SNSなどで、犬と子どもが仲良くしている微笑ましい姿を見ると、癒される方も多いのではないでしょうか?
「うちも仲良くなってくれるはず!」と期待し、愛犬を迎えることもあるでしょう。
しかし実際には犬が子どもを嫌がってしまい、うまく関係を築けなかったりお互いのストレスになったりするケースも少なくありません。
本記事では、子どもが苦手な愛犬と一緒に暮らす筆者が犬が子どもを苦手な理由や仲良く同居するためのポイントを紹介します。
犬と子どもに幸せに過ごしてもらいたい方は、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。
犬が子どもを苦手な理由
子どもが苦手とする犬が多いのは、なぜなのでしょうか?
筆者の愛犬と子どもの様子を見ていて感じた、5つの理由を紹介します。
- 予想外の動きをする
- 急に大声を出す
- じっと見つめてくる
- なで方が荒々しい
- しつこい
予想外の動きをする
子どもは予想外な動きをすることが多く、犬にとってはストレスの原因になってしまいます。
犬は、急な動きに驚いたり怖くなったりしてしまうのです。
筆者の娘が赤ちゃんだった頃は、ゆっくり寝ている愛犬をいきなり叩いたり、毛を引っ張ったりしたことがありました。
今でも娘たちが突然走ってきたり、ボールで遊び始めたりするのを怖がっています。
犬は子どもの急な動きに警戒心を持ち、ストレスを感じてしまいます。
急に大声を出す
子どもが突然大声を出すのも、愛犬のストレスになります。
犬の聴覚は人間よりも優れていて、悲鳴や歓声のような高くて大きな声は苦手です。
ただでさえ甲高い声なのに突然大きな声で叫んだり泣いたりするのは、子どもにとって日常茶飯事。
筆者の愛犬も、子どもたちが盛り上がって叫び始めると走ってほかの部屋に逃げていきます。
犬にとっては耳障りで、不安やストレスを感じてしまうのです。
じっと見つめてくる
子どもがじっと見てくるのが、愛犬の緊張の原因になることがあります。
じっと見られると、犬は「威嚇されている!」と感じるケースがあるのです。
子どもは興味のあるものを、悪気もなくじっと見つめてしまいがち。
愛犬がいつもと違う場所で寝ていたり、少しでも違うポーズをしているだけで、子どもは興味を持って凝視してしまうことも。
犬は不安を感じてしまい、子どもから離れるようになってしまいます。
なで方が荒々しい
子どものなで方が荒いのも、犬が子どもを苦手になる原因です。
小さな子どもは力加減がわからないため、犬が痛みを感じたり、不快な気持ちになったりします。
筆者の娘たちも愛犬が好む強さがわからず、触ると唸られたり逃げられたりしていました。
しっぽを引っ張ってしまったり、足を触ったりしようとして怒られることも。
犬は「また痛いことをされるかも…」と思って、距離を取るようになるでしょう。
しつこい
犬が子どもをいやがるのは、子どもがしつこいのも原因です。
子どもは犬の気持ちや都合など、考えてくれません。
「1人で寝てるからそっとしておこう」と筆者が思っていても、子どもたちは愛犬を起こして遊ぼうとします。
犬が仕方なく子どもの相手をすれば、なかなかやめさせてもらえず、しつこく追い回されることも。
犬は子どものしつこさに疲れてしまいます。
犬と子どもの同居のポイント
ここまでは、犬が子どもを嫌がる理由を説明してきました。
では、どうすれば子どもと犬がお互いにストレスなく仲良く過ごせるのでしょうか?
次の2つのケースごとに、ポイントを説明しますね。
- 犬を飼っていて子どもが生まれた場合
- 子どもが生まれてから犬を飼った場合
犬を飼っていて子どもが生まれた場合
赤ちゃんが生まれる前から犬を飼っていた場合、犬が赤ちゃんに慣れるまで時間をかけることが大切です。
突然現れた赤ちゃんに犬がやきもちをやいたり、ストレスを抱えてしまったりする可能性があります。
トラブルが起きないように、次のような対策で徐々に家族として理解させてあげましょう。
- 退院前に赤ちゃんの服などのにおいをかがせる
- 犬への愛情表現はたっぷりと
- 赤ちゃんと犬だけにしない
- 愛犬が安心できる場所を確保する
無理して最初から仲良くさせようとせず、愛犬が嫌がらない距離を保つことが大切です。
子どもが生まれてから犬を飼った場合
子どものいる家庭に犬を迎える場合は、子どもと犬がそれぞれお互いに安心して過ごせる環境を整えましょう。
犬が嫌がることをせず、優しく家族として接していれば嫌われません。
- 犬が嫌がることを子どもに教えておく
- 子どもが邪魔しない犬だけのスペースを作る
- おやつなどを子どもの手から与えさせる
- 子どもと犬が一緒に楽しめる遊びを提供する
犬が家族になる前から、しっかりと教えておきましょう。
犬と子どもが仲良く同居できている体験談
犬と子どもが仲良く同居できている人たちは、どのような工夫で成功しているのでしょうか?
筆者自身の体験も含め、犬と仲良く過ごせている人たちの体験を紹介しますね。
- 距離感を大切にする
- 子どもにも愛犬のお世話をさせた
距離感を大切にする
筆者の家では、愛犬が自由に好きな場所で過ごせるよう環境を整えています。
愛犬は柴犬で、日本犬らしくあまりベタベタと一緒にいることを好まない性格です。
臆病で子どもたちを怖がることも多かったため、子どもとの距離感を大切にしました。
愛犬が1人でリラックスできる時間や場所を確保し、子どもたちに邪魔をさせないようにしました。
子どもたちが保育園に行っている間は、愛犬はリビングでのびのびしています。
しかし子どもが帰宅してにぎやかになると、愛犬は2階へ行って1人でリラックス。
子どもたちには、「愛犬から寄ってきたとき以外はかまわない」というルールを教え、守らせるようにしています。
最近では、愛犬が子どもたちに甘えたり、お腹をなでてもらったりする姿も見られるように。
そんな光景を見て、筆者はとてもほっこりとした気持ちになります。
子どもにも愛犬のお世話をさせた
幼い子どもにも愛犬のお世話を少しずつ任せ、子どもとの関係を深めた家庭もあります。
ある家では、娘さんが1歳を過ぎたころに犬を家族に迎えたそうです。
最初は遊ぶだけでしたが、成長するにつれて犬のお世話をしたがるようになり、散歩や食事などのお世話を一緒にするようになりました。
愛犬のお世話をするという経験を通じ、娘さんは「犬も叩くと痛い」「犬も悲しい気持ちになる」と気づき、命の大切さもしっかりと学んだそうです。
愛犬も、きっとお世話してくれる娘さんのことを姉のように信頼し、懐いていきました。
愛犬と子どもとのふれあいは、子どもの心の成長にも大きな影響を与えますね。
まとめ
「犬と子どもって仲良く過ごせるのかな」と不安になることもありますよね。
それには、愛犬が安心して過ごせる環境づくりや、子どもに愛犬の気持ちを理解させるのが大切です。
本記事では子どもが苦手な愛犬と一緒に住んでいる筆者が、子どもと犬が仲良く過ごすための方法を紹介しました。
犬と子どもに仲良くなってもらいたい方は、ぜひ本記事を参考に、みんなが笑顔の家族を作ってくださいね。
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