犬の肥満を解消して健康に長生き!ダイエットを病院と連携して進める方法


「愛犬につぶらな目で餌やおやつをおねだりされると、ついついあげてしまう……」

飼い主さんなら一度は経験したことがありますよね。

武井美由紀
武井美由紀
しかし、餌やおやつの与えすぎは、さまざまな病気の原因となる肥満を招く恐れがあります。

本記事では、愛犬の肥満を解消するための方法を解説します。

愛犬の食生活や健康が気になる方は、参考にしてください。

 

犬にダイエットが必要なサイン

そもそも、愛犬が肥満かどうかを判断するにはどうすればいいのでしょうか?

ダイエットが必要な犬の判断ポイントは次の通りです。

  • くびれがない
  • 適正体重がわからない
  • 不妊、去勢手術をしている
  • おやつをあたえてしまう
  • 動きたがらない
  • 餌を測らず与えてしまう
  • ぽっちゃりしている方が可愛いといわれてしまう
  • 抱っこした時の重たさがずっしりしてきて重いと感じる

 

実は、上記に1つでも当てはまると肥満の可能性があります。

愛犬は人間のように、冷蔵庫を開けて食べ物を食べることはできません。

 

愛犬の餌やおやつを用意するのは、100%飼い主さんの役割なのです。

飼い主さんの意識1つで、愛犬を肥満から解消できます。

 

そのためにも、愛犬の様子を観察して、ダイエットが必要なサインか見極めることが重要です。

参考サイト:小島動物病院アニマルウェルネスセンター

 

太りやすい犬種

犬種によって太りやすさは変わるのでしょうか?

以下が太りやすい犬種のランキングです。

  • 1位 ブルドッグ
  • 2位 コーギー
  • 3位 ミニチュアダックスフンド
  • 4位 ゴールデンレトリーバー
  • 5位 パグ
  • 5位 キャバリア(キャバリアキングチャールズスパニエル)
  • 7位 コッカースパニエル
  • 7位 ポメラニアン
  • 9位 ビーグル
  • 10位 トイプードル

中には太りやすい遺伝子を持っている犬種がいたり、食いしん坊な性格から肥満につながったりする犬種もいます。

筆者の愛犬は、太りやすい犬種5位のパグです。

 

食べることが大好きなので、油断するとすぐに太ってしまいます。

とはいえ、室内で飼われていると、運動不足になりやすい傾向にあるのは仕方ないのかもしれません。

 

いずれにせよ愛犬の適正な体型と体重を知ることが、愛犬の健康管理には大切なことです。

参考サイト:太りやすい犬種ランキング|わんちゃんホンポ

 

肥満の犬をダイエットさせないとどうなる?

肥満の犬をダイエットさせないとどうなってしまうのでしょうか?

考えられる危険性は2つです。

  1. 病気のリスクが高まる
  2. 寿命が短くなりやすい

詳しく説明します。

 

病気のリスクが高まる

ダイエットしないまま肥満が進行すると、深刻な病気のリスクが高まります。

肥満によって引き起こされる病気には、以下のものがあげられます。

  •  糖尿病
  •  心臓や血管への負担
  •  器官虚脱
  •  関節炎

肥満になると糖がコントロールできなくなり、心臓や血管に負担がかかってしまうのです。

すると、酸素が体内に取り込みにくくなり、呼吸が浅くなったり体重増加により関節に負荷がかかったりします。

 

大切な家族の一員の愛犬だからこそ、肥満には深刻な病気のリスクがあることを、家族全員が認識する必要があります。

 

寿命が短くなりやすい

肥満状態が続くと、寿命が短くなる傾向があるようです。

実は、中年齢で肥満の犬は、最大で2.5年も寿命が短くなるという研究結果もあります。

 

肥満になると病気に罹ってしまうリスクが高くなるため、寿命にも影響を与えるのです。

元気に長生きしてもらうために、愛犬のダイエットに取り組んで肥満とお別れしましょう。

参考サイト:かみよし動物病院

 

病院と連携して進める犬のダイエット方法

愛犬のダイエットには、動物病院と連携しながら取り組むのがおすすめです。

病院と連携してダイエットを進めるには、以下の5つのポイントをしっかり押さえておきましょう。

  1. 太る病気が潜んでないか病院でチェックを受ける
  2. 毎日しっかり運動させる
  3. カロリー計算を行う
  4. フードを少量ずつ頻回に与える
  5. 病院のダイエットフードに変更する

