「シソを育てたい!」
そんな時、土に地植えして良いのか、プランターに植える方が良いのかと悩みますよね。
本記事ではシソを上手に育てる方法を紹介します。
シソを育ててみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
シソを土植えするといけないのはなぜ?
シソはなぜ土植えしないほうがよいのでしょうか?
2つの大きな理由があります。
- 「こぼれ種」で大量に繁殖するから
- ヨトウムシなどの害虫が大発生するから
詳しく説明します。
「こぼれ種」で大量に繁殖するから
シソを土植えすると、予想以上に大量に繁殖する可能性があります。
シソは繁殖力が強く、花が咲いたあとこぼれた種が畑中に飛び、翌年あちこちでシソが生えてくるのです。
筆者は数年前に育てたシソを放置し、花が咲いて種を飛ばしてしまったため、毎年勝手にシソがどこかで繁殖して困っています。
雑草のように次々と成長していくため、土植えすると家庭菜園のあちこちで繁殖し、他の野菜の生育に影響を与えてしまう恐れも。
土植えする場合は花が咲く前に切り取ったり、コンクリートの上にプランターを置いて育てたりすると大量に繁殖する可能性が減らせますよ。
ヨトウムシなどの害虫が大発生するから
シソを土植えすると、ヨトウムシなどの害虫が大発生する可能性があります。
ヨトウムシは夜行性の蛾の幼虫で、夜になると地中から出て植物の葉や実を食べつくしてしまいます。
また、ヨトウムシは1匹あたり1000から3000個もの卵を産むため、産卵されると幼虫が大発生するのです。
葉脈を残して、葉の部分はあっという間に食べつくされてしまうため、シソだけでなく他の葉野菜も影響を受ける恐れがあります。
土植えするときはまめに葉の裏に卵がないか確認したり、防虫ネットをかけたりして、虫が繁殖しないようにすると安心です。
シソを土植えすると増えすぎる!赤シソと青シソの同時栽培がNGな理由
シソを土植えするときに、赤シソと青シソを同時に栽培してはいけないのはなぜでしょうか?
大きく3つの理由と同時栽培してもOKな条件があります。
- こぼれ種から勝手に雑種が作られてしまう
- シソとしての利用価値が低くなる
- 一年限りで植え替えるなら同時栽培もOK
詳しく説明します。
こぼれ種から勝手に雑種が作られてしまう
赤シソと青シソを同時に栽培してはいけないのは、勝手に雑種が作られてしまうというのが1つの理由です。
シソは交雑しやすく、勝手に青シソと赤シソのハーフが育ってしまうのです。
交雑したシソは食べることはできますが、香りが落ちたり色が悪くなったりすることも。
赤シソと青シソは特に交雑しやすく、交雑してしまうと新しい苗や種を買う以外、元に戻す方法はありません。
なるべく近い場所で同時に栽培しないようにしましょう。
シソとしての利用価値が低くなる
赤シソと青シソを同時に栽培すると、シソとしての利用価値が低くなります。
赤シソと青シソを同時に栽培し、交雑してしまうと香りが落ちたり、赤と青が混じった悪い色に育ったりして、シソとしての利用価値が低くなってしまうのです。
梅干しの色付けやジュースなどに使う赤