「終活でのお金の管理をどうしたらいいのかわからない!」
終活でお金の管理は大事なことですが、何をどうしたら良いか分からず困ることもありますよね。
本記事では、終活でのお金の管理のリスト化の方法や実際の経験談をご紹介します。
終活を始めようと思っている人、終活のやり方がわからない人は参考にしてくださいね。
終活でのお金の管理はリスト化しよう!【手順編】
終活でのお金の管理は、リスト化すれば分かりやすくなります。
現在自分がどれくらいの資産を持っているのか、毎月どれくらい出費しているのか、お金の出入りを把握しておくことはとても大切です。
はじめにリスト化の手順をお話しします。
- 資産全体を把握しよう
- 資産を把握したらリストアップしてみよう
詳しく説明します。
資産全体を把握しよう
終活のためにお金の管理をリスト化するには、最初に、資産は何がどれくらいあるのか把握することが大切です。
資産を把握することで、今後どれくらいお金を使えるのか、どれくらい消費をおさえれば老後を安心して生活していけるのか見えてくるからです。
人生後半の生活の計画を立てることもでき、相続にも備えられます。
資産を把握したらリストアップしてみよう
次に、把握した資産をリストアップしていきましょう。
預貯金口座や保険、不動産や証券など保有している資産を全てリスト化することで現在の資産が把握できます。
具体的には次のものをリストアップしてみましょう。
- 現金:金額、保管場所
- 預貯金:金融機関や口座番号、普通預金か定期預金などの種類
- 生命保険:保険会社名、契約内容、受取人
- クレジットカード:カード会社名、枚数、引き落とし口座
- 携帯電話:台数、契約している会社名
- 株・債権・投資信託:証券会社名
- 貸金庫、レンタル倉庫:場所、鍵の保管場所
- FXや仮想通貨:取引所名
- 不動産:場所、種類
- 会員制やサブスクリプションなどのサービス:契約している種類、契約社名
細かくリストアップすることで、保有している資産全体が把握できます。
そして、今の固定費も書き出してみましょう。
生活するために毎月どれくらいのお金が必要なのか把握でき、今後の生活のシミュレーションがしやすくなります。
終活でのお金の管理はリスト化しよう!【分類編】
資産全体が把握できたら、次に使用目的別に分類し、リスト化していきます。
目的別に分けることで、使っていいお金と残しておかなければならないお金が分かり、計画的に使えるからです。
次の3つに分類しましょう。
- 生活費に使用するお金
- 生活費以外に使用するお金
- 医療や介護に備えるお金
詳しく説明します。
生活費に使用するお金
終活でお金の管理をリスト化するために分類した、生活費に使用するお金を把握します。
毎月の収支が赤字になる場合、補填していくために必要なお金です。
収入があるうちはいいですが、年金だけの生活になった時、生活費が赤字になれば貯金を切り崩していくことになります。
長生きした場合のことを考え、年間どれくらいの赤字になるのか算出します。
年間の赤字額に平均寿命プラス5歳くらいまでの年数をかけた金額を残しておくと安心です。
生活費以外に使用するお金
3つに分類したお金のうち、毎月必要なお金以外で何にどれくらい必要なのかを考えます。
具体的には次のようなことに使うお金です。
- 住まいのメンテナンスやリフォーム代
- 車の購入
- 墓地の購入
- 趣味
- 旅行
いつ頃どれくらい必要か見積もり、その合計額は残しておく必要があります。
医療や介護に備えるお金
終活でお金の管理のために分類した3つのお金のうち、高齢になるにつれ増える医療費や介護にかける費用も考えておかなければならないお金です。
1人に200~300万は用意しておくとよいです。
将来的に介護施設や高齢者向けの住宅などに住みたいと考えるなら、入居費用も必要になります。
参考:相続会議
終活でのお金の管理をする際のポイントとは?
