「お墓参りに行く準備をしなくちゃ!」
そんな時、お墓参りの際の持ちものや服装がわからないと困りますよね。
実は、お墓参りにもルールやマナーがあるのです。
本記事では、お墓参りの際の持ちものや服装、時期や時間についての疑問やマナーを詳しく解説します。
お墓参りに行く際の疑問を解消したい方は、参考にしてください。
お墓参りの目的
お墓参りをするのは何故なのでしょうか?
お墓参りの目的には、複数の考え方があります。
- 故人への敬意と感謝の気持ちを伝えるため
- 故人の冥福を祈り黙とうを捧げ、故人の安らかな眠りを願うこと
- 家族やご先祖様との繋がりを再確認する
- 故人の命や尊さを考えたり自分の人生について深く考えたりすることで、心の安らぎや豊かさ、成長を感じるため
目的は人それぞれ違うかもしれませんが、お墓参りをするにあたって大切なことは、供養と感謝の気持ちを込めて手を合わせることです。
そして、親から子へと代々受け継いでつないでいくことも大切ですね。
お墓参りの流れ
お墓参りはどのような流れで行うのでしょうか?
行う順序に沿って説明します。
- ①寺院墓地の場合、本堂にお参り
- ②お墓の掃除
- ③お供えものを置く
- ④お線香を供え合掌する
- ⑤後片付けをして帰る
①寺院墓地の場合、本堂にお参り
霊園に到着したらまず最初に手を洗い清めて、寺院墓地であれば本堂にお参りをした後、お墓に向かいましょう。
②お墓の掃除
お墓に合掌してから掃除に取りかかりましょう。
周辺の雑草や枯れ葉などを取り除き、墓石に水をかけて汚れを落とします。
墓石の汚れがひどい場合は、柔らかいスポンジなどでこすり取りましょう。
墓石周りにある水鉢やロウソク立て、花立ても洗い、最後に水気を拭き取ります。
③お供えものを置く
水鉢にお水を注ぎ、お花を供えロウソクに火を灯し、お菓子や果物などは半紙を敷いた上に供えましょう。
④お線香を供え合掌する
お線香に火をつけたら、故人と縁が深い人から線香受けにお線香を供えて合掌します。
手を合わせて黙とうを捧げることから始め、故人への冥福を祈り、感謝の気持ちをお祈りしましょう。
参拝が終わったら再び手を合わせてお辞儀をします。
⑤後片付けをして帰る
お供えした果物やお菓子などは、持ち帰るのがマナーです。
掃除の際に出たごみは、持参した袋に入れて持ち帰るか、所定のゴミ箱に捨てましょう。
お墓参りの持ちもの
お墓参りには何が必要なのでしょうか?
必要な持ちものを、以下の3つの項目ごとに挙げますので参考にしてください。
- 掃除に必要なもの
- お参りに必要なもの
- お供えもの
掃除に必要なもの
- 手桶・柄杓
- 柔らかいスポンジや毛の柔らかいタワシ
- タオルや雑巾
- ほうき・ちりとり
- 軍手・ゴム手袋
- ゴミ袋
掃除用具や手桶、柄杓などが必要ですが、お寺や霊園に備えているケースが多いようです。
お参りに必要なもの
- 数珠(仏式の場合)
- 枝切りバサミ(必要であれば)
- マッチやライターなどの着火器具
お供えもの
- お水
- 湯呑みやコップ(水鉢がない場合)
- お花
- 線香
- ロウソク
- お供えもの(お菓子や果物など)
- お供えものの下に敷く和紙など
水鉢がない場合は、湯呑みやコップに水をお供えしましょう。
お墓参りのマナー
お墓参りの際はどのようなマナーに注意をするべきなのでしょうか?
