介護する際のお風呂の入れ方!事前準備や注意点についても解説!


祖父母や親など、介護で家族をお風呂に入れている方は多いのではないでしょうか。

けいこ
けいこ
しかし、特に初めての介護だとお風呂の入れ方がわからず困ってしまうことも。

本記事では、介護する際のお風呂の入れ方、事前準備や注意点について紹介します。

介護でお風呂に入れるのが大変だと感じている方は、参考にしてくださいね。

 

高齢者を介護する際のお風呂の入れ方【事前準備】

事前に次の3点を準備しておきましょう。

  1. 体調を確認する
  2. 着替えやシャンプーなどを準備する
  3. つまづきそうなものがないか確認する

詳しく説明します。

 

体調を確認する

入浴する前には必ず体調を確認しましょう。

体温と血圧を測ってから入浴するのがおすすめです。

 

37.5度以上の熱がある時は入浴を控えましょう。

上の血圧(収縮期血圧)が160mmHg以上、下の血圧(拡張期血圧)が100mmHg以上ある時は入浴事故が起こる確率が高くなり危険です。

 

またいつもより元気がないとか目に力がないと感じる時、顔色が悪かったり呼吸がしんどそうな時など、普段と様子が違う時も入浴を中止しましょう。

 

着替えやシャンプーなどを用意する

入浴に必要なものは、あらかじめすべて用意しておきましょう。

いざお風呂に入る時、シャンプーや着替えなど必要なものがないと困りますよね。

 

また、準備できていなかった物を取りに行くと、目を離す時間ができてしまいます。

目を離した瞬間に転倒などの事故が起こっては大変です。

 

石鹸やシャンプー、洗浄用タオルやバスタオル、着替えなどはすべて事前に準備しておきましょう。

 

つまずきそうなものがないか確認する

介護の必要な方は、筋力が落ちており足が上がりにくい状態です。

歩くところに不要なものが落ちていないよう片付けておいたり、脱いだ服につまづいたりしないように確認しましょう。

 

また、バスマットなども滑らないように、滑り止めのシートなどを下に敷いておくのがおすすめです。

冬の寒い時期などはヒートショックを起こさないよう、脱衣所はストーブやヒーターなどで温めておきましょう。

 

浴室は浴槽のお湯をかき混ぜて湯気をあげ、シャワーでお湯を出して温めておくといいですよ。

夏は熱がこもりすぎないよう、扇風機などで空気を循環させましょう。

 

高齢者を介護する際のお風呂の入れ方【入浴】

実際の入浴手順を説明します。

  1. 衣類を脱がせる
  2. 浴室への移動
  3. 椅子に座り洗う
  4. 浴槽につかる
  5. 浴槽から出る
  6. 脱衣所に移動し服を着せる

筆者の父の介護経験も併せて、1つずつ解説します。

 

衣類を脱がせる

衣類を脱がせる時は、麻痺などのない健康な方から脱がせましょう。

そうすれば、介護される側もする側も無理なく脱がせることができます。

 

浴室への移動

一般家庭の脱衣所と浴室の間には、段差がつきものです。

手を引いたり体を支えたりなどして、転倒しないように注意しましょう。

1人で歩ける方であっても目を離さないよう気を付ける必要があります。

 

椅子に座り洗う

一般家庭にある浴室の椅子は低いものが多いので、立ったり座ったりに力が必要でお互いに大変です。

できれば介護用のお風呂の椅子を用意しましょう。

 

筆者は部屋で使っていた木製の椅子にごみ袋の輪の部分を切って広げ、椅子が濡れないようにして使っていました。

工夫すれば家にあるもので代用できますが、安全に使用できるものに限られます。

 

準備ができたら、体にお湯をかけて洗ってあげましょう。

自分で手が届くところは自分で洗ってもらいましょう。

 

冬場など寒い時は、足元にお湯を張ったタライを置き、足をつけておくと暖かいです。

また、背中にバスタオルなどをかけて上からお湯をかけてあげると、寒さを感じにくいですよ。

 

浴槽につかる。

一般的な浴槽だと、洗い場から足を上げてから、深さのある浴槽に入らなければなりません。

もし麻痺があるなら、麻痺のない方の足から先に入ります。

 

立って入るのが危険な場合は、シャワーチェアを浴槽の縁にくっつけて、シャワーチェアに座った状態で片足ずつ入れると入りやすいです。

浴槽につかった時、浴槽の底まで腰を下ろすと肩までつかれていいのですが、立ち上がる時に一苦労です。

 

筆者は、普段私たちが洗い場で使っている椅子を浴槽の中に置いて、父に座ってもらうようにしていました。

 

浴槽から出る

浴槽から出る時は、浴槽から出る時は、入る時の逆をします。

麻痺のある方はない方の足から出てください。

 

シャワーチェアを使う場合は、椅子に座ってから足をあげましょう。

いずれも転倒に注意する必要があります。

 

お風呂から出る時は、バスタオルを浴室に用意しておき、体をある程度拭いてから脱衣所に移動すると寒くありません。

 

脱衣所に移動し服を着る

脱衣所にも椅子を置いておくと、楽だし安全です。

座った状態でしっかり拭いて服を着せましょう。

 

麻痺のある方は麻痺側から通してください。

パンツとズボンは座った状態で両方両足とも通し、次に立ってパンツとズボンをあげると一回の立ち上がりではかせられます。

 

高齢者を介護でお風呂に入れる時の注意点は?

高齢者を介護でお風呂に入れる時どのようなことに注意したらよいでしょうか。

主な注意点は次の4つです。

  1. 転倒しないようにする
  2. 体調が悪いときは無理をしない
  3. 長時間の入浴は避ける
  4. できることは本人に任せる

詳しく説明します。

 

転倒しないようにする

足の筋力が落ちていたり段差があったり滑りやすかったり、お風呂には転倒しやすい条件が揃っています。

目を離さず、支えが必要なら支え、事故が起こりにくい環境を整えておきましょう。

 

体調が悪い時は無理をしない

入浴は爽快感が得られますが、食事や排泄に比べると絶対に毎日必要なものでもありません。

体調が悪い時は無理をせず、介護される側も介護する側も体調が万全な時を入浴日にしましょう。

 

長時間の入浴は避ける

入浴は思ったよりエネルギーを使い、体力を消耗します。

本人の様子を見ながら、長風呂は避けましょう。

 

汗もかくので脱水にも注意が必要です。

入浴前後には水分を取らせてあげてくださいね。

 

できることは本人に任せる

体を洗ったり袖に手を通したり、できるところは本人にしてもらいましょう。

手や足を自分で動かすことで関節の拘縮を防いだり、生活の意欲向上にもつながったりします。

 

まとめ

要介護者をお風呂に入れる時、どのような手順で入れればいいのかわからず戸惑う人は多いのではないでしょうか。

特にお風呂は滑りやすかったり段差があったりするので、安全のために正しい手順で入れてあげる必要があります。

 

本記事では、介護でお風呂に入れる時の手順や注意点について詳しく解説しました。

介護でご家族などをお風呂に入れなければならない方は本記事を参考に、快適な入浴タイムを実現してくださいね。

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