柴犬は以前よく外で飼われていましたが、近年では部屋の中で犬を飼うのが主流になってきました。
本記事では、柴犬を部屋で飼う時の注意点やメリットとデメリットを、部屋で柴犬と暮らす筆者の経験も含んで紹介します。
柴犬を部屋で飼えるかお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
柴犬は部屋飼いできる?知っておきたい柴犬の特徴
日本犬は外のイメージもありますが、柴犬は部屋で飼えます。
柴犬は自立心が強く、家族とずっとべったり過ごすより、自分の時間も大切にしたい犬種です。
年間通して抜け毛が多く、特に年に2回の換毛期にはかなりの毛が抜けるため部屋の掃除は大変です。
しかし愛犬がいつも部屋に居て、かわいい姿を見せてくれるのは飼い主としては、なによりも嬉しいですよね。
リーダーに従順な柴犬も、飼い主というリーダーが同じ空間にいることで安心して過ごせるので、実は部屋飼いに向いている犬種なのです。
柴犬を部屋飼いする注意点
柴犬を部屋の中で飼う場合は、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
6つの大きな注意点を紹介します。
- サークルやケージで『テリトリー』を作る
- 朝と晩の1日2回運動させる
- トイレトレーニング
- ブラッシングやシャンプーなどの抜け毛対策
- 掃除や換気をして常にクリーンな環境を保つ
- 飼い主との主従関係を身につけさせる
詳しく解説します。
サークルやケージで『テリトリー』を作る
柴犬を部屋の中で飼うためには、サークルやケージでテリトリーとなる場所を作りましょう。
柴犬は愛玩犬として改良されてきた犬種ではなく、野性的で警戒心が強く自立心のある犬種です。
柴犬は飼い主のそばでずっとベタベタせず、自分の時間も大切にします。
1人で居たい時や雨の音が怖い時などに安心して過ごせるテリトリーがあると、過ごしやすいのです。
筆者の愛犬も甘えたい時以外は、1人で好きなようにすごしています。
愛犬が居心地よく過ごせるように、テリトリーを作ってあげるようにしましょう。
朝と晩の1日2回運動させる
柴犬は必要な運動量が多いので、1日2回運動をさせましょう。
元は猟犬だった犬種のため1日に必要な運動量は多めで、室内で飼っていると運動不足になる恐れがあるのです。
朝と夜に30分ほどの散歩をする程度の運動をさせるようにしましょう。
筆者は時間がある日に、庭でボール遊びをして全速力で走る日を作るようにしています。
短時間しか散歩ができない日は、おもちゃを使って遊ぶことで運動をさせてあげられると良いですね。
トイレトレーニング
柴犬を部屋で飼うためには、トイレトレーニングをする必要があります。
トイレトレーニングをしていない犬は、部屋中のどこにでも排泄をしてしまいます。
室内にトイレを準備し、トイレ以外では排泄をしないようにしつける必要があるのです。
柴犬はとても綺麗好きで自分の巣でトイレをすることを嫌がります。
寝床のあるケージ内ではなく、別の場所にトイレを作ってあげられると良いでしょう。
柴犬は散歩で排泄する習慣がつくと、家のトイレでは排泄しなくなりがちです。
家で排泄ができると、台風などの悪天候でも散歩に行かなくてもすみます。
愛犬と飼い主のためにもなるべく家で排泄する習慣を残すようにトレーニングしましょう。
ブラッシングやシャンプーなどの抜け毛対策
柴犬は抜け毛の多い犬種なので、ブラッシングやシャンプーなどで抜け毛対策をする必要があります。
なぜなら柴犬は、換毛期以外でも年間通して抜け毛が多い犬種だからです。
ブラッシングをマメにして適切にシャンプーをすることで、部屋に落ちる毛を減らせます。
愛犬の体調チェックにも役立つので、定期的にブラッシングやシャンプーをするようにしましょう。
掃除や換気をして常にクリーンな環境を保つ
柴犬を部屋で飼うには掃除や換気をし、常に綺麗な環境を保つようにすると良いでしょう。
汚れた環境の中で生活していると、犬の抜け毛などが飼い主のアレルギーの原因になることもあるのです。
アレルギーになると、柴犬との生活が思ったように続けられなくなる恐れもありますよね。筆者はいつもルンバで床掃除をしていますが、換毛期は1回の掃除でルンバのゴミ箱は愛犬の毛でパンパン!