詳しく説明します。

 

太る病気が潜んでいないか病院でチェックを受ける

まずは、太る病気が愛犬の体に潜んでいないかを病院でチェックしてもらいましょう。

実は、犬には肥満に関連する「クッシング症候群」「甲状腺機能低下症」という2つの病気があります。

 

どちらも中高齢の犬が発症しやすいホルモンの病気で、代謝に影響するホルモン分泌の乱れから起こります。

万が一、ホルモンの乱れから起こる病気の場合は、ダイエットをしても効果はありません。

 

ホルモンの乱れを正常に戻す適切な治療を施すことによって、徐々に体型と体重が正常化します。

 

毎日しっかり運動させる

愛犬を毎日しっかり運動させるのも大切です。

犬も人間と同じく、基本的に摂取カロリーが消費カロリーを上回ると太ります。

 

1日1回の散歩を2回に増やしてみたり、1回の散歩の所要時間が20分だったのを30分に延ばしてみたりと、愛犬に負担がかからないよう試してみましょう。

 

カロリー計算を行う

適切なカロリーになるよう、食事の質や量をコントロールする必要があります。

カロリー計算と聞くと難しく考えてしまいがちですが、与えているフードのパッケージに記載されています。

 

1日の摂取カロリーは、「毎日与えて食べているフードの量」と「パッケージ記載の単位当たりの量」から算出しましょう。

 

犬が1日に必要なカロリーは、DER(Daily Energy Requirement:一日当たりのエネルギー要求量)といわれ、「DER=活動係数×70×体重^(3/4)」の形式で算出できます。

 

「活動係数×70×体重×体重×体重√√」と電卓で、計算してみましょう。

たとえば体重8kgの去勢済みの犬の場合は、1.6×70×8×8×8√√=532.8kcalのカロリーが、1日に必要なカロリーです。

 

活動係数については、以下の表を参考にしてください(当てはめられる係数は一つのみです。複数に当てはまる場合は専門家に相談しましょう)。

 

犬の状態 活動係数
避妊・虚勢していない成犬 1.8
避妊・虚勢している成犬 1.6
肥満傾向 1.4
減量 1
重篤管理 1
体重増加 1.2~1.4
高齢犬 1.4
子犬 離乳期~3ヶ月 3
4ヶ月~9ヶ月 2.5
10ヶ月から1歳まで 2
妊娠期 1~4週まで 2
5~6週まで 2.5
7~8週まで 3
産後授乳期 4.0~8.0

 

参考サイト:Pet News Storage元住吉からき動物病院

 

フードを少量ずつ頻回に与える

ダイエット中は、病院と相談しながらフードを少量ずつ頻回に与えましょう。

1日に与えるフードの量は変えずに、回数を増やす方法です。

 

ドライのフードの場合、胃に入ってから胃液を吸ってフードが膨らみます。

早食いの犬は胃液によってフードが膨らむ前におねだりをしてしまうので、フードを与える回数を増やし、胃の中でフードが膨らんでくるのを待ってみましょう。

 

病院のダイエットフードに変更する

病院のダイエットフードの利用も検討しましょう。

ダイエットだからといってフードの量を減らしてしまうと、必要な栄養素を摂取できなくなってしまうかもしれません。

 

一方、病院のダイエットフードは、カロリーを減らした状態でも必要な栄養素が取れます。

また、獣医師に相談しながら、ダイエットフードのサンプルを試せるのも安心ですね。

 

筆者の愛犬もかかりつけの獣医師と相談をして、ロイヤルカナン社のダイエットフードの満腹感サポートを使ってダイエットをしています。

早食いの愛犬ですが、満腹感サポートの名前の通りお代わりのおねだりをしませんし、9.9kの体重が2週間で9.5kgまで減量できました。

 

まとめ

犬の肥満はさまざまな病気を招く恐れがあるため、放置するのは危険です。

愛犬の肥満を解消するために、動物病院と連携して適切にダイエットするのがおすすめです。

 

本記事では、愛犬の肥満を解消するための方法を解説しました。

愛犬の食生活や健康が気になる方は、本記事を参考に愛犬に合ったダイエット法を見つけてくださいね。

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