「子供が好き嫌いをして食べてくれない……」
子供が好き嫌いをすると栄養バランスが心配になり、作るメニューにも困りますよね。
本記事では、子供の好き嫌いの原因や効果的な対処法をご紹介します。
子供の好き嫌いに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
子供が好き嫌いをするのはなぜ?考えられる原因を解説
子供はなぜ好き嫌いをするのでしょうか。
4つの原因を解説します。
- 自我が発達して自己主張をするようになったから
- 口の機能が発達したから
- 子供は苦味を本能的に拒否するから
- 子供の舌は敏感だから
自我が発達して自己主張をするようになったから
子供が好き嫌いをする原因として、自我が発達して自己主張をするようになったことが挙げられます。
生まれたばかりの赤ちゃんは空腹などで本能的に泣くだけですが、しばらくすると自我が芽生えます。
自我が芽生えると他人に対しても自分の気持ちをアピールするようになります。
好き嫌いをするようになるのは、成長の過程だと捉えて受け止めましょう。
口の機能が発達したから
口の機能が発達したことも、子供が好き嫌いをする原因です。
離乳食初期の「ゴックン期」は離乳食を飲み込むだけで、口は単なる食べ物の通り道です。
しかし舌で食べ物を潰せるようになったり、歯が生えてきて噛めるようになったりすると、口の機能は徐々に発達します。
2歳頃になると口の中に食べ物を留めて、味わえるようにもなります。
長時間舌の上に食べ物を留めておけるようになることで、味をしっかり感じられて好き嫌いが出てくるのです。
子供は苦味や酸味を本能的に拒否するから
子供が好き嫌いをするのは、苦味や酸味を本能的に拒否しているからかもしれません。
子供は苦味を「毒をふくんでいる」と認識します。
また酸味も「腐っている」と認識するため苦手な子供が少なくありません。
特に苦味はごく少量でも感知できるため、味付けに注意しましょう。
子供の舌は敏感だから
舌(味覚)が敏感であることも、子供が好き嫌いをする原因のひとつです。
子供の味覚は大人の3倍も敏感です。
子供が苦手な苦味や酸味は特に強く感じてしまいます。
そのため大人にとっては問題なく食べられる食材も、子供は苦手である場合も多いのです。
子供の好き嫌いの原因を理解したらどう対応する?5つの対処法を紹介
子供の好き嫌いはどのように対応すれば良いのでしょうか?
5つの対処法をご紹介します。
- 楽しく食事をする
- 味付けや調理法を変えてみる
- 子供と一緒に食事の支度をする
- 苦手な野菜を育ててみる
- 嫌いなものも食べるべき理由を説明する
楽しく食事をする
子供の好き嫌いをなくすには、楽しく食事をすることが基本です。
無理に食べさせようとするのは逆効果で、食べること自体を嫌いになってしまいます。
食事を楽しくする工夫として、今日の楽しかったできごとを話したり、おべんとうの歌を歌ったりしながら食べると良いでしょう。
絵本で見た食材の話をしたり、食材になりきって演技をしたりするのも効果的です。
まずは大人が美味しそうに食べて、楽しい雰囲気を作ることが大切です。
味付けや調理法を変えてみる
子供の好き嫌いをなくす工夫として、味付けや調理法を変えてみるのも有効です。
食材の味に親しむことで、好き嫌いがなくなることがあります。
味付けを変化させるには、みそ汁に入れたり、ケチャップやマヨネーズなどをつけたりするのも良いです。
ただし、食材そのものの味に慣れさせるためにも、味付けのしすぎには要注意です。
調理法も「煮る」「蒸す」「炒める」「揚げる」など様々あるので、子供の反応を見ながら変えてみると良いでしょう。
野菜の型抜きも子供が喜ぶ効果的な方法です。
子供によって好みがあるため、色々な方法を試してみましょう。
子供と一緒に食事の支度をする
子供の好き嫌いをなくすために、子供と一緒に食事の支度をしてみましょう。
