「夫がストレスでつらい!」
そんなとき、夫の存在自体が憂鬱で嫌になり、イライラが止まらず苦しくなりますよね。
実は、それらの症状は夫が原因の夫源病の恐れがあり、夫に対する不満を取り除かない限り改善は難しいといわれています。
夫の存在が妻の生活バランスを崩し、環境の変化によって生じる夫婦の溝が、夫源病の引き金となることも。
本記事では、過去に夫源病で苦しんだ経験のある筆者が、夫源病の原因や対処法について詳しく説明します。
夫からの言動や存在がつらく苦しいと感じている方は、ぜひ参考にしてください。
夫源病とは
夫源病(ふげんびょう)とは、夫の心ない言動や夫の存在そのものが強いストレスとなり、妻が心身ともに不調をきたす病気です。
医学的な正式名ではありませんが、中高年の夫婦の患者と関わる中で、医師の石蔵文信(いしくらふみのぶ)先生が命名した造語です。
最近では、有名な女性タレントが公表したこともあって話題となり、夫源病に悩む人は増加の傾向を見せています。
夫源病は、主に50〜60代以降の夫婦の間で増加し、熟年離婚の原因のひとつであるともいわれています。
しかし、中には20〜30代のカップルにも発症例があり、パートナーがいる人であれば誰にでも起こり得る病気です。
夫源病の症状
夫源病の主な症状は、夫の暴言や心無い言動が原因となる、めまい・頭痛・吐き気・情緒不安定など人によって様々です。
ストレスによる自律神経の乱れと女性ホルモンの関係性が高いこともあり、若い女性の場合は、婦人科疾患になることもあります。
症状は「夫が帰宅する時間帯」「夫がいる自宅に帰宅するとき」など、夫と顔を合わせなければならない状況に多くみられます。
反対に「夫が出張や予定でいない」「自分の用事で夫に会わない」などの場合、心からホッとして心身が軽く症状が落ち着くことも。
ハッキリとした原因が分からない症状が続き、通常の治療でも改善されないときは、一度夫源病を疑ってみましょう。
参考サイト:時事メディカル
妻を夫源病にする夫の特徴
妻を苦しめ夫源病にする夫には、どのような特徴があるのでしょうか?
妻を夫源病にする夫の特徴は主に4つあります。
- 家事や育児は手伝わないのに口は出す
- 妻に対して感謝やねぎらいの言葉がない
- 自分の理想や価値観を妻に押し付ける
- モラハラ気質で妻に対して攻撃的
詳しく説明します。
家事や育児は手伝わないのに口は出す
妻を夫源病にする夫の特徴のひとつが、家事や育児は手伝わないのに口は出すことです。
夫が家事や育児に一切かかわらずにいると、妻にばかり心身ともに負担がかかり、ストレスを抱えることになります。
家事や育児に協力的でない夫は「俺は仕事をしている」「家事は女の仕事だ」などと理由をつけて手伝いません。
さらに、手伝うどころか「お前のやり方が気に入らない」と、掃除の仕方から子どものしつけにまで口を出す始末。
これまでの夫の態度に不満を抱え続けている妻は多く、次第に無気力となり、家事に対するモチベーションも下がり夫現病となるのです。
妻に対して感謝やねぎらいの言葉がない
妻に対して感謝やねぎらいの言葉がないことも、妻を夫源病にする夫の大きな特徴です。
妻を苦しめる夫は「妻は家事や育児をやるのがあたり前」と考えている人が多く、感謝どころか普通のことだと勘違いしています。
自分は仕事をして養ってやっているのだから、家事・育児は妻の仕事であり、反対に感謝されるべきだとさえ思っています。
また、言わなくても分かってくれていると勝手に考え「おはよう」「いただきます」などの常識的な挨拶をしないことも。
妻が「夫は理解してくれていない」と感じる、日頃の会話不足や思いやりの無さが、ストレスとなり心身に不調として現れるのです。
自分の理想や価値観を妻に押し付ける
妻を夫源病にする夫には、自分の理想や価値観を妻に押し付ける特徴があります。
夫からすれば妻を良くしようとしているだけかもしれませんが、妻にとっては自分自身を否定されている気がします。
妻が何かをする度に「〇〇はこうするべき」「お前の〇〇は変だ」としつこく言い続けられては苦痛でしかありません。
夫がいると行動や言動を常に見張られているような気がして、落ち着かずに不安ばかりが募ります。
また、過干渉な夫は妻の考えや意見を無視して、物事を勝手に決めてしまうことも。
夫のつまらない価値観が、妻の大切な自由を奪い心を疲れさせ、いずれ夫源病となってしまうのです。
モラハラ気質で妻に対して攻撃的
モラハラ気質で妻に対して攻撃的なことも、妻を夫源病にする夫の特徴のひとつです。
モラハラ気質の夫は、些細なことで怒鳴ったり侮辱的な態度をとったり、無視をするなどして深く妻の心を傷つけます。
また、モラハラ傾向の人は「男尊女卑」の考えを持つ人が多く、女性は男性の言うことをきくのがあたり前だと本気で思っています。
長い間モラハラ行為を受けていると、次第に言い返す気力がなくなり、自分自身の考えや生活の全てを諦めてしまうことも。
思いやりや優しさがなく恐怖で支配している夫の存在は、妻の心身の不調をきたし、夫源病にする大きな原因です。
夫源病を疑ったときの対処法
体調が悪いなどで夫源病を疑ったときは、どのような対処をすればいいのでしょうか?
