自然農法って何?家庭菜園でもできるの?メリット・デメリットや始め方を解説


「自然農法をやってみたいけど、家庭菜園でもできるのかな?」

無肥料・無農薬で家庭菜園をしたいと思っても、具体的な始め方が分からなかったり失敗したらと考えたりして戸惑ってしまいますよね。

あさみ
あさみ
実は、自然農法は難しい農法ではなく、家庭菜園でもできる農法です。

本記事では、自然農法の概要と、家庭菜園で自然農法をするメリット・デメリットを紹介します。

家庭菜園で自然農法を取り入れた野菜作りをしたい方や、環境や体に優しい野菜作りをしたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

自然農法とは

自然尊重・自然順応という考え方から畑も自然の一部であると考え、農薬や肥料などを使わずに、雑草や虫の力も生かして作物を栽培する方法です。

本来、自然が持っている機能を最大限に活かして、持続可能な農業を目指しています。

 

自然農法実施者の知人が言うには、雑草は根を温める効果があり、ミミズは土を耕す効果があるのだとか。

岡田茂吉氏や福岡正信氏が提唱したとされる、自然を尊重して無肥料・無農薬で野菜や果実を育てる栽培法が自然農法です。

 

自然農法は家庭菜園でもできる?

自然農法は、畑の場所や広さを問わないため、家庭菜園でもできる農法です。

土づくりができていれば、紙コップやプランターでの栽培も可能です。

 

家庭菜園程度の広さなら大きな農具を使わなくても土づくりができ、肥料や農薬も使わないため、農業倉庫がなくても始められます。

住んでいる場所の自然を生かして野菜を作るので、家庭菜園で取り入れやすい農法だと考えられますね。

 

自然農法を家庭菜園に取り入れるメリット

自然農法を家庭菜園に取り入れると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

考えられる主なメリットは、3つあります。

  1. 低コストで始められる
  2. 少ない労力でできる
  3. 安心できる

それぞれ順に、詳しく説明します。

 

低コストで始められる

家庭菜園を自然農法で行うと、低コストで始められます。

自然を尊重しながら野菜作りをするため、基本的に大きな耕運機などを使わないからです。

 

また、慣行農法であれば追肥など定期的に肥料をあげますが、自然農法では必要ありません。

元気な土壌であればそのまま使い、硬すぎる場合は柔らかくなるように土を耕します。

 

草が生えても除草剤を撒かず、抜いた草は土に練り混ぜて根を温める役割を与えます。

草や害虫も自然の一部として共存できる方法を考え、人工的な添加物を買う必要がないため低コストで始められるでしょう。

 

少ない労力でできる

自然農法を家庭菜園に取り入れるメリットは、比較的少ない労力でできることです。

草取りや虫を敵視せず共存しようとするため、草取りや害虫駆除の労力がかかりません。

 

さらに、土地を耕さずに野菜作りを始めるので、女性だけでも始めやすいです。

最小限の労力があれば続けやすい点が、自然農法のメリットといえるでしょう。

 

安心できる

収穫した野菜や果実を、安心して食べられることが自然農法のメリットです。

当然のことですが、無肥料・無農薬で自分が育てているため、育つまでの過程をぜんぶ知っているからです。

 

さらに、収穫後の新鮮な野菜を食べられるため、ひときわ美味しさが違います。

すべて自分が管理して育てているので、「薬毒の心配がない体に優しい野菜である」と安心して食べられます。

 

また、農薬などを使っていないため自然にも優しく、環境を守る面から考えても安心です。

 

自然農法を家庭菜園に取り入れるデメリット

自然農法を家庭菜園に取り入れると、どのようなデメリットがあるのでしょうか?

