「柴犬を飼おうかと思っているんだけど、なりやすい病気ってあるのかな?」
これから柴犬を飼おうと思う人なら、気になりますよね。
実は、柴犬にもかかりやすい病気があります。
柴犬がなりやすい主な病気を6つ紹介し、予防法・対処法を解説します。
柴犬を飼う予定の方・柴犬を飼っている方は、本記事を参考にしてください。
柴犬がなりやすい病気【アトピー性皮膚炎】
柴犬がなりやすい病気の1つ目は、アトピー性皮膚炎です。
- 症状
- 予防法
- 対処法
それぞれ説明します。
症状
アトピー性皮膚炎の症状は、強い痒みが特徴です。
ハウスダスト、花粉、ダニ、カビなど様々なアレルゲンが原因で、中には食べ物によるアレルギーで引き起こされる病気です。
体や顔を引っ掻くように掻くため、肌が炎症を起こして赤く変色したり、ひどい時は皮膚がただれて出血したりします。
特に指の間、手首や足首、マズル、目の周り、わきの下やももの付け根、お腹や肛門周辺に発症するといわれています。
また抜け毛とは違う、毛が抜ける(脱毛)症状の犬もいるようです。
予防法
アトピー性皮膚炎の予防法としては、体を清潔に保つことやこまめに掃除をしてアレルゲンを排除することが大切です。
シャンプーのしすぎは逆効果なので、1〜2ヶ月に1回くらいのペースで体を清潔に保ちます。
対処法
動物病院を受診し、かゆみを抑える薬を飲むことです。
アレルギーの原因が何かを特定してもらいましょう。
さらに肌が過剰に反応しないように、飼い主が注意することも大切です。
柴犬がなりやすい病気【股関節形成不全】
柴犬がなりやすい病気の2つ目は、股関節形成不全です。
- 症状
- 予防法
- 対処法
それぞれ説明します。
症状
股関節形成不全とは、体と後肢を支える股関節がゆるんだり変形したりして、痛みが強くなり体を支えきれずに歩けなくなってしまう病気です。
遺伝がほとんどですが、後天性で発症するケースもあります。
比較的、大きめの柴犬に発症しやすいようです。
早いと生後6ヶ月目ごろから後肢の強い痛みが生じ、動きが悪いなどの症状が見られるようになります。
股関節形成不全のために、走ったりジャンプしたりなどの運動をやりたがりません。
成長に従って、後肢に異変が見られるようになります。
後ろ足を揃えて跳ぶような動作をしたり、おかしな姿勢で座ったります。
歩くときに腰が左右にフラフラ揺れるのも特徴です。
予防法
股関節形成不全は先天的な病気なので、予防法というものはありません。
不自然な動きを感じたら、早めに動物病院へいき、適切な処置を受けることをおすすめします。
早期発見・早期治療で歩行不全になることはないといわれています。
症状がさらに悪化しないように安静にして、太りすぎないよう食事内にも気を配ることが重要です。
我が家の柴犬は体格がいいので、脂肪分の少ないドッグフードで体重管理を行っています。
対処法
症状の重さによって変わってきますが、一般的には内科的治療(保存的)と外科的治療があります。
内科的治療を行って改善する場合もあります。
また改善傾向が見られない場合は、状態に合わせた手術する外科的治療に切り替わります。
柴犬がなりやすい病気【膝蓋骨脱臼】
柴犬がなりやすい病気の3つ目は、膝蓋骨脱臼です。
- 症状
- 予防法
- 対処法
それぞれ説明します。
症状
膝蓋骨脱臼は後肢の膝にある膝蓋骨が外れる関節の病気で、一度脱臼すると癖になるのが特徴です。
症状が進行すると腫れて痛みがひどくなることもあります。
脱臼による痛みが強いと、触られるのを嫌がるようになります。
症状が進行すると、散歩に行くのをためらうようになるでしょう。
痛みがひどいと足を浮かせるように歩いたり、足を引きずって歩いたりする場合もあります。
症状が見られたら、すぐに動物病院を受診してください。
予防法
膝蓋骨脱臼の予防法としては、膝の負担を日ごろから減らすことです。
過度な運動や高いところからのジャンプを避け、太り過ぎて足に負担をかけないように体調管理を心がけます。
また絨毯(じゅうたん)やカーペットなどで、足への衝撃をできる限り少なくするようにします。
対処法
症状によって治療法は異なりますが、症状が軽い場合は薬やサプリメントで治療するか、または手術です。
一般的には、膝蓋骨脱臼と判明した時点で手術をすることが望ましいとされています。
柴犬がなりやすい病気【白内障】
柴犬がなりやすい病気の4つ目は、白内障です。
