「万が一のために、終活の準備をしたいが、どうしたらいいか分からない」
そんな時、まず何を準備したらいいのかが分からないのでは困りますよね。
本記事では終活で葬儀について準備すること9選を両親の葬儀の経験済みの筆者が紹介します。
家族のためにも終活をお考えの方は参考にしてくださいね。
終活で自分自身の葬儀の準備をしておくと良いわけ
終活で自分自身の葬儀の準備をしておくと良いのはなぜでしょうか?
理由は3つあります。
- 家族の負担を軽減できる
- 葬儀にかかる費用がわかる
- 信頼できる葬儀屋を見つけられる
詳しく説明します。
家族の負担を軽減できる
終活で自分自身の葬儀の準備をしておくと、残された家族の負担を軽減できます。
家族の方に万一のことがあってから葬儀の話になります。
悲しみの中で残された家族が、葬儀の準備をするのは精神面でかなり堪えるため、本人が生前に話し合ってくれているのは本当に有り難いのです。
家族の方も本人も少しずつ心の準備ができます。
実際に筆者の父親が亡くなったときは、何ヶ月も前から私の兄に葬儀関係の話を一通りしており、「親戚の誰々に相談しなさい」などと事細かに伝授していたようです。
今でこそ終活は珍しくありませんが、終活が流行る前から自分の父親が行動していたのかと思うと、愛情をとても感じます。
葬儀にかかる費用がわかる
葬儀にかかる費用がある程度わかっていると準備もしやすいです。
葬儀は色々と高額ですので、相場の金額は頭に入れておきたいですね。
葬儀には葬儀一式費用、お通夜と告別式にかかる費用、会場外で発生する費用、寺院費用、参列者用の接待費用などが上げられます。
費用に関しては一番気になる所なので、自分の葬儀の希望を家族とよく話し合っておくと家族も安心です。
信頼できる葬儀屋を見つけられる
信頼できる葬儀屋を前もって見つけられるのも、終活で自分自身の葬儀の準備をする利点です。
何度もあることではないので、良い葬儀屋を探すのはなかなか大変です。
親戚や知人などに評判を聞き、紹介してもらうのもいいでしょう。
筆者の義理の父親の葬儀の時の話です。
葬儀の請求書には100万円の金額しか提示していなかったのです。
内訳も特に書いていなかったのを覚えています。
葬儀の当日はバタバタで、気にもしなかったのですが、あとで見てみると凄い不信感でいっぱいでした。
終活において、信頼できる葬儀屋は必ず見つけておいた方が無難です。
終活で重要な葬儀のために前もって準備しておくことは?
終活で重要な葬儀のために前もって準備しておくことは何でしょうか?
9つの工程があります。
- 喪主を決めておく
- 訃報の連絡先名簿を作っておく
- 葬儀の宗教・宗派を決めておく
- 家族葬・一日葬などの形式を決めておく
- 葬儀社を決めておく
- 葬儀費用を用意しておく
- 遺影を選んでおく
- 棺に入れる希望があればエンディングノートに明記しておく
- 葬儀の準備をしたことを家族に伝えておく
詳しく説明します。
喪主を決めておく
まず喪主を決めましょう。
喪主は葬儀を取り仕切るなどの重要な役割がありますし、事前に決めておけば喪主になる方も心の準備ができます。
喪主は終活されている方の配偶者が一般的です。
配偶者の方が喪主を務めるのが困難な時は、血縁関係の深い方が務めることになります。
とにかく喪主を決めておかないと前に進みません。
実際には葬儀になった時と状況も変わるかも知れませんが、なにはともあれ喪主を真っ先に決めておいてください。
訃報の連絡先名簿を作っておく
訃報の連絡先名簿を作っておいてください。
親戚縁者なら連絡先はある程度分かっているでしょう。
しかし、友人・職場の上司・同僚・得意先などは、本人でないと家族の方は把握しきれません。
筆者の友人の訃報は、友人の家族からの連絡でした。
友人は連絡先名簿を作成していたのでしょう。
本当に友人には感謝の気持ちでいっぱいです。
故人の最後の願いごとになるので、ぜひ訃報の連絡先名簿作成を、おすすめします。
葬儀の宗教・宗派を決めておく
葬儀の宗教・宗派を決めておきます。
元々、代々受け継がれてた宗教・宗派で問題なければ、そのまま進めて行きましょう。
また、宗教や慣習にとらわれない自由な形式の葬儀を行いたい場合は、無宗教での葬儀も可能です。
