「多肉植物で庭をおしゃれに飾って楽しみたいな!」
しかし、多肉植物は室内で育てるものという印象が強く、不安になりますよね。
実は、水はけや風通しの良さと日当たりに注意して、成長する時期を合わせておけば庭に地植えでも楽しめます。
実際に筆者宅の多肉植物は、鉢植えで雨ざらしですが元気です。
本記事では、多肉植物を植えて庭をおしゃれに魅せるおすすめの品種と、ガーデニングの実例を5つ選んで紹介します。多肉植物を植えておしゃれな庭を楽しみたい方や、可愛いくて居心地の良い庭を造りたい方はぜひ参考にしてくださいね。
庭に植えるとおしゃれな多肉植物
どのような多肉植物を植えると、おしゃれな庭になるのでしょうか?
おしゃれな庭に欠かせない、人気の多肉植物は主に5つあります。
- セダム
- エケベリア
- アエオニウム
- センペルビウム
- セネキオ
それぞれ順に、詳しく説明します。
セダム
初心者でも育てやすく、おしゃれで人気のある多肉植物のなかには、ベンケイソウ科の「セダム」があります。
日本でも自生する丈夫な植物で500種類以上と種類が多く、葉の形状や大きさ、カラーバリエーションも豊富です。
春から秋にかけて成長する傾向があり、「春秋型」と呼ばれます。
数種類のセダムを植えて、おしゃれなグランドカバーにして楽しむことも。
ぷくっと膨らんだツヤのある葉が愛らしい「虹の玉」や「乙女心」は、秋頃に赤く色づき、成長すると花が咲くこともあります。
成長は穏やかで暑さにも寒さにも強いため、高温多湿に気をつけて土を蒸らさないようにすれば育てやすいです。
ポピュラーで育てやすいセダムを植えて、庭をおしゃれに彩ってみましょう。
参考:セダムの種類図鑑|斑入りや、赤・黄色・紫に染まる人気品種はどれ?|Green Snap
エケベリア
主に中央アメリカで生息する、春秋型のベンケイソウ科の多肉植物「エケベリア」も、庭に植えるとおしゃれです。
エケベリアは1000以上もの種類があり、葉先の形状や色味などは種類によって異なり、寒くなると色づくため移りゆく変化を観賞できるでしょう。
半透明でライトグリーンの葉が美しい「月影」や、肉厚の葉が花びらのように広がる「桃太郎」など、葉色の変化や花も楽しめます。
月影は季節によって、グリーンからライトブルー、グレーへと3段階で葉の色が変わる植物です。
また、葉先がシャープな「アガボイデス」は、寒さ対策が必要ですがスタイリッシュで見ごたえがあります。
紅葉の仕方は種類によってそれぞれなので、お気に入りのエケベリアを見つけるのも楽しいですよ。
参考:エケベリアの種類図鑑|紅葉する人気品種は?斑入りや毛むくじゃらもある?|Green Snap
アエオニウム
アラビア半島などに生息するベンケイソウ科の「アエオニウム」も、庭に植えるとおしゃれな多肉植物のひとつです。
秋から春にかけて成長する「冬型」の多肉植物で種類は約40種あり、ロゼット状の葉が美しく広がる点が特徴です。
アエオニウムもまた、種類によって葉先の形状や色などの見た目や雰囲気が異なります。
たとえば、葉の広がる姿が似ていても、雰囲気がまったく異なる種類があります。
黒曜石を思わせるような深い赤褐色の「黒法師」は神秘的なオーラを放ち、「艶姿」は名前の通りあでやかなグリーンが魅力的で爽やかな印象です。
アエオニウムは個性的な特徴をもつものも多く、ハイセンスな庭に仕上げてくれそうですね。
参考:アエオニウムの種類図鑑|花や色の違いはある?人気の品種は?|Green Snap
センペルビウム
おしゃれで人気の高い多肉植物のなかには、主にヨーロッパなどで生息するベンケイソウ科の「センペルビウム」もあります。
成長は春秋型で約40種ほどの種類があり、丈夫で屋外でも育てやすいため初心者の庭造りに適しています。
日当たりの良い環境を好み、種類によって開花時期に違いはありますが、冬から初夏にかけて茎が伸びて可愛い花を咲かせる植物です。
緑色の葉に斑が入り葉先は白い糸に覆われている「バニラシフォン」や、グリーンの葉に蜘蛛の巣のような白い糸が幾重にも折り重なる「ガゼル」など、ユニークな趣を楽しめるでしょう。
とくに、バニラシフォンは子株や新芽が淡いピンク色をしているので、葉色の変化を何度も観賞できます。
センペルビウムは栽培がしやすく、葉が色づくので季節感が味わえる種類も多いです。
お気に入りのセンペルビウムを見つけると、庭造りが一層楽しくなりますね。
参考:センペルビウムの種類図鑑|品種による花や色の違いは?希少種もある?|Green Snap
セネキオ
南西アフリカなどに生息する「セネキオ」もまた、おしゃれな庭造りに有用な多肉植物のひとつです。
約80種類あるなかで、ユニークな葉姿が魅力的な種類が多く、成長する時期は夏型と春秋型に分かれています。
暑さ寒さにやや弱いため、庭で育てるなら気温によって移動できる鉢植えがおすすめです。
春秋型には、緑色の玉が首飾りのように連なった「グリーンネックレス」や、乾燥に強く土からキュウリが生えてきたような姿の「七宝樹」などがあります。
夏型には、マサイ族の矢を思わせるような葉の形をもつ「マサイの矢尻」や、アーモンドの実のように膨らんだ葉が特徴的な「京童子」などがあります。
個性的でインテリア性も高いため、おしゃれな庭造りに役立つでしょう。
参考:個性的なセネキオの育て方と品種について|Green Snap
多肉植物を植えたおしゃれな庭の実例
多肉植物を植えたおしゃれな庭には、どのようなものがあるのでしょうか?