目の中にある水晶体が白く濁って、視力が低下していく病気です。
主な原因は、遺伝のほかに糖尿病といわれています。
加齢に伴う目の衰えによって、白内障になってしまうケースもあります。
- 症状
- 予防法
- 対処法
それぞれ説明します。
症状
目の水晶体が混濁し視力がいちじるしく悪くなってしまう目の病気で、10歳を超えた老犬によくみられます。
若い犬であっても、白内障を発症する場合もあるようです。
たとえば、若年性や外傷を負うことで白内障を発症する場合です。
白内障の症状が進行すると歩いていてものにぶつかることが増え、前足で目をこすっているといった様子が見られるようになります。
予防法
白内障予防するには、動物病院で定期的な健康診断を受けることをおすすめします。
さらに、できる限り紫外線に目を当てるのを避けることが大切です。
定期的に目の色を確認して、早期発見を心がけましょう。
白内障の引き金となる目のケガ・糖尿病にならないように努めることも大事です。
対処法
治療法としては、目薬・内服薬・手術が一般的です。
完治には手術が必要ですが、検査はもちろん手術も専門の病院で行うことになります。
動物病院の指示に従いましょう。
視力の低下した犬のために、生活環境を見直すのもおすすめです。
柴犬がなりやすい病気【認知症】
柴犬がなりやすい病気の5つ目は、認知症です。
- 症状
- 予防法
- 対処法
それぞれ説明します。
症状
「寿命が長い」ことと「日本犬である」ことの2つが、理由として考えられています。
11歳を超えたあたりから、認知症になる確率が一気に上がってしまうのです。
主な症状に次のものがあります。
- 昼夜逆転の生活
- 夜鳴き
普段聞き慣れている鳴き声よりも大きく、室内飼いでも近所まで聞こえます。
また、一定の間隔で鳴くことが特徴的です。
- 認知能力の低下
飼い主や家族のことも自分の家の場所すらわからなくなってしまったり感情表現 がなくなってしまったり、場所を選ばずに排泄をしてしまうことや食べたことを忘 れてしまうので食事量が増えることもあります。
予防法
認知症の予防としては、常日頃から頭を使って脳に刺激を与えるようにします。
たとえば、散歩コースを頻繁に変えてみたり、頭を使った運動や遊びをしたりすることです。
スキンシップを多く行うことも脳への刺激となります。
声をかけながら体を撫でてやったりマッサージを行ったりすることも効果的です。
我が家の柴犬は、目を見ながら話しかけて撫でてやったり毛をすいてあげると喜びます。
散歩のコースも、朝・夕でか変えています。
時には、広い公園で遊ばせます。
対処法
薬物療法かサプリメントを用いることが一般的のようです。
認知症に有効といわれているDHAやEPAを含んだフードを食べさせるのもおすすめです。
動物病院で相談してみましょう。
柴犬がなりやすい病気【僧帽弁閉鎖不全】
柴犬がなりやすい病気の6つ目は、僧帽弁閉鎖不全です。
- 症状
- 予防法
- 対処法
それぞれ説明します。
症状
心臓の中にある僧帽弁が完全に閉鎖できず、心臓が収縮する際に全身へ拍出されるべき血液の一部が弁の隙間から左心房へ逆流する病気です。
老犬がなりやすい病気の1つで、放っておくと体に十分な血液が行き届きません。
息切れを起こしたりチアノーゼを引き起こすこともあるので注意しましょう。
発生初期は全く症状がなく、心臓が収縮するときに左心室から左心房に逆流するために発生する心雑音が聞こえるだけです
症状例としては息切れや呼吸困難、それから咳き込みが増えることです。
進行すると左心房が大きくなって肺のうっ血が起こり、徐々に心不全が進みます。
予防法
定期的に健康診断を受けること、太らないように注意することです。
対処法
一度発症すると完治は難しいとされており、内服による進行を遅らせる薬を一生涯のみ続けます。
あとは激しい運動を控えたり、食事を見直したりして、心臓への負担をかけないよう心がけましょう。
獣医師のアドバイスのもと適切な対応を行ってください。
まとめ
実は、柴犬にもなりやすい病気があります。
柴犬がなりやすい主な病気を6つ紹介し、予防法・対処法を解説しました。
柴犬を飼う予定の方・柴犬を飼っている方は、本記事を参考にしてくださいね。
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