これだけの毛が毎日抜けているのかと驚かされます。
マメに換気するのが難しい場合は、空気清浄機を設置してアレルゲンとなる空気の汚れを取り除くようにするのもおすすめです。
掃除や換気をマメに行い、アレルギーの原因となる毛を取り除くようにしましょう。
飼い主との主従関係を身につけさせる
柴犬を部屋で飼うためには、飼い主との主従関係をしっかりと築くことが必要です。
柴犬は愛玩犬として改良されていないため、非常に独立心が強い犬種なのです。
主従関係ができていないと全く指示を聞かなくなったり、噛んだりする問題犬になってしまう恐れがあります。
問題犬になってしまうと、部屋で一緒に生活するのがむずかしくなることも。
逆に主従関係がしっかりとでき、愛犬が「飼い主は信頼できるリーダーだ」と認識すると、とても従順で一緒に暮らしやすくなるでしょう。
まずは愛犬との信頼関係を結び、しつけを行って信頼できるリーダーとして認識させることが大切です。
柴犬を部屋飼いするメリットは?
柴犬を部屋で飼うのには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
大きく3つのメリットがあります。
- 平均寿命より長く生きられる
- 病気のリスクが軽減される
- しつけがしやすい
詳しく説明します。
平均寿命より長く生きられる
柴犬を部屋で飼うと、平均寿命より長く生きられる可能性が高くなります。
柴犬はデリケートで警戒心の強い性格の犬が多いです。
外で飼うと雨などの環境音や近辺の人や動物からの刺激で、ストレスを溜めてしまいます。
部屋で飼うと寒暖の差や悪天候からもストレスなく身を守ることができるため、長生きできる犬が多いのです。
大切な愛犬と、長く一緒にいられるのは何よりも大きなメリットですよね。
病気のリスクが軽減される
柴犬を部屋で飼うと、病気になるリスクを減らせるというメリットがあります。
外で飼っているとダニやノミ、蚊に刺されて病気になるリスクが高いですが、室内ではかなりリスクを軽減できますよね。
室内に一緒にいることで、飼い主がわずかな愛犬の体調の変化にも気付けるのも大きなポイントです。
犬は我慢強く痛みを我慢する性質があります。
室内で飼うと病気になるリスクを減らせて、異変にも早めに気付けるのは部屋飼いのメリットです。
しつけがしやすい
柴犬を室内で飼うと、しつけがしやすいのもメリットです。
犬にしつけをするのは、「その場ですぐに!」が鉄則だからです。
愛犬がダメなことをしてしまったときは、あとから叱っても犬には伝わりません。
外で飼っていると、悪いことをしていても、なかなか気付けない恐れがあります。
愛犬が同じ部屋にいると、すぐに気付いてすぐに対応することができるので、しつけがしやすいのです。
柴犬の部屋飼いにはデメリットもある
柴犬を部屋で飼うデメリットは、あるのでしょうか。
大きく2つのデメリットがあげられます。
- 抜け毛で掃除が大変
- 運動不足になりがち
詳しく解説します。
抜け毛で掃除が大変
柴犬を部屋で飼う時に、大きな問題になるのは抜け毛で掃除が大変になることです。
柴犬は年間を通して抜け毛が多いですが、特に換毛期の抜け毛は想像を上回る多さなのです。
何度掃除機をかけても、床をふわふわと柴犬の毛玉が転がっている状態になります。
寝る前に掃除機をかけ、愛犬も寝ていたはずなのに抜け毛でいっぱいになってしまうのです。
黒い服を着ると白い毛がいっぱいついてしまうので、「黒い服が着れなくなった!」というのも柴犬の飼い主が持つ悩みでもあります。
どれだけブラッシングしても、抜け毛は多いので掃除はとても大変です。
運動不足になりがち
柴犬を部屋で飼うと、愛犬が運動不足になりがちなのがデメリットです。
柴犬には一日2回30分から40分ほどの散歩が必要だと言われていて、必要な運動量が多い犬種です。
30分の散歩を1日2回連れて行き、十分な運動をさせるのは難しいこともありますよね。
特に、部屋で飼っていると散歩以外の運動も難しく、運動不足になりがちです。
運動不足になると太ってしまったり、筋肉量が減ってしまったりするので愛犬にとっては大きなデメリットとなります。
まとめ
「柴犬を飼いたいけど、部屋飼いはできるのかな?」と悩みますよね。
柴犬は部屋飼いができますし、部屋飼いすることでたくさんのメリットがあります。
本記事では柴犬を部屋飼いする時の注意点や、メリットとデメリットも紹介しました。
筆者も柴犬と部屋の中で一緒に暮らしていて、いつもかわいい姿をすぐそばで見ています。
柴犬を部屋で飼いたいなと考えている方は、本記事を参考に部屋で飼う準備をしてくださいね。
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