おしゃれな庭の実例を紹介します。
- 木箱が可愛いセンペルの花壇
- 高低差のあるセダムの庭
- リメイク品で寄せ植えを楽しむ庭
- 自由でデザイン性の高い花壇
木箱が可愛いセンペルの花壇
植物専門のSNSグリーンスナップに投稿されている、センペルの花壇です。
画像手前では、ランダムにたくさん植えられたセンペルのグリーンや紅葉した葉が、存在感を発揮しています。
センペル花壇の奥に、七福神の寄せ植えをしている家の形をした木箱があり、木のぬくもりが感じられます。
木箱などのアイテムを使うと、簡単におしゃれな庭ができそうですね。
参照元:|Green Snap
高低差のあるセダムの庭
「RoomClip」に投稿されている、セダムを植えたおしゃれな庭です。
高低差と奥行きのある半円形の花壇が3段重なり、洗練された印象に仕上がっています。
セダムの寄せ植えがとても愛らしく、葉の色味や形状を楽しめます。
多肉植物だけではなく、レンガと陶器の絶妙なハーモニーで、見る人を癒してくれるでしょう。
多肉植物は小さなものが多いため、高さを取り入れて庭造りをするとセンスアップに良いですね。
参照元:RoomClip
リメイク品で寄せ植えを楽しむ庭
ブログに投稿されている、鉢植えが可愛くディスプレイされている庭です。
リメイクされたポットやお鍋が、味わい深い趣を醸し出しています。
多肉植物の種類、葉の流れなどがうまく調和して、バランス良くおしゃれな仕上がりです。
鉢植えなので小スペースでも楽しめるうえ、気分に合わせて並べ替えを楽しむこともできそうです。
ナチュラルテイストで居心地の良い庭は、リラックス効果も高まるでしょう。
アンティークな雰囲気のおしゃれな庭を楽しみたい方は、リメイクアイテムをぜひ取り入れてみてください。
参照元:暮らスタイル
自由でデザイン性の高い花壇
多肉植物の個性を生かして自由に楽しむ花壇です。
同じ種類の多肉植物を、何個もまとめて植えてボリューム感を出しています。
寄せ植えは、多肉植物の生育サイクルを合わせると育てやすいのだとか。
別の種類の草花を一緒に植えたり、紅葉する多肉植物を選んだりして、寄せ植えされています。
また、多肉植物で模様を描くように植えたり、レイズドベッドと呼ばれる立ち上がり花壇を作ったりしてもおしゃれです。
同じ種類をギュッとまとめて植えると、デザイン性やボリューム感が高まり、おしゃれな庭造りができます。
参照元:GARDEN STORY
玄関の入り口をかわいく飾る花壇
植物専門のSNSグリーンスナップに投稿されている、セダムの花壇です。
セダムが素材や色形の違う鉢に植えられて並び、カタバミ科のオキザリスが彩りを添えています。
多肉植物はレンガや石とも相性が良いので、お気に入りのアイテムを取り入れるとおしゃれな庭ができます。
参照元:Green Snap
まとめ
多肉植物は室内で育てるものという印象をもつ方も多いですが、水はけや風通しの良さと日当たりに気をつければ庭でも楽しめる植物です。
本記事では、庭をおしゃれにする多肉植物のおすすめ5種類とガーデニングの実例5選について、紹介しました。
地植えでも鉢植えでも良いので、多肉植物で庭をおしゃれに飾って、居心地の良い庭をぜひとも楽しんでくださいね。
コメントを残す