「玉ねぎを食べると血液サラサラになる」というのはよく知られていますね。
本記事では、血液サラサラになる理由と調理ポイントやレシピを紹介します。
玉ねぎの効果を知るための参考にしてくださいね。
玉ねぎを食べると血液サラサラ?体に効果がある主な栄養素
玉ねぎのどのような栄養素が体に効果があるのでしょうか?
主に2種類の栄養素があります。
- 硫化アリル
- ケルセチン
詳しく説明します。
硫化アリル
玉ねぎを切った時に涙が出るのは、「硫化アリル」が鼻や目の粘膜を刺激するからです。
硫化アリル(りゅうかアリル)は、2つのアリル基が硫黄原子に結合した構造を持つ硫化物です。
硫化ジアリルまたはジアリルスルフィドとも呼ばれます。
玉ねぎや長ねぎなどネギ科の植物や、ニラやラッキョウの成分として存在します。
玉ねぎの辛味の元も硫化アリルによるものです。
硫化アリルは体の中に入るとアリシンという成分に代わります。
アリシンは血栓を防ぎ血流を整え、血液サラサラにする効果やコレステロールを下げる作用も期待できるのです。
さらにエネルギー代謝に重要な働きをするビタミンB1の吸収を高める作用もあり、慢性疲労の回復、筋肉疲労の解消にも役立ちます。
ケルセチン
ケルセチンは玉ねぎやブロッコリー、リンゴなど、身近な野菜や果物などに含まれているポリフェノールの一種です。
抗酸化作用や抗炎症作用、血圧を下げる作用があります。
また脂肪分解の促進、コレステロールを下げる作用もあるとの報告もあり、研究の結果さまざまな体に良い効果があるとわかっています。
玉ねぎの黄色色素として知られていて、特に外皮に多く含まれています。
日本におけるケルセチンの主な供給源は、玉ねぎからの摂取です。
玉ねぎの血液サラサラ効果を失わない調理ポイントとは
玉ねぎの血液サラサラ効果を失わないためには、どんな調理方法があるのでしょうか。
- 生で食べる
- みじん切りにする
- 室温で放置する
- 長時間水に晒さらし過ぎない
- 玉ねぎの皮も栄養満点
詳しく説明します。
生で食べる
血液をサラサラにする有効成分「硫化アリル」は生で使った時が最も効果的です。
刺激臭や辛味は、切ってから空気や水にさらすことによって軽減されます。
一番お手軽な調理方法は、生の玉ねぎスライスです。
玉ねぎは縦に半分に切ってから、繊維に沿って切ると、シャキッとした食感が残ります。
玉ねぎの繊維をつぶさないように、スライサーや包丁はよく切れるものを使うのもポイントです。
繊維をつぶさないようにすることで、栄養分の流出を防げます。
みじん切りにする
玉ねぎをみじん切りにすると、様々な料理に使えて便利です。
玉ねぎが苦手な方も、みじん切りにして料理に混ぜることで、抵抗なく食べられます。
涙がでて困るという方は、フードプロセッサーや紐を引くタイプのチョッパーがおすすめです。
室温で放置する
玉ねぎは高温多湿に弱いため、室温(常温)での保存がおすすめです。
布や不織布で出来た保存袋に入れておくといいでしょう。夏場などの暑い時に冷蔵庫で保存する場合は、一個ずつ新聞紙で包んでおくと、湿気を防げます。
また冷凍も可能なので、目的に応じた大きさにカットして冷凍しておくと、凍ったまま調理に使えて便利です。
長時間水にさらし過ぎない
切った玉ねぎは辛味を抜くために水にさらしますが、さらしすぎるとせっかくの血液サラサラの有効成分が、水に溶けだしてしまいます。
さらし過ぎには十分注意しましょう。
玉ねぎの皮も栄養満点
玉ねぎの茶色い皮は捨ててしまいがちです。
実は玉ねぎの皮には、秘められたパワーがあるのです。
玉ねぎの有効成分「ケルセチン」は玉ねぎの白い部分にも含まれていますが、皮に含まれる量は、なんと白い部分の30倍。
熱湯で煮だして、玉ねぎの皮茶にします。
案外クセもなく飲みやすく、血液サラサラ効果抜群です。
玉ねぎの血液サラサラ効果を高めるおすすめレシピ
血液サラサラ効果のある玉ねぎのお手軽なレシピをご紹介します。
- 酢玉ねぎ
- 豆カレー
- 新玉ねぎのレンジ蒸し
詳しく説明します。
酢玉ねぎ
玉ねぎを切って酢に漬けるだけのシンプルな酢玉ねぎは、食べづらいという方も。
他の野菜も使い調味料を工夫し、食べやすくしてみました。
肉料理やカレーの付け合わせにすると、さっぱりとして美味しいです。
【材料】
- 玉ねぎ…中2個
- 人参…1/2本
- セロリ…1本
- キャベツ…2枚
- リンゴ酢…150ml
- 塩昆布…大さじ1
- 白だし…大さじ1
【作り方】
- 玉ねぎは薄切りに、人参・セロリ・キャベツは1㎝幅の細切りに
- 切った野菜を保存袋に入れ、リンゴ酢150ml、白だし大さじ1、塩昆布大さじ1を入れる(調味料の分量は好みで増減)
- 袋の空気を抜き、冷蔵庫に保存
豆カレー
みじん切りの野菜とひき肉を使うことで、煮込み時間を短縮できます。
小麦粉不使用のヘルシーなカレーです。
【材料】
- 玉ねぎ…中2個
- 人参…1本
- ニンニク…3片
- ショウガ…1片
- オリーブオイル…大さじ2
- トマトの水煮缶…1缶+同量の水
- コンソメ…2個
- ケチャップ…大さじ3
- カレー粉…大さじ3
- 大豆の水煮…1袋
- 塩胡椒…少々
【作り方】
- 玉ねぎ中、参、ニンニク、ショウガはみじん切りにする
※フードプロセッサーを使うと簡単 - 厚手の鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎを色づくまで炒める
- ひき肉と人参、ニンニク、ショウガを入れてさらに炒める
- トマトの水煮缶、水、コンソメ、ケチャップ、カレー粉を入れて5分煮込む
- 大豆の水煮を入れてさらに5分煮込み、塩胡椒で味を整える
- 小分けにして冷凍可能
新玉ねぎのレンジ蒸し
玉ねぎの皮を剥いてレンチンするだけのお手軽レシピです。
レンジにかける時間を少し長めにすれば、ひねの玉ねぎでも作れます。
【材料】
- 新玉ねぎ…中2個
- 日本酒…大さじ1
- 麺つゆ…小さじ2
- 柚子胡椒…適量
- 鰹節…大さじ1
【作り方】
- 新玉ねぎは皮を剥いて上下を少し切り落とし、1/2くらいの高さまで十字に切り込みを入れる
- 耐熱容器に入れて塩ひとつまみと日本酒大さじ1をかけ、ふんわりラップをかけたら電子レジ600Wで5~6分加熱
- 皿に移し、麺つゆ小さじ1に適量の柚子胡椒を溶かしてかけ、鰹節を乗せたら出来上がり
まとめ
玉ねぎを食べると血液サラサラになるのは、玉ねぎに含まれる成分「硫化アリル」と「ケルセチン」の効果なのですね。
玉ねぎの白い部分だけではなく、皮にも栄養があるとは驚きです。
今回は血液サラサラになる理由と調理ポイントやレシピを紹介しました。
どれもお手軽で、作り置き可能なものばかりなので早速作ってみてください。
血液サラサラ効果のために、お役に立てて頂けたら幸いです。
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