買い物に行った時に子供に一番美味しそうな食材を選ばせると、「自分で選んだもの」になるので好きになります。
簡単な調理を手伝ってもらうと、食材そのものに対する興味が深まります。
お手伝いをした達成感が「苦手な食材を食べてみよう」と挑戦する気持ちにつながることもあるのです。
出来上がった料理だけを見せるのではなく、調理前の食材を見せたり触らせたりすることで、食事の支度に親近感がわくように誘導してみましょう。
苦手な野菜を育ててみる
苦手な野菜を実際に育ててみることも、子供の好き嫌いをなくす工夫として有効です。
食材への親しみや興味を持たせるきっかけになり、食べられるようになる場合があります。
ご家庭でも庭の一角を家庭菜園にしたり、プランターで育てたりすると子供たちは野菜の成長を見守り、食べるのが楽しみになります。
自分が育てた野菜なら大事に食べたくなるので、おすすめの方法です。
嫌いなものも食べるべき理由を説明する
子供の好き嫌いをなくすためには、嫌いなものも食べるべき理由を説明することはとても大切です。
子供自身が嫌いなものを食べるべき理由に納得すると、嫌いな食材でもなんとか我慢して食べてくれる場合があるからです。
理由を説明する際には、子供に分かりやすい言葉で説明しましょう。
例えば「栄養たっぷりだから、食べると大きくなれるよ」や、「お野菜を食べると風邪がすぐ治るよ」などの言い回しがおすすめです。
一度では納得しなくても、繰り返し説明してあげることで納得することもありますよ。
原因は理解したけど、食べてほしい!先輩ママに聞いた子供の好き嫌いの克服方法
好き嫌いを克服するには、どのような方法が効果的なのでしょうか?
先輩ママの体験談を3つご紹介します。
- キャラ弁を作る
- 採れたての野菜を食べさせる
- 野菜の切り方を工夫する
キャラ弁を作る
キャラ弁を作って親近感を持たせることで、好き嫌いを解消できることがあります。
ピーマンやネギ、トマトなど嫌いな野菜が多い子供を持つ先輩ママの体験談です。
小さく切ったり味付けを変えたりしても食べてくれず困っていました。
そこで大好きなキャラクターをモチーフにして、ピーマンやネギを使ってオムライスを作ったところ、完食してくれたようです。
好きなもののためなら、嫌いなものを乗り越える力が湧くのですね。
キャラクターの形の型抜きも数多くありますので、型抜きを使うのも良いでしょう。
採れたての野菜を食べさせる
採れたての野菜を食べさせると好き嫌いがなくなることがあります。
4歳の子供の野菜の好き嫌いが多く困っていた時期の筆者の体験談です。
玉ねぎやにんじんなどの野菜が苦手で、いつも避けて食べていました。
そんな時に実家に帰省する機会があり、実家の畑で採れたての野菜をカレーライスに入れてたべさせたところ、バクバク食べました。
玉ねぎもにんじんも甘く、柔らかくて美味しいと嬉しそうに食べていたのです。
同じ食材でも美味しいと感じれば食べるのだと気付かされた良い体験でした。
野菜の切り方を工夫する
切り方を工夫することで、苦手な野菜を食べられるようになる場合があります。
ピーマンが苦手な子供を持つ先輩ママの体験談です。
子供は苦味が苦手でピーマンを避けて食べていました。
そこで苦味が出にくくなるように「繊維に沿って縦に切る」という切り方を試したところ、苦味を感じずに美味しそうに食べてくれたのです。
野菜の特徴を把握して、調理の仕方を工夫するだけでも好き嫌いが減るので、試してみてくださいね。
まとめ
子供が好き嫌いをすると栄養が偏らないか心配ですし、作るメニューにも悩みますよね。
本記事では、子供の好き嫌いの原因や効果的な対処法をご紹介しました。
子供の好き嫌いに悩んでいる方は、ぜひ試してみてくださいね。
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