「永代供養を考えているけど、どんなことがトラブルになるんだろう?」
永代供養を検討しているものの、知識がないとトラブルに遭ったときどう対処していいかわかりませんよね。
本記事では、お墓の将来のことを考えて永代供養を検討している方に向けて、気をつけたいトラブルと対策方法を紹介します。
永代供養を気持ちよく済ませたいとお考えの方は、参考にしてくださいね。
【親族編】永代供養で気をつけたいトラブルと対策方法
永代供養での親族間のトラブルにはどんなことがあるのでしょう?
主に気を付けたいトラブルは2つあります。
- 親族に相談しないで話を進める
- 親族の反対
詳しく説明します。
親族に相談しないで話を進める
永代供養で気をつけたいトラブルは、親族に相談しないで話を進めてしまうことです。
永代供養に対して、それぞれに意見も異なる場合が多く、あまりよく思わない人がいてもおかしくないからです。
例えば、親が急死した場合に費用が安いからと急いで合祀型の契約をして、親族からクレームがでるケースがよくあります。
永代供養は最終的に合祀になる場合が多いため、親族とよく相談しましょう。
親族の反対
永代供養の考え方に親族が反対している人がいる場合、トラブルに発展する可能性があります。
先祖代々受け継がれているお墓であれば、愛着を持っている分、永代供養というシステムに違和感を抱いているからです。
そのため、他人の遺骨と合祀されることを受け入れるには、かなり時間がかかるかもしれません。
早い段階から相談をして親族全員が納得いくまで話し合う必要があるでしょう。
【費用編】永代供養で気をつけたいトラブルと対策方法
永代供養で気をつけたい費用でのトラブルは3つあります。
- 契約時の料金と契約後の料金が異なる
- 永代供養によって費用が大きく違う
- 永代供養料と永代使用料の違い
詳しく説明します。
契約時の料金と契約後の料金が異なる
永代供養の費用で気をつけたいトラブルは、契約時の料金と契約後の料金が異なることです。
契約時の永代供養料とは別に、管理費・維持費など定期的に請求される経費されるケースが少なくありません。
お寺や霊園によっては管理方法が違うため、契約以降に発生する経費は特に確認することをおすすめします。
契約時に確認を怠ってしまうと、生活に支障が出てしまう場合があるので気をつけてくださいね。
永代供養によって費用が大きく違う
永代供養の種類によって費用が大きく違うことも、永代供養で気をつけたいトラブルです。
永代供養には屋内型と屋外型の2タイプがあり、さらに永代供養の安置方法は個別・集合・合祀の3種類があります。
個別で納める「単独墓」の費用は50万から150万で墓石にお金がかかるので、最も費用が高くなります。
樹木や石塔のシンボルを共有し、納骨は個別の「集合墓」の費用は20万から60万ほどで、単独墓より費用を抑えられます。
遺骨を1カ所に納骨する「合祀墓」の費用は5万から30万で、永代供養料のみの支払いで済むことが多くもっとも安価です。
「永代供養=合祀」のイメージがありますが、安置方法のタイプの特徴を把握してよく選びましょう。
永代供養料と永代使用料の違い
「永代供養料」と「永代使用料」を混同してしまうことにも注意しましょう。
「永代供養料」は遺骨を永代にわたり管理・供養してもらう料金です。
たとえば合祀墓の場合、相場が10万から30万程度の永代供養料を一括払いしたあと、追加費用はかかりません。
「永代使用料」はお墓の墓地を取得するときにかかる料金です。
寺院や霊園などの墓地の所有者に支払う料金になります。
相場は60万から80万円のこちらも一括払いで、墓地を初回に契約したときのみに支払います。
永代供養を契約前になるべくトラブルに遭わないために、まず自分自身が正しい知識を得ておくことが肝心です。
【墓じまい編】永代供養で気をつけたいトラブルと対策方法
永代供養で気をつけたい墓じまいのトラブルは主に2つあります。
- 離檀料をめぐるトラブル
- 墓じまいに手間と料金がかかることを想定しなかった
詳しく説明します。
離檀料をめぐるトラブル
永代供養の墓じまい時に気をつけたいことのひとつに、離檀料をめぐるトラブルがあります。
離檀料とは、墓じまいをするときにこれまでのお礼をお寺に支払う金額のことです。
金額に関してはお寺が決めているため、「予想より高い」などでトラブルに発展する場合があるのです。
納得できない場合は、お寺とよく話し合ってトラブルの回避に努めましょう。
墓じまいに手間と料金がかかることを想定しなかった
想定外の手間と料金がかかることも、永代供養の墓じまいで気をつけたいトラブルです。
墓じまいするお墓の大きさや面積、処分する墓石の量、さらにお墓の立地条件によっても見積もりが変動するからです。
解体する墓石や更地にする面積が広いと作業時間と作業人数も必要で、機械を使えない環境で手作業になれば相場より高くつきます。
墓じまいの料金は、お墓の状況や立地条件をプロが見て判断しないと定価をつけることが難しいとされています。
思った以上に料金がかかって後悔しないためにも、墓じまいのプロに頼んで事前に見積もりを取る必要があるでしょう。
【その他編】永代供養で気をつけたいトラブルと対策方法
永代供養で気をつけたいトラブルは、他に何があるでしょう。
その他に気を付けたいトラブルは3つあります。
- 最終的に合祀になるのを理解していなかった
- 好きな時・方法でお参りできない
- 詐欺のトラブル
詳しく説明します。
最終的に合祀になるのを理解していなかった
永代供養で気をつけたいトラブルとは、最終的に合祀になるのを理解していなかったことです。
価値観の違いから、知らない方と一緒の納骨・供養に抵抗を感じる方もいるからです。
多くの場合、最初又は途中から他の故人と一緒に納骨する合祀だと、遺骨を取り出すことができません。
所定の期間(一般的には33年)のあとは合祀になるため、契約前にどのように遺骨を納骨・供養するかをよく確認しましょう。
好きな時・方法でお参りできない
永代供養のその他で気をつけたい点は、好きな時・方法でお参りできないことです。
永代供養には多くの方が祀られているため、お墓参りに制限があるからです。
共用の参拝スペースでお参りするのが一般的で、通常のお墓参りのように線香や花を生けられない場合もあります。
お墓参りの実感がないため、永代供養に関してよく調べておく必要があるでしょう。
詐欺のトラブル
永代供養では、詐欺のトラブルにも注意しましょう。
費用を抑えたくて永代供養を申し込んだのに、不当な追加料金を請求してくる詐欺集団もいるとされているからです。
永代供養は従来のスタイルと異なり、寺社や霊園に管理をお願いするため、予期せぬトラブルに遭う可能性が出てきます。
詐欺被害に遭わないために事前に確認をしっかり行い、施設見学もしていきましょう。
まとめ
永代供養を検討していても、親族や永代供養自体を理解していないとトラブルに遭うのではと不安になりますよね。
永代供養でトラブルにならないように親族とよく話し合いをして、何よりも永代供養のことをよく調べておきましょう。
永代供養でのいくつかのポイントをおさえておけば、トラブルに遭ったとしても対処できるのです。
本記事では、永代供養で気をつけたいトラブルと対処方法を紹介しました。
ぜひ本記事を参考にして、トラブルなく故人の方を供養してあげてくださいね。
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