注意が必要です。

また、肥満を放っておくと様々な病気の引き金にもなります。

愛猫の健康のためにもこまめに体重を計測するなど、体重管理をしていきましょう。

 

参考サイト:ビルバック

 

 

関節のトラブルの原因となる

餌の食べすぎにより体重が増えると、関節のトラブルの原因となります。

体重が増えると手足や胴などの関節に負担がかかり、関節の機能に不具合が生じるからです。

体重増加による関節トラブルで多く見られるのは関節炎です。

関節炎は、関節に炎症が起きて痛みや腫れを引き起こす病気です。

食べすぎなどで猫の体重が増加すると、関節に過度な負担がかかって症状が重くなることも。

日頃から体重増加に注意しながら、関節に余計な負担をかけないように心がけましょう。

また、抱っこした時に嫌がったり歩き方がぎこちなかったりしたら、関節トラブルが疑われますので動物病院を受診しましょう。

 

参考サイト:にゃんペディア

 

 

心臓や呼吸器の病気を引き起こす

餌の食べすぎで体重が増えると、心臓や呼吸器の病気を引き起こす可能性があります。

心臓は全身の血管に血液を送り出すポンプの役割を果たしていますが、体重が増えると全身により多くの血液を循環させなければならないため、心臓の負担が大きくなってしまうのです。

また、胸や首の周りに脂肪がつくと、気管や気道が圧迫されて呼吸がしづらくなり、適切な酸素供給が阻害されてしまいます。

もともと心臓が弱く、呼吸器系に疾患があるなどの持病がある猫の場合、特に発症のリスクが高くなるため注意が必要です。

 

参考サイト:にゃんペディア

 

 

糖尿病のリスクが高まる

過剰な食事で体重が増えると、糖尿病を発症するリスクも高まります。

肥満になると、体内のインスリンが効きにくい状態になるため、エネルギーを効率的に細胞内に取り入れることができなくなります。

その結果、糖尿病が発症してしまうのです。

肥満の猫は適正体重の猫と比較して、糖尿病を発症する可能性が3.9倍高いとされています。

糖尿病は膀胱炎や腎臓病、急性膵炎などの様々な合併症を引き起こすリスクがある厄介な疾患です。

罹患する前に摂取カロリーを抑えるなどして、猫ちゃんの体重の変化に気を配りましょう。

 

参考サイト:動物の医療と健康を考える情報サイト

 

 

嘔吐や下痢などの原因となる

餌の食べすぎによって、嘔吐や下痢などの原因となる場合があります。

猫は胃が小さく内容量も少ないため、大量に食べすぎると許容量を超えて吐いてしまうのです。

また、消化管の働きが悪い時に食べ過ぎれば、消化吸収不良を引き起こし下痢をしてしまうことも。

いずれも胃や腸などの消化器官に負担がかかっている状態なので、体外に排出される水分が増えることで脱水も懸念されます。

一度に大量に餌を食べないよう、餌の調整を行うことが大切です。

 

参考サイト:ねこのきもち

 

 

猫が餌を食べすぎているサイン

猫が餌を食べすぎていることに、飼い主が気付くサインなどはあるのでしょうか?

食べすぎると、主に以下の4つの症状が見られます。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 胃捻転
  • 肥満

食べすぎのサインの中でも特に危険性が高い胃捻転は、食べすぎやガスなどが原因で胃が膨れ上がり、ねじれてひっくり返ってしまう病気です。

拡張した胃が血管を圧迫して循環障害を起こし、命を落としてしまうことも。

猫の胃捻転の発生事例は稀ですが、大量に食べさせないことや、食後すぐに激しい運動をさせないことでも予防ができます。

愛猫に食べすぎのサインが見られたら、飼い主さんは餌のあげかたを見直すなどの対策をしましょう。

 

参考サイト:ねこちゃんホンポ

 

 

猫が餌を食べすぎてしまうときの対処法

猫が餌を食べすぎてしまう場合、どのようにすればよいのでしょうか?

主な対処法を3つご紹介します。

  • 適切な量の餌を計って与える
  • 少量の餌を頻回摂取させる
  • 肥満が気になる場合はダイエットフードを取り入れる

 

適切な量の餌を計って与える

適切な量の餌を計って与えることで、餌の食べすぎを防げます。

餌を計らずになんとなく与えると、適切な餌の量をオーバーしてしまい、猫が食べすぎてしまうからです。

量をきちんと決めておかないと、家族がそれぞれにおやつをあげてしまい、知らないうちに与えすぎてしまうなんてことも。

キャットフードの袋に書いてある適正量与えるのが理想ですが、毎回きっちり計るのが難しい場合は「スプーン何杯分」で把握しておくと良いでしょう。

計量することで、愛猫がどれだけ食べたのか管理ができ、体調の異変にも気付きやすくなります。

ちなみに筆者は、ストッカータイプの自動給餌器を使用しており、食べすぎ防止や毎日の計量の手間が省けるのでおすすめですよ。

 

少量の餌を頻回摂取させる

少量の餌を頻回摂取させることも、猫が餌を食べすぎてしまうときの対処法です。

何故なら、食事回数が少ないと空腹時間が長くなるため、食欲が増していつもより多く食べてしまうからです。

少量でも食事回数を増やすことで代謝も上がり、食事の満足感も得られて肥満防止につながります。

少量の餌を頻回摂取させることは、一気食いの癖を治したり、吐き戻しを防止したりするメリットもあります。

猫ちゃんとしても、食べきれる量で鮮度が良い美味しいごはんを出してもらった方が、嬉しいかも知れませんね。

 

参考サイト:PECO

 

 

肥満が気になる場合はダイエットフードを取り入れる

餌の食べ過ぎで愛猫の肥満が気になる場合は、ダイエットフードを取り入れるのがおすすめです。

ダイエットフードは、必要な栄養素をバランス良く配合しているため、健康的に体重を減らせるというメリットがあります。

肥満が気になるからといって、いきなり餌の量を減らすのは可哀想ですよね。

ダイエットフードには、添加物の少ない商品や、療法食として販売されているものもあります。

愛猫の肥満が気になる場合は、年齢や体質に合ったダイエットフードを取り入れてみてくださいね。

 

まとめ

愛猫に餌を頻繁にねだられると、健康が心配になり、あげすぎてよいものか悩みますよね。

頻繁に餌をおねだりされても、与える餌の量や回数・種類に気を付ければ、食べすぎや病気のリスクを回避できます。

本記事では、猫の餌の食べすぎによる様々なリスクや対処法を解説しました。

愛猫に健康でいて欲しい飼い主さんは、ぜひ本記事を参考に、餌の与え方を見直してみてくださいね。

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