「終活ってやった方が良いんだろうけど、いつやればいいのか分からないな…」
本記事では、終活を始めるきっかけや終活をするメリット、どんなことをすればいいのかなどを解説します。
終活を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
そもそも終活とは
そもそも終活とは何のことを指すのでしょうか?
終活は、身の回りの物や財産の整理、相続など、人生の最期を迎えるための準備をすることです。
葬儀や墓の準備なども行うことで、残された家族に負担がかからないようになります。
死への準備だけではなく、残りの人生を豊かにするための取り組みでもあり、とても大切なことです。
終活を始めたきっかけはどんなこと?
終活を始めた方は、どんなことがきっかけで始めたのでしょうか?
始めるきっかけには、次の4つがあります。
- 定年や還暦を迎えた
- 自分が病気にかかった
- 家族に迷惑をかけたくないと感じた
- 配偶者を亡くした
詳しく説明します。
定年や還暦を迎えた
終活を始めたきっかけは、定年や還暦を迎えた時です。
ライフスタイルの変化のこの時期は、自分の時間も持てるようになり、じっくり取り組めます。
また気力も体力もあるため、年をとってから始めるより、終活で行うべき様々なことがスムーズに行えます。
定年や還暦を迎え、時間に余裕が持てるようになった時期に、終活を始めるのがおすすめです。
自分が病気にかかった
自分が病気にかかったことがきっかけで、終活を始めました。
病気になると、今後の事がとても不安になります。
自分の体のことについてはもちろん心配ですが、残していく家族のことも気にかかります。
いつ病気になるかは分かりませんが、できれば病気になる前に終活を始めておけば、体も心も元気なので終活も進めやすいです。
医療や延命治療について、自分の気持ちを伝えておくのも、とても大切な終活の一つです。
家族に迷惑をかけたくないと感じた
終活を始めたきっかけは、家族に迷惑をかけたくないと感じた時です。
筆者自身も夫が病気になった時、「このまま何もしなければ子供たちに迷惑がかかってしまう」と感じ、終活を始めました。
終活は、自分のためでもありますが、家族に迷惑をかけないためでもあります。
大切な家族だからこそ少しでも負担をかけないように、自分が亡くなった後のことを考えて、終活を始めることをおすすめします。
配偶者を亡くした
終活を始めたきっかけは、配偶者をなくした時です。
長年連れ添った相手がいなくなり、今後の自分の生活や、自分がいなくなった後のことを考えなければならないからです。
筆者の母は父が亡くなった時から終活を始めました。
お金や不動産のこと、自分の延命治療はどうしたいか葬儀はどうするかなど、母の希望は私達娘に折に触れ伝えられています。
父の死が、母自身の色々なことを考えるきっかけになったようです。
終活をすることのメリット
終活をすることでどんなメリットがあるのでしょうか。
次の3つが挙げられます。
- 遺産トラブルの防止
- 遺族の負担軽減
- 死ぬことへの不安解消
詳しく説明します。
遺産トラブルの防止
終活することで、親子・兄弟・親族間での遺産相続のトラブル防止になります。
家族が遺産相続でもめて、関係性が悪くなるというのはよく聞く話です。
次の世代へ、今ある財産をどう引き継いで残していくか、明確に示しておくことが大切です。
家族にトラブルなく財産を引き継ぐためには、遺言書を作成したりエンディングノートに記したりするなど、誰の目にも分かるようにしておきましょう。
日頃から家族で話し合って皆が納得しておくと、いざというときトラブルにならずにすみます。
遺族の負担軽減
終活することは、遺族の負担軽減にもつながります。
亡くなったあと、遺族がしなければならないことはたくさんあります。
葬儀や様々な手続き、相続に関することなど、悲しみにくれる間もなく速やかに済ませなければならないことばかりです。
慣れないことばかりで戸惑うことも多く、時間もかかり経済的にも精神的にも、負担は大きいです。
終活をしておくことで、遺族の負担が軽減でき、スムーズに進められます。
死ぬことへの不安解消
終活をすることで、自分が死ぬことへの不安も解消されます。
誰しも死ぬことは一度きりの経験であり、不安も大きいです。
残された家族は困らないか、自分の大切にしてきたものがどうなるかなど、心配事も多いでしょう。
しかし、終活をして家族に自分の意思を伝えておくことで、その不安も少しは軽減されます。
自分のためにも残される家族のためにも、終活はとても必要といえます。
終活のきっかけがあれば何をする?実際にやること
終活を始めようと思った時、実際に次のようなことを中心に進めていきましょう。
- エンディングノートを記す
- 荷物を整理する
- 葬儀やお墓などを考える
- お金や遺産について遺言を書く
詳しく説明します。
エンディングノートを記す
終活のきっかけがあれば、エンディングノートに記し、誰の目にもわかるようにしておきましょう。
エンディングノートは、介護・葬儀・相続などに関することや自分の思いを記録しておくものです。
病気などで判断能力がなくなったり意思表示ができなくなったりした時に、家族に介護の希望などを伝えられます。
そして一度作ればそれで終わりではなく、年齢や仕事の節目や健康上で変化が起きた時など、内容は見直していくことをおすすめします。
荷物を整理する
終活を始める際には、身の回りの荷物を整理するのもよいでしょう。
身の回りの荷物を減らし、自分の気持ちをスッキリさせることで、ストレスもなくなり前向きに考えられます。
自分で集めたものや自分自身の思い出の品などは、家族が処分しづらいですよね。
必要なものとそうでないものに分け、不必要なものを手放すことも、大切な終活の一つです。
年をとり体力が落ちてからではなかなかできません。
少しでも体力のある若いうちから始めるのがおすすめです。
葬儀やお墓などを考える
葬儀やお墓について考え、希望を伝えておくことはとても大切です。
希望を伝えることで、残された家族が困ることなく葬儀を行えます。
葬儀についてはどんな葬儀にしたいのか考え、家族が困らないよう準備をすすめましょう。
具体的には、次のようなものを準備しておくことをおすすめします。
- 連絡をする人のリスト、参列者の名簿
- 宗教や宗派、お寺の名前や所在地
- 葬儀で必要なお金
- 遺影にする写真や棺に入れて欲しいもの
お墓についても、先に用意しておけば、残された家族がお墓選びや費用に困ることもありません。
自分の好きな場所にお墓を建て、自分の好きなデザインのお墓を作ることができるのもメリットです。
葬儀やお墓の準備ができたら、家族に必ず伝えておきましょう。
お金や遺産について遺言を書く
終活を行う際には、お金や遺産について遺言を書く必要もあります。
財産を確認して整理しておけば、相続の時、家族は資産を把握しやすくなります。
重要な書類などもまとめておくと、家族の負担も軽減できます。
誰に何をどれくらい相続してもらうのか、遺言に残し、法的に無効にならないよう専門家と相談しながら作成するのがおすすめです。
財産も年月が経てば変化してきますので、一度書いたら終わりではなく定期的に見直しましょう。
まとめ
終活は大事なことですが、いつのタイミングで何から始めたら良いのかわからないですよね。
本記事では、終活を始めるきっかけやメリット、実際にどんなことをするのかを紹介しました。
終活を始めようと考えている方や、いつ何から始めたら良いかわからない方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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