「年賀状の宛名を連名で書く場合、決まりはあるのかな?」
年賀状の宛名を書くときに、書き方のルールがあるのか疑問に思ったことはありませんか。
実は、年賀状の宛名には書き方の決まり事があるのです。
本記事では、年賀状の宛名の書き方の基本ルールから、連名・企業宛の場合のポイントまでを紹介します。
年賀状の宛名書きで疑問を感じている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
【基本】年賀状の宛名の書き方のマナー
年賀状の宛名の書き方には、どんな決まりがあるのでしょうか。
宛名の書き方のマナーを6つ紹介します。
- 宛先の住所の書き方
- 宛名の書き方
- 差出人の住所・名前の書き方
- 宛名は縦書きにするのが基本
- 文字の色は黒
- 書き損じは新しいハガキに交換する
(参考サイト:brother)
(参考サイト:富士フイルム)
(参考サイト:カメラのキタムラ)
宛名の住所の書き方
まず始めに、宛名の書き方のマナーとして、宛名の住所は宛名よりもやや高い位置から書き始めます。
市町村から書き始めるのも間違いではありませんが、都道府県名を省略せず、すべて書くのが正式なマナーです。
マンション名やビル名も省略せず記載しましょう。
住所が長くなることがあるので、マンション名の前で改行して改行後は住所より1文字下げて書き始めると、バランスがよくなります。
番地の数字は、漢数字で書きます。
宛名の書き方
次に宛名は、住所よりやや下の位置から書き始めて、ハガキの中央に大きく書きましょう。
敬称は「様」で、名前より少しだけ大きく書くとバランスがよくなります。
先生に出す場合も、基本は「様」ですが「先生」でも問題ありません。
「先生」ですでに敬称となっており「先生様」は二重敬称になりますので、ご注意ください。
差出人の住所・名前の書き方
差出人の住所・名前は、ハガキの半分よりやや上くらいの位置から書き始めます。
住所は、宛名の住所よりもさらに小さい文字で書きます。
自分の情報は相手の情報よりも小さく低い位置に書くことにより、相手に対して謙遜する姿勢を示すためです。
住所・名前は下側の末尾の高さをできるだけ下揃えにします。
出産で家族が増えたときは、子供の名前にフリガナを記入しておくとわかりやすいでしょう。
ハガキの裏面に差出人の住所・名前を書いている場合は、表の宛名面に記載する必要はありません。
宛名は縦書きにするのが基本
宛名の書き方のマナーとして、宛名は縦書きで書くのが基本です。
最近では横書きにするパターンもありますが、日本語では縦書きが正式な書き方です。
目上の人・年配の人・ビジネスなどの場合に横書きで送ると、失礼にあたります。
縦書きの書き方をマスターしましょう。
文字の色は黒
宛名の書き方のマナーでは、文字の色は、黒が基本です。
赤で書くのは縁起が悪いとされているので、やめましょう。
グレーや薄い黒も、弔事ととらえられてしまいます。
筆で書く場合は、墨が薄くなって、グレーや薄い黒にならないようにしっかりと墨をすって書いてください。
はっきりわかる黒で堂々と書きましょう。
書き損じは新しいハガキに交換する
書き損じたハガキは、新しいハガキに交換してください。
書き損じた箇所を、修正テープ・修正液などで消して上から書き直したり、二重線を引いて下に書き直したりしないようにしましょう。
新年のおめでたいときに、やり直しのような意味の修正されたものを送ることは失礼にあたります。
書き損じたものは、新しいハガキに交換して書き直すのがマナーです。
【連名の場合】年賀状の宛名の書き方のマナー
年賀状の宛名の書き方で、連名で書く場合には、どのように書いたらいいのでしょうか。
連名で書く場合のマナーを4つ紹介します。
- 名前の順番は世帯主を一番右にする
- 世帯主以外の名字は省く
- 敬称は全員につける
- 世帯主+ご家族様などと省略してもOK
名前の順番は世帯主を一番右にする
年賀状の宛名の書き方のマナーで、連名で書く場合、名前の順番は世帯主を一番右にしましょう。
ハガキ中央より少し住所寄りに世帯主の名前、敬称「様」を大きく書きます。
世帯主の左隣に配偶者、さらに左隣に子供の名前を書きます。
家族の名前も世帯主の名前と同じ大きさで書きましょう。
世帯主以外の名字は省く
年賀状の宛名が連名の場合は、世帯主以外の苗字は省くのがマナーです。
家族の名前は、世帯主の名前と同じ位置から書きはじめます。
家族の名前を複数書く場合も、同様に世帯主の名前と同じ高さにあわせて、揃えて書くとバランスがよくなります。
敬称は全員につける
年賀状の宛名の書き方のマナーとして、連名で書く場合、敬称は全員につけましょう。
家族全員、名前+敬称「様」を書いてください。
名前の大きさは、世帯主にあわせて同じ大きさになるように心掛けましょう。
敬称「様」の位置は、全員揃えるようにします。
世帯主+ご家族様などと省略してもOK
年賀状の宛名を連名で書くときは、世帯主+ご家族様などと省略して書いてもOKです。
家族が多いときや家族の名前が全員分わからないときなど、世帯主+ご家族様という書き方をした方がいいでしょう。
名前の漢字を間違えたり、名前自体を間違えたりしたら失礼にあたります。
ご家族様、御家族様一同様などと記載して、敬称「様」の位置は世帯主と揃えるようにします。
【企業宛の場合】年賀状の宛名の書き方のマナー
年賀状の宛先の書き方で、企業宛の場合は、どのように書いたらいいのでしょうか。
企業宛年賀状の書き方のマナーを3つ紹介します。
- 会社宛に送るときは敬称を「御中」にする
- 特定の人に送るときは、名前に敬称「様」をつける
- 役職を書くときは、名前の上に小さめに書く
会社宛に送るときは敬称を「御中」にする
年賀状の宛名の書き方のマナーとして、会社宛に送るときは、敬称を「御中」にして書きましょう。
たとえば、「株式会社○○御中」「株式会社○○ 総務課御中」などのように書きます。
真ん中に大きく書き、御中は一度だけつけます。
複数書くのは間違いですので、ご注意ください。
特定の人に送るときは、名前に敬称「様」をつける
企業宛の年賀状を特定の人に送るときは、名前+敬称「様」をつけて書きます。
会社名には御中は不要です。
たとえば、「株式会社○○ ×× ××様」と書きます。
会社名も省略せず記載してください。
役職を書くときは、名前の上に小さめに書く
企業宛の年賀状で役職を書くときは、名前の上に小さく書きます。
たとえば、「株式会社○○ 社長 ×× ××様」のように書き、名前は大きく書きます。
役職を書くときは、役職自体が敬称になっているため、社長様・部長様・課長様などと書くのは間違いです。
間違えると失礼にあたりますので、注意して書きましょう。
まとめ
年賀状を書くときに、ルールがあるのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、年賀状の宛名には書き方に決まりがあるのです。
本記事では、年賀状の宛名の書き方の基本ルールから連名・企業宛の場合のポイントまでを紹介しました。
年賀状の書き方のルールを知りたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。


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