「永代供養で納骨することが決まった……」
そんな時、永代供養時の服装マナーやルールがわからないと困りますよね。
実は、永代供養時の服装は、一般的な法要の服装と同じです。
本記事では、永代体供養での納骨時の服装・マナーや男女別の服装例も紹介します。
納骨時の服装で迷っている方は、参考にしてみてください。
永代供養とは
永代供養とは、遺族に代わって寺院・霊園が期限を設けず、遺骨を管理することです。
主に身寄りがなかったり、墓守の継承ができなかったりするときの、供養の手段です。
また、「子ども・孫にお墓の管理を任せたくない」「お墓を建てるよりも、お金を残してあげたい」などと考えて、自ら永代供養を選ぶ人も増えています。
たとえば、筆者は、実父が5月に亡くなり、一人娘で嫁いでいるため墓守ができないという状況に置かれていました。
実父の兄弟も他界しているので、主人と実母の菩提寺の住職にいきさつを話し、永代供養塔に納骨しました。
永代供養は、遺族への苦労をかけさせたくない思いや、管理者がいなくなりお墓が荒れてしまうことの予防策として選ばれる手段です。
永代供養で納骨するときの服装
では、永代供養で納骨するときはどのような服装がふさわしいのでしょうか?
仏教の場合は火葬をした日から数えて四十九日に法要と納骨を執り行いますが、納骨の
時期は2種類あります。
- 四十九日の法要直後に納骨する場合
- 四十九日を過ぎてから納骨する場合
詳しく説明します。
四十九日の法要直後に納骨する場合
四十九日の法要直後に納骨する場合は、喪服で列席します。
なぜなら、四十九日の法要を執り行った直後だからです。
仏教では四十九日は喪が明ける区切りとし、喪に服す期間が終わり日常生活に戻るためと考えられています。
四十九日の法要直後は厳密には喪明けですが、四十九日の法要を執り行った直後のため、喪服での納骨が違和感ないでしょう。
四十九日を過ぎてから納骨する場合
四十九日を過ぎてから納骨する場合は、平服で納骨に列席します。
四十九日で喪明けの区切りと考えるため、以後は略喪服の平服であるブラックフォーマルの服装になります。
ただし、家ごとのしきたりや考え方がある場合は、家ごとの決まりを優先しましょう。
(参照サイト:kobolabo)
永代供養の納骨時の服装例
永代供養の納骨時の服装例はどのような服装なのでしょうか?
以下の3つの例を紹介します。
- 男性
- 女性
- 子ども
男性
永代供養の納骨時の男性の服装例は、準喪服です。
亡くなってから四十九日まで納骨式は、喪服が一般的だからです。
具体的には、白のワイシャツ・黒のジャケットとズボン・黒のネクタイでブラックフォーマルな装いになります。
足元の靴下・靴・かばんも光沢がない素材を選び、クロコダイル・爬虫類の素材は殺生をイメージさせるため避けるのが無難です。
本来は弔事の場に本革製品を身に着けることはタブーですが、ベルト・靴に関しては問題ありません。
光沢がある素材は避け、マットな質感を着用しましょう。
女性
永代供養の納骨時の女性の服装例は、準喪服です。
女性の場合は黒が濃いほど深い悲しみを表すといわれているため、男性と同じく準喪服を着用します
光沢がなくマットな質感の黒のワンピースやアンサンブルスーツにシンプルなパンプスと黒のストッキングを着用するのが一般的です。
アクセサリーは真珠のネックレスが基本ですが、二重のデザインは、二重に不幸が重なると連想されるため避けましょう。
子ども
永代供養の納骨時の子どもの服装例は、地味な色の服装です。
納骨の際は、派手めな色の着用は避けるのがマナーだからです。
子どもの年齢にもよりますが、制服があれば制服を着用させるのが無難でしょう。
制服がなければ、男の子ならシャツかポロシャツ・落ち着いた色のズボンと黒のベルト・黒か白の靴下・黒か落ち着いた色の靴を身につけます。
女の子なら、装飾がないシンプルで色味が落ち着いたワンピース・黒や落ち着いた色のカーディガン・黒のハイソックス・黒か落ち着いた色のローファーです。
納骨の際の服装は地味で落ち着いた色味というイメージを持って選ぶとうまくいくでしょう。
(参照サイト:Life.ライフドット)
永代供養の納骨時の服装に関するよくある疑問
永代供養の納骨時の服装について、気になるポイントは何でしょうか?
よくある疑問に回答します。
- 髪型で気をつけるべきことはある?
- アクセサリーはつけても大丈夫?
髪型で気をつけるべきことはある?
永久供養の納骨時は、清潔感のある髪型で、華美な印象を与えないようにします。
なぜなら、法要の席で目立つことはマナー違反だからです。
髪を結ぶ際は飾りをつけない夜会巻きなど、なるべく髪はまとめて結びましょう。
アクセサリーはつけても大丈夫?
永代供養の納骨時は、真珠の一連のネックレスかオニキスの天然石などは、着けても問題ありません。
華美な印象のものや光沢のあるものは避けますが、生前に故人からの贈り物や思い出の品の場合は、周囲に説明した上で着用するといいでしょう。
なお、一般的に葬儀関連の場では、数珠を持ち歩きます。
うっかりして、忘れないようにしましょう。
永代供養の法要のときの服装はどうする?
永代供養の法要のときの服装は、納骨した年数によって変わってくるのでしょうか?
納骨した年数別に紹介します。
- 七回忌まで
- 七回忌以降
七回忌まで
七回忌までの永代供養の法要のときの服装は、準喪服です。
多くの場合、七回忌までは準喪服で参列するのが一般的だからです。
準喪服は、男性の場合は正喪服といわれるモーニングコート、女性の場合は家紋入りの着物から、それぞれ1段階格下げしたブラックフォーマルをさします。
宗派や地域・家系のしきたりがありますが、男性の準喪服はブラックスーツ・女性もブラックのワンピースやノーカラージャケットです。
準喪服を着用する際は、持ち物も黒が基調のものを身に着けましょう。
七回忌以降
七回忌以降の永代供養の法要のときの服装は、平服です。
納骨から年数が経ち、年忌法要といわれる七回忌~三十三回忌は年を追うごとに規模が小さくなり、限られた人たちのみで行うからです。
平服といわれる略喪服で、男性は色味が落ち着いたダークカラーのスーツ・ネクタイと、女性も暗めのジャケットやワンピースを着用します。
身に着けるアクセサリーなども、派手なものはNGです。
(参照サイト:kobolabo)
まとめ
人生の中でも参列する機会が少ない納骨時の服装やマナーを知らないと、いざというときに困ってしまいますよね。
実は服装は納骨のタイミングや性別などによって変わってきます。
本記事では、永代供養で納骨する際の服装や服装の疑問について、詳しく解説しました。
葬儀の際の服装が気になる方は、本記事を参考にご自身の葬祭時の服装を、チェックしてみてくださいね。
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