お墓参りのマナーについて下記の2点を詳しく解説します。
- 服装
- 時期・時間帯
服装
地域や立場によって異なりますが、一周忌や三回忌の法要では喪服を着ます。
七回忌以降は、スーツなどの平服で良いとされる場合も多くあります。
普段のお墓参りの際は、カジュアルな服装のジーパンなどでもマナー違反にはなりません。
特に決まりはありませんが、掃除をすることを考え、周囲の人が不快にならないような装いをしましょう。
服装だけでなくバッグやアクセサリー、靴にも気をつける必要があります。
お墓の周辺は砂利があるところも多いため、転倒を防ぐためにもかかとが高いヒールは避けましょう。
また、革製品や動物柄、ファー(毛皮)のついたものは、殺生をイメージさせるためお墓参りの服装としてふさわしくありません。
時期・時間帯
【お墓参りの時期について】
全国的に多くの人がお墓参りへ行くのが、8月13日~16日のお盆の時期です。(東京と関東地方の一部は7月15日付近)
他に、お彼岸や命日、年末年始もお墓参りに最適な時期です。
お彼岸には、3月の春分の日の前後3日間である「春彼岸」と、9月の秋分の日の前後3日間である「秋彼岸」があります。
お彼岸はご先祖様を近くに感じ、交流できる期間とされています。
命日は主に「祥月命日」と「月命日」があり、命日は亡くなった日にちのことで、祥月命日は故人が亡くなった月日と、同じ月日のことです。
年末には1年の感謝を伝えるため、年始にはご先祖様や故人への新年の挨拶も兼ねて、お墓参りをする方も多いようです。
お墓参りは基本的にいつ行っても問題はなく、マナー違反になることはありません。
しかし、お墓参りと初詣へは同日に行くことは避けましょう。
神様は死のけがれを嫌うとされているからです。
年末年始に限らず、普段からお墓参りと神社へ行く日にちは別にした方が良いということです。
【お墓参りの時間帯について】
一般的なマナーとしては午前中のお墓参りが良いとされています。
なぜなら、他の用事よりもお墓参りを優先することが、ご先祖様や故人を供養する上で大切だと考えられているからです。
しかし、午前中のお参りが難しい場合は、気持ちに余裕を持ってお参りできる時間帯にずらしても問題はありません。
大切なのはご先祖様や故人を敬う気持ちです。
とはいえ、夜のお墓参りは避けた方が良いでしょう。
夜は暗いので掃除が大変だったり、転倒したりするなどの危険があるためおすすめしません。
また、夜にお墓参りに行くと、霊や妖怪に取り憑かれるという言い伝えもあります。
夜は安全面でのリスクがあるため、戒めとして言い伝えられているのでしょうね。
お墓参りのマナーに関するよくある疑問
お墓参りのマナーに関する疑問とは?
よくある疑問を3つ紹介します。
- ペットを連れていっても良い?
- お墓に水やお酒をかけても良い?
- 写真を撮っても良い?
ペットを連れていっても良い?
ペットを連れていっても良いかどうか、お寺や霊園に事前に問い合わせをするのがベストです。
墓地によっては、ペット立ち入り禁止の規定があるところも多くあります。
ペット禁止の看板がないからと言って、勝手に連れて行かないようにしましょう。
ペット立ち入り禁止の理由は、「鳴き声が迷惑になる」「糞尿」「鬼畜と判断するから」だそうです。
宗派によっては人間以外の動物を「鬼畜」と分類し、立ち入りを禁止している場合があります。
ペットを連れてお参りが可能な場合は、他の人の迷惑にならないよう、以下のルールやマナーを守りましょう。
- リードにつなぐ
- 糞尿を敷地内でさせない
- 他人の墓地には立ち入らせない
- 飲食禁止
- 吠えるようであれば連れ戻す
お墓に水やお酒をかけても良い?
お墓に水やお酒をかけても良いかどうかですが、まずは水について、答えは「どちらでも構わない」です。
お墓参りをする人の考え次第で、どちらの行為を選択しても良いということです。
お墓に水をかけて良いとする理由は、ご先祖様や故人に水を飲んでもらいたいという気持ちが込められています。
また、ご先祖様や故人に会いに来たことを知らせる目的もあります。
一方、お墓に水をかけないとする理由は、墓石をご先祖様や故人と捉える考え方があるからです。
大切な方に頭から水をかけるのは失礼だという理由から、お墓に水をかけてはいけないとする人もいます。
次にお酒ですが、答えは「お酒は絶対にかけてはいけない」です。
なぜならお酒に含まれる成分が原因で、墓石にカビが生えたりシミができたり、変色して黒ずんでしまうことがあるからです。
お酒だけではなくジュースやお茶なども同じです。
水以外はかけないようにしましょう。
写真を撮っても良い?
寺院や霊園で写真撮影を禁止していないのであれば、お墓で写真を撮っても良いでしょう。
ただし、心を込めて掃除やお供えをした後でなければ失礼にあたります。
写真撮影は、遠方の親族への報告のためなどの明確な目的をもって、必要最低限の枚数なら構わないでしょう。
お墓で写真を撮ることを不快に思う人もいます。
遺族(親族)の誰か一人でも反対している人がいれば、写真を撮るのをやめましょう。
まとめ
お墓参りに行く際の持ちものや服装、時期や時間などわからないことも多いですよね。
事前に準備して確認しておくと安心です。
本記事では、お墓参りの際の持ちものや服装、時期や時間についての疑問やマナーを詳しく解説しました。
内容は地域や宗派によって異なる場合もありますので、参考としてご覧ください。
(参考サイト:家族葬)
(参考サイト:いいお墓)
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