介護で高齢者が食事を食べないのはなぜ?原因とおすすめの対処法5選


介護をしているとき、ごはんを食べてくれないと心配になりますよね。

栄養がとれず、病気になるのではないかと思うことも。

nami
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実は、食べないのではなく食べられない理由があるのです。

本記事では、なぜ食べないのか原因とおすすめの対処法を紹介します。

介護をしている方で、食事を食べてほしいとお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね。

 

介護で高齢者が食事を食べないのはなぜ?考えられる5つの原因

高齢者が食事を食べないのには5つの原因が挙げられます。

  1. 認知症の進行により食べ物だと認識できない
  2. 口腔内のトラブルや嚥下機能の低下
  3. 活動量の低下により空腹になりにくい
  4. 食事の好みが合わない
  5. 服用している薬の副作用

詳しく説明します。

 

認知症の進行により食べ物だと認識できない

認知症の高齢者が食事をとらないのは、認知症になると、理解力や判断力が低下して食べ物だと認識できないことがあるからです。

満腹中枢の働きも低下してしまうため、空腹になると目についた物を口にすることもあり、注意が必要です。

食べないときは、食べ物だと理解できず拒否している可能性があります。

 

口腔内のトラブルや嚥下機能の低下

高齢になると唾液が減ってしまうことや、嚥下機能の低下といった問題がでてくるのも、高齢者が食事をとらない原因の一つです。

食べ物や飲み物を上手く送り込む能力が落ちてしまうのです(嚥下障害)。

 

嚥下障害がおこると、誤嚥性肺炎をおこすリスクがあります。

誤嚥性肺炎とは、異物が気管に入ることで起こる肺炎です。

 

食事の際には十分注意をする必要があります。

 

活動量の低下により空腹になりにくい

高齢者は体力も落ちてくるので活動量も減り、お腹も空きにくきにくくなります。

体は運動量に合わせてエネルギー補給しようとしますので、じっとしていることが多いと食欲もわきません。

エネルギー消費が少ないため少食になってしまいます。

 

食事の好みが合わない

介護されている人も、好みの食事が用意されていると食欲をそそられ、好みに合わないと食べる量が減ります。

栄養バランスを考えて作っても、ミキサーで食事形態を変えたとたん食べなくなってしまうことも。

また味覚、嗅覚、視覚の衰えで美味しく感じないときもあります。

 

服用している薬の副作用

高齢者は持病で薬を常用している方も多く、副作用で食事に影響がでることがあります。

副作用で口腔内が乾燥したり、筋弛緩作用があったりすると食べづらくなるでしょう。

 

唾液も出にくくなってしまうことで、うまく食べられません。

さまざまな薬で起こる副作用なので、気になるときは医師に相談するのをおすすめします。

 

介護で高齢者が食事を食べないときはどうすればいい?おすすめの対処法5選

高齢者に食事を食べてほしいときに、おすすめの対処法が5つあります。

  1. 時間の変更やテレビを消すなど食事環境を変える
  2. 本人の好みを尊重したメニューにする
  3. 見た目や味のバランスを大切にする
  4. 咀嚼力や飲み込む力に合わせた調理をする
  5. 小分けにして出す

詳しく紹介します。

 

時間の変更やテレビを消すなど食事環境を変える

介護している高齢者の食事がすすまないときは、時間を変えてみたりテレビを消したり環境を変えてみましょう。

テレビがついていると食事に気持ちがいかなくなるので、テレビを消して食事に集中できる環境作りが大切です。

 

食べるときは「食事の時間ですよ」と意識を向けるようにしてみましょう。

お腹が空いていないときもあるので、時間を変えて間隔をあけてみるのもいいですね。

 

本人の好みを尊重したメニューにする

食事がすすまないときは、介護されている人の好みの食材でメニューを考えましょう。

本人の好きな食べ物が並んでいると、食欲もでてきます。

 

偏ったメニューにならないよう、メインを好物にして、好みではないものの食べてほしいおかずは少量で添えてみてください。

好きな食べ物で少しでも食欲がわくと、食べる楽しさを感じられ、他のおかずも食べられる可能性があります。

 

見た目や味のバランスを大切にする

高齢者が食事を食べないときには、見た目や味のバランスを大切にし、五感を刺激して食欲をそそりましょう。

とはいえ、毎回見た目や色のバランスを考えて食事を作るのは大変ですよね。

 

暖色系や黄色などのランチョンマットなどを活用してみるのも、いつもと違って雰囲気がかわり、食欲がでてくるかもしれません。

濃い味が好きな方は一品だけ好みの味付けにして、他のおかずは出汁をきかせて減塩に気を付けるなど、工夫して作ってみてくださいね。

 

咀嚼力や飲み込む力に合わせた調理をする

高齢になると咀嚼力が弱くなるので、食事がすすまないときは嚙む力に合わせた具材の固さに調理しましょう。

噛む力や飲み込む力と合っていないと、なかなか噛めなくて疲れてしまったり、食べることが億劫になったりします。

 

逆に、ミキサーで全て細かくしてしまうと、なんの食べ物か分からなくて食欲も減退します。

じっくり火を通して柔らかくするのが大変な場合、圧力鍋などを活用するのもおすすめです。

参考サイト:みんなの介護

 

小分けにして出す

高齢者の食事がすすまないときは、一気にたくさん食卓に並べずに、少しずつ出していきましょう。

たくさんあると食べることにプレッシャーを感じてしまうからです。

 

少しずつ出して、食べきれたら次の料理を追加していくようにしましょう。

ごはんは、小さめのおにぎりにして出すと食べやすくていいですね。

 

うつ病や認知症などの介護の場合、食事を食べなくても無理強いをしないことが大切

うつ病や認知症の方に食欲がない場合、精神的な問題で食べられないことがあるため、無理強いしないことが大切です。

無理強いすると、ストレスがたまり病気が悪化してしまうことも。

食事の時間がストレスにならないよう気をつけ、食べる量が少ないときは水分をこまめに摂ってもらいましょう。

 

まとめ

介護で高齢者が食事を食べてくれないと心配になりますよね。

食べない理由が分かると、さまざまな対策ができます。

 

本記事では、高齢者が食事を食べない原因とおすすめの対処法を5選紹介しました。

介護でお困りのときはぜひ試してみてくださいね。

参考書籍:『認知症の人の不可解な行動がわかる本』杉山孝博監修

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