「モモンガがかわいいから飼いたい!」
そんな時、モモンガの飼い方がわからないと困ってしまいますよね。
実は、モモンガの飼い方にはコツがあるのです。
本記事ではモモンガ初心者の方のために、飼い方を詳しく解説します。
初めてモモンガを飼う方はぜひ参考にしてください。
モモンガの飼い方【初心者が揃えるべきアイテム】
初めてモモンガを飼うとき、初心者が揃えるべきアイテムを以下に8つあげます。
- 飼育ケージ
- 餌
- 寝床
- 給水ボトル
- 床材
- 季節用品
- 止まり木
- キャリーケース
詳しく説明します。
飼育ケージ
高さがあるケージを選びましょう。
活動時間中のモモンガはとても活発です。
モモンガが登り降りできて、ジャンプで移動できるほどの高さのあるケージを用意してあげましょう。
野生のモモンガは木の上での生活をしていることがほとんどです。
高さがないケージは、ずっと地面にいることになり本能的な不安を感じさせます。
モモンガにとって、快適に過ごせるケージを選んであげましょう。
餌
モモンガ用のペレットを用意しましょう。
野生のモモンガは雑食性で植物質と動物質を季節によって食べ分けていることがわかっています。
市販のモモンガ用ペレットは植物性・動物性両方バランスよく配合されているのです。
ペレットフードをメインに与えていれば問題ありません。
筆者は動物質としてミールワームや生きた昆虫の幼虫を与えることができません。
モモンガ用ペレットの成分表示に昆虫粉が入っているものを選んで、副食として果物や野菜を与えています。
ただペレットフードを嫌がるモモンガには、モモンガ用ミルクでやわらかくすると、案外喜んで食べてくれます。
寝床
安心して休息できる寝床を用意しましょう。
モモンガにとって安心して眠れる場所や隠れる場所があることはとても大切です。
リスや小鳥用の巣箱、フリース素材で作られたポーチなどがあります。
ケージの高めの場所に設置してあげるとモモンガも落ち着いて休めます。
モモンガの排泄物で汚れたり、においが染み付いたりしやすいので複数用意して交換しながら使いましょう。
給水ボトル
飲み水は給水ボトルで与えましょう。
衛生的で飲んだ量もわかりやすく便利です。
ケージの側面に取り付けるものが一般的ですが、床置きタイプもあります。
飲みやすい位置に取り付けて、楽に飲めているかどうか確認しましょう。
床材
ケージの底には床材を敷きましょう。
においで仲間を認識しているモモンガは、臭腺からの分泌物や排泄物のにおいが気になります。
広葉樹のウッドチップ・紙製のチップ・安全性の高いトウモロコシの穂軸を敷き詰めたり、ペットシーツを敷くのもおすすめです。
季節用品
季節に応じてペットヒーター・冷却ボードを用意しましょう。
モモンガは寒さが苦手なので、ペットヒーターは必需品です。
ケージの高い位置にいることの多い動物なので、壁や天井に取り付けるタイプがおすすめです。
昨今の猛暑では、モモンガも熱中症になる恐れがあります。
天然石やアルミの冷却ボードを設置して、暑いときの対策もしましょう。
止まり木
ケージの中に止まり木を設置してあげましょう。
ケージ内に高低差をつけたり、ケージの高い場所に生活スペースや休憩スペースを作るために欠かせません。
止まり木に爪の先が当たるので、爪の伸びすぎを防ぐことができます。
太さの異なる止まり木も、行動のバリエーションを増やしてあげられるのでおすすめです。
細い止まり木をバランスをとりながら移動したり、太い止まり木の上でのんびりくつろいだりしますよ。
キャリーケース
移動用のキャリーケースを準備しましょう。
動物病院に行くときやケージを洗うとき一時的に移しておく時などにとても便利です。
布製やプラスチック製の小動物用キャリーケースのほか、昆虫などの飼育に使う透明なプラスチックケースもいいでしょう。
まだ慣れていないモモンガを移動させるときにも使えますし、下からのぞけば腹部の観察もできるのでおすすめします。
モモンガの飼い方【餌の与え方】
モモンガをお迎えしていよいよ飼育スタート。
とはいっても餌をどのように与えればよいのか迷いますよね。
ここでは、モモンガの餌やおやつの与え方と注意点を以下に3つあげます。
- 食事の時間
- 食事の量
- 与えてはいけないもの
詳しく説明します。
食事の時間
食事は夕方がおすすめです。
モモンガは夜行性の動物なので、昼間は寝ていて夕方頃になると活動を開始します。
筆者は夕方帰宅して食事の準備をして、自分の夕食前にモモンガに餌を与えるとちょうど良いタイミングになります。
人間も起きてすぐに食事をとるよりも、すこし身体を動かして完全に目覚めてから食事をとったほうが良いのと同じですね。