終活でお金を管理していくポイントとして次の2点が大事になります。
- 作成した資産リストを家族と共有する
- 資産リストは定期的に見直す
詳しく説明します。
作成した資産リストを家族と共有する
終活におけるお金の管理のポイントとして、作成した資産リストは、配偶者や子供など家族と共有しましょう。
資産の内容はエンディングノートに手書きしてもいいです。
パソコンで作成してUSBメモリに保存したり書類として残したりしておくのでもいいです。
自分のやりやすい方法で作りましょう。
何に書いているのか、どこに保管してあるのか家族には伝えて、みんなで共有していくことが大切です。
認知症になった時や亡くなった時に、スムーズに手続きなどを進められます。
資産リストは定期的に見直す
資産は年月を重ねていくと変化しますので、定期的にリストを見直しましょう。
使えるお金や残すべきお金も変わってきますし、自分の健康面やまわりの状況も変わってきます。
年単位で定期的に見直すのもいいです。
大きな買い物をした時や病気をした時などのタイミングで見直すのもいいです。
一度リストを作成したらそれで終わりではないことを念頭におき、見直した時には家族と共有しましょう。
世の主婦はどう終活している?お金の管理の経験談を紹介
世の主婦達はどのように終活してお金の管理をしているのでしょうか。
筆者の経験談も含め、他の主婦達がどのように終活をしているのか紹介します。
- 夫の病気をきっかけに終活を始めた筆者の経験談
- 子供達にお金を使いすぎて失敗した主婦のお話
- 一人暮らしをしている筆者の母親のお金の管理
夫の病気をきっかけに終活を始めた筆者の経験談
私の夫は6年前の51歳の時脳出血で倒れ、今は失語症、高次脳機能障害という状態です。
ある程度日常生活を送れるものの、お金の理解が難しく管理もできません。
夫もこのような状態で、今後私自身に何かあった時に子供たちに迷惑がかかると思い、終活をスタートさせました。
今ある預貯金や保険をすべて挙げ、何にどれくらい必要か、どの口座から何が引き落とされているかなど細かくノートに書き出しています。
子供たちには内容をある程度共有し、ノートをどこに保管してあるのか伝えました。
保険の内容を変更した時や大きな買い物をした時には見直していく予定です。
子供たちにお金を使いすぎて失敗した主婦のお話
ご主人は60代の会社役員で、収入は他の家庭よりは多めにあったという専業主婦の方の経験談です。
このご家庭は、自分の子供達が小さい頃から教育にはしっかりお金を使っていました。
子供達が結婚して孫ができた後も、子供に求められればお金を渡していたし孫に必要なお金も出していたそうです。
老後にと思って貯めていたお金ですが、気づけば2,500万以上あった貯蓄が1千万を切る状態になります。
その時点で、このままでは老後の資金がなくなると、やっと焦りが出てきました。
そこから家計簿を細かく付けるようにしたそうです。
付けた家計簿と通帳を子供達に見せ、毎月の出費と赤字がこれくらいで、老後資金はこれだけしかないと説明しました。
子供達は驚き、自分達に援助をしても老後資金は十分にあると勘違いしていたことに気づきます。
それをきっかけに子供達も経済的にも精神的にも自立でき、親を頼ることをやめました。
このご夫婦の出費も必要最低限に抑えられたそうです。
何にどれくらい使っているのか、きちんと目に見えるように残して管理していくのは大切ですね。
一人暮らしをしている筆者の母親のお金の管理
私の母は数年前に父が他界してから田舎で一人暮らしをしています。
父の死後、母の終活が始まりました。
父の名義の不動産は3人の娘たちで分けて相続しました。
預貯金はすべて母が相続し、高齢の母は自分がいなくなったらこうして欲しいと折に触れ口にします。
銀行に預けている預貯金や保険について、私達娘3人と母が集まった時に細かく説明してくれました。
延命処置はして欲しくないとか葬儀のことなど、今後の自分の希望についても話し、みんなが納得できています。
書類に残しているわけではないですが、姉妹3人に同時に伝えられ少し安心できたようです。
まとめ
残りの人生をどう生きていくか、後の世代に何をどれくらい残していくのか考えるのはとても大事です。
中でもお金の管理は重要ですが、何からしたら良いか分からないこともありますよね。
本記事では、終活でのお金の管理のリスト化の方法や体験談を紹介しました。
終活を始めようと思っている方やどのようにしたらよいか分からずお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
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