考えられる主なデメリットは、3つあります。

  1. 土づくりに時間がかかる
  2. 害虫が出る可能性がある
  3. 初期の頃は収穫が少ない可能性がある

それぞれ順に、詳しく説明します。

 

土づくりに時間がかかる

自然農法は土づくりに時間がかかる点がデメリットです。

というのも、土の持っている力が重要なため、しっかり土を作らなければなりません。

 

筆者が自然農法実施者の知人に教わった土づくりは、聞いているだけで時間がかかると分かる内容でした。

まず、近くにある草を刈り取って発酵させ、細かく切って土に混ぜ込み、土をふかふかにします。

 

土が作物を育てるためとはいえ、しっかり土を作らなければならない手間がデメリットだと感じやすいです。

 

害虫が出る可能性がある

自然農法を家庭菜園に取り入れるデメリットは、害虫が出る可能性があることです。

虫とも共存するという考えのもと、駆除をおこなわないからです。

 

自分は理解をして自然農法をしていても、周りの理解が得られず不満がでたり作物が食い荒らされたりすることも。

害虫の種類や発生量にもよりますが、害虫被害にあう場合があり、デメリットになる可能性があります。

 

初期の頃は収穫が少ない可能性がある

自然農法を始めて間もない頃は、収穫が少ない傾向があります。

なぜなら、土がうまく育っていないことがあり、微生物の働きが少ないと考えられるからです。

 

有機物を植物が吸収できる無機物に分解するのが微生物の大きな役割ですが、土の環境が整っていないとうまく微生物の働きを活かせません。

 

肥沃な土になるまでに時間がかかるため、自然農法を始めた初期の頃は思うように収穫ができない可能性があり、デメリットだといえるでしょう。

参考:日本の農業を土から変える「微生物」|RADIANT

 

家庭菜園での自然農法の始め方

家庭菜園で自然農法を始めるには、どのようにすれば良いのでしょうか?

自然農法を始めるための、具体的なステップを紹介します。

  1. 畝・土づくりをする
  2. 野菜を植えて育てる
  3. 野菜と種を収穫する

 

【STEP1】畝・土づくりをする

まずは、自然農法で大事な土作りをします。

春から作物を植えるなら、前年の秋に畑にする場所の草を刈って畝を作り、米ぬかがあれば一緒に敷いておきましょう。

 

雑草が発酵して堆肥になり、作物にとって必要な肥沃な土になります。

参考:草取り後の雑草が堆肥に!?雨ざらしでもOKな雑草堆肥の作り方を紹介|せの畑

 

 

【STEP2】野菜を植えて育てる

畝ができたら、野菜などの種や苗を植えます。

慣行農法で育っている種や苗は、肥料がないと育ちにくい傾向があり、自然農法用の種苗を手に入れるのがおすすめです。

 

追肥はせず、草が生えたら苗の周りだけ抜いて、土に敷いておくと微生物が分解して堆肥になります。

時間の経過とともに、ふかふかの土になっていくでしょう。

 

また、草を残しておくことで虫が草を食べてくれるため、野菜への被害を抑えられます。

日当たりを確認して、水やりは適宜行います。

 

自然農法に向いている野菜は、じゃがいもや人参などの根菜、トマト・きゅうり・ブロッコリーなどです。

トマトやきゅうりは、支柱を立てて野菜の成長をサポートします。

 

作業に慣れてから、作る野菜の種類を増やすと良いでしょう。

 

【STEP3】野菜と種を収穫する

野菜が実ったら、収穫をします。

収穫の時間帯は、トマトやきゅうりなどの鮮度を重視する野菜なら朝がおすすめです。

 

また、キャベツやほうれん草などの葉物は、夕方の収穫が向いているのだとか。

すべて収穫せずに、種がとれるように少しだけ採取用の野菜を残しておきましょう。

 

来年から種を買わなくても済み、自家採取した種を使って野菜を育てられます。

参考:鍵は光合成にあった!野菜の収穫に適した時間とは?|あぐりナビ

 

まとめ

無肥料・無農薬で家庭菜園ができる自然農法が良いと聞いても、具体的な始め方が分からないと困ってしまいますよね。

とはいえ、自然農法の自然を尊重する考え方を知っておくと、難しくありません。

 

本記事では、自然農法の概要と、家庭菜園で自然農法をするメリットやデメリットについて紹介しました。

家庭菜園で自然農法を取り入れた環境や体に優しい野菜作りに、ぜひ挑戦してみてくださいね。

参考:家庭菜園で自然農法はできる?基本的な考え方や失敗しないためのポイントを知ろう|Life Hugger

 

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