食事の量
一日にモモンガに与える食事の量は体重の15%〜20%くらいが目安です。
動物質・植物質をそれぞれ2杯ずつを基準とします。
すべてきれいに食べ終えてしまうようなら少しずつ量を増やしてみて、食べ残す量を確認します。
量を決めた後も、モモンガの体格をよく見てあげることが大切です。
太るようなら量を減らし、痩せていくようなら高カロリーの食材を増やしてあげましょう。
与えてはいけないもの
モモンガには与えてはいけないものがあります。
具体例は次の食品です。
- チョコレート
- ジャガイモの芽
- ネギ類
- 人間の食べ物
上記の食品に含まれる成分の中のカフェイン・脂質・糖分がモモンガの体内に入ると中毒・嘔吐・胃腸障害を引き起こしてしまいます。
飼育下のモモンガは、飼い主さんが与えるものしか食べることが出来ません。
安心して与えられるものだけを与えるようにしましょう。
(参考書籍:フクロウモモンガ完全飼育:誠文堂新光社)
モモンガの飼い方【コミュニケーション】
モモンガと早く一緒にあそび遊びたくなりますよね。
ここでは、モモンガと仲良くなるにはどのようにコミュニケーションすべきか注意点を以下に3つあげます。
- 新しい環境に慣らす
- おやつで慣らす
- ポーチで慣らす
詳しく説明します。
新しい環境に慣らす
モモンガを飼い主に慣らす前に、まず新しい環境に慣らすことです。
安心できる場所だということや、敵ではないことを理解する時間を作ってあげましょう。
食事と水を与え、最低限の掃除と排泄物や動きのチェックをしたら、あとはかまわず1週間くらいそっと見守ります。
おやつで慣らす
手からおやつをあげてみましょう。
おいしいものをくれる人には慣れやすくなるものです。
ケージの中に手を入れても怖がらなくなったら、手の上でおやつを食べてくれるようになります。
1日に与える食事のなかから特に好きなものを選んでおやつとして与えれば、食べすぎを防ぐことができます。
ポーチで慣らす
モモンガの慣らし方としてよく知られている方法です。
飼い主が首からかけられる紐のついたポーチにモモンガを入れ、ポーチを首から下げます。服の中に下げてもいいでしょう。
ポーチの中は暗くて暖かく適度な湿度があり、体を周囲に密着されて眠れる状態は、お母さんのお腹の中にいるようで安心できます。
飼い主のにおいも感じられて、「飼い主のにおい=安心できるにおい」となり慣れていきます。
そのままケージに入れておき、昼間モモンガが寝ているときにポーチを取り出してもいいでしょう。
モモンガの飼い方【病気予防】
飼い主にとって幸せなことは、大切なモモンガが健康で長生きしてくれることですよね。
まずは病気にならないよう健康管理をすることがとても大切です。
ここでは、モモンガの病気予防方法や対策を以下に3つあげます。
- 動物病院を探しておく
- SOSをキャッチ
- 健康チェック
詳しく説明します。
動物病院を探しておく
動物病院を探しておきましょう。
モモンガは「エキゾチックペット」と呼ばれ、犬や猫のようにすぐ診てもらえるわけではありません。
具合が悪くなってからあわてて病院を探してもすぐに見つからず、手遅れになることもあります。
少なくても、飼い始めたらすぐに探しておきましょう。
(参考書籍:フクロウモモンガ完全飼育:誠文堂新光社)
SOSをキャッチ
モモンガが発するSOSをキャッチするために必要なのが、毎日の健康チェックです。
あたりまえですが、モモンガは「体調が悪い」とは伝えてくれません。
はっきりと体調の悪さがわかるようになったときは、病気が進行していることがあります。
健康チェックでモモンガのSOSをキャッチしましょう。
(参考書籍:フクロウモモンガ完全飼育:誠文堂新光社)
健康チェック
健康チェックで.元気なモモンガと過ごしましょう。
次のポイントをチェックしてください。
- 食欲があるか
- 食べ方はおかしくないか
- 飲料水の変化はないか
- 便や尿の状態をチェック
- 同じ場所ばかり毛づくろいしていないか
- 排泄に時間がかかっていないか
- 歩き方・動き方に変化はないか
- 体を触れるモモンガなら、しこりや傷がないか
(参考書籍:フクロウモモンガ完全飼育:誠文堂新光社)
まとめ
「モモンガがかわいいから飼いたい!」
そんな時、モモンガの飼い方がわからないと困ってしまいますよね。
本記事ではモモンガ初心者の方のために、飼い方を詳しく解説しました。
初めてモモンガを飼う方はぜひ参考にしてください。
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