自分を守るための対処法は主に4つあります。
- 夫に本音を伝えてみる
- 自分なりの方法でストレスを発散する
- 別居を検討する
- 離婚を検討する
詳しく説明します。
夫に本音を伝えてみる
夫源病を疑ったときの対処法のひとつが、夫に本音を伝えることです。
頭痛やめまいなど夫現病の症状が現れたら、夫に対して自分が希望する夫婦関係を言葉にして、本音で話し夫に理解を求めましょう。
夫に対してイライラしたり不満を感じたりすると、会話を避けがちになり「話をしても仕方ない」と話す前から諦めてしまいます。
しかし、相手の嫌だという部分を本音で伝えなければ、夫が変わることはなく不満は募るばかりです。
会話をする際は感情的にならず、相手に共感しながら自分の意見を伝えると、夫も妻の不満や意見を受け入れやすくなるでしょう。
自分なりの方法でストレスを発散する
自分なりの方法でストレスを発散することも、夫源病を疑ったときの対処法のひとつです。
四六時中家にいて夫と顔を合わせていると、ストレスで夫源病を悪化させる原因となるため、解消方法を見つける必要があります。
ストレスの発散方法に決まりはないので、ずっとやってみたかった趣味や仕事を始めてみるなど、自分なりの方法で構いません。
大きな声を出すカラオケや汗をかくウォーキングでもいいですし、親しい人に愚痴を聞いてもらうだけでもスッキリします。
夫との関係性を考え直すことも必要ですが、まずは自分の心の健康のためにも、ストレスを発散して気分転換をしましょう。
別居を検討する
夫源病を疑ったときには、別居の検討も非常に効果的な対処法です。
夫とコミュニケーションをとることは大切ですが、どうしてもつらいときは、一度冷静になるためにも別居を考えてみましょう。
夫の存在を考えずにいられる別居は、夫源病で疲れ切った心と体をリフレッシュさせるのに効果的です。
別居が難しいのであれば、夫と寝室を分けたりひとりになれる空間を得たりするなど、家庭内での「プチ別居」もおすすめ。
夫と顔を合わせる頻度を最低限にすれば、イライラが感じにくくなり、夫源病による症状や夫の態度も和らぐのではないでしょうか。
離婚を検討する
夫源病を疑ったときの対処法としては、離婚を検討することも重要です。
夫源病は夫が原因の病気なので、ストレスを発散したり別居をしたりしても、夫の言動や行動が変わらなければ意味がありません。
いろいろ努力をしたけれど、夫との関係が変えられず耐えられないのであれば、離婚も視野に入れてみましょう。
ただし、夫源病だけを理由に離婚が認められることは難しいケースが多いので、夫源病の症状を裏付ける準備は非常に重要です。
また、夫源病になった妻はモラハラを受けていることも多く、そのような場合の離婚話は慎重に進める必要があります。
まずは別居をするなどして冷静になり、きちんとした準備を進めながら、自分の将来のためにも離婚が必要なのか考えてみましょう。
まとめ
夫婦は人生を共にするパートナーであり「夫を嫌いになりたい」と、最初から思っている妻はいないでしょう。
夫源病にならないためには、夫との適度な距離と自分の心の安定が大切です。
本記事では、夫源病の症状から原因となる夫の特徴・対処法まで詳しく解説しました。
本記事を参考に、自分の心身の健康を優先しながらも感謝を忘れず、穏やかな夫婦関係を築いてくださいね。
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