近年は転勤などの色々な理由で菩提寺が遠のき、お墓を移したいという方も少なくありません。
同じ宗教内で別派に移ることを「宗旨替え」、別宗教に移ることを「改宗」といいます。
信教の自由があるとはいえ、いざ身内の葬儀となると反対する人もいるでしょう。
「改宗」「宗旨替え」「無宗教での葬儀」をお考えの場合は家族に相談しておく必要があります。
参考:マセキブログ/勝田至/m-seki.jp
家族葬・一日葬など葬儀の形式を決めておく
家族葬・一日葬などの葬儀の形式を決めておく方がいいでしょう。
一般葬に比べて家族葬は参列者を選べること、一日葬は通夜や葬儀を省くことで大幅に家族などの負担が軽減されて費用削減もできます。
筆者の実の父親は一般葬で執り行いました。
生前の父親の人柄などもあり、親戚も多かったのでとても大勢の方に参列して頂きました。
父親の希望でしたが、喪主を務めた兄は相当大変だったと記憶しています。
葬儀の形式を決めておくことで、残された家族の負担も軽減できるので、終活の項目に是非加えてください。
葬儀社を決めておく
葬儀社を明確に決めておくことをおすすめします。
葬儀社が決まっていない場合は病院が提携している葬儀社を紹介されます。
病院紹介の葬儀社は紹介手数料が上乗せされるので通常より支払いが高くなることも。
病院で亡くなった遺体を引き取る際に、遺体の搬送はすぐに行う必要があります。
しかし、搬送だけを病院紹介の葬儀社にお願いしたとしても、搬送業者と葬儀を同じにする必要はないので断っても失礼になりません。
実際に家族の方が亡くなると、気が動転して冷静な判断ができなくなる恐れもあります。
家族の方が落ち着いて行動できるように、葬儀社を決めておくのは極めて大事です。
葬儀費用を用意しておく
家族への負担がかなり軽減されますので、葬儀費用は事前に用意しておきましょう。
葬儀社との打ち合わせで、形式等が確定して見積りも出ているなら、予め費用の準備をしておくと、家族は本当に助かります。
葬儀費用だけでなく、寺院のお布施や一般葬で参列者が多い場合は通夜ふるまい、精進落としの食事代、香典返しの加算の心配もでてきます。
葬儀社に任せっきりで、高額な費用に家族が後悔しないようにしたいですね。
遺影を選んでおく
遺影は自分で選んでおけば、家族の手間が省けます。
昔と違い、現在はスマートフォンや、デジタルカメラで保存されていますので、膨大なデータ量の中から家族がチェックするのは大変です。
膨大な写真の中から、自分の遺影候補を何枚か検討しておくとよいですね。
棺に入れる物の希望があればエンディングノートに明記しておく
棺に入れる物の希望があれば、エンディングノートに明記しておくといいでしょう。
思い出の物が一般的で、よく着ていた服を入れるのが多いです。
あとで家族の方が入れ忘れたということのないようにしたいですね。
現代はほとんど火葬なので、燃えにくい物はいけません。
筆者の伯母の納棺時に、伯父がファンデーションをケースごと入れてしまい、お骨がピンク色になってしまったのを覚えています。
当時は終活という言葉も聞いたことがない時代でした。
伯母が元気な時に終活の活動をしていたら、伯父もバタバタせずに済んだかも知れません。
葬儀の準備をしたことを家族に伝えておく
葬儀の準備をしたことを家族に伝えてください。
自分が終活していることを家族が知らないのでは、いざ亡くなったときになんの役にも立ちません。
家族のためにも、葬儀の準備をしたことを報告しておきましょう。
葬儀の終活なんて本人にしかできませんし、最後に準備を完璧にしておけば、安心して旅立っていけるのではないでしょうか。
人生の節目で元気なうちに準備するのがいいですね。
まとめ
葬儀は本当に大変です。以前は早期の終活なんて考えられませんでした。
今は終活で喪主を決めることから始まり、家族葬などの葬儀の形式を決め遺影まで選んでおけるので、家族の負担を大幅に軽減できます。
本記事では、終活で葬儀について準備すること9選を紹介しました。
ぜひ本記事を参考にして、自分らしい葬儀を実現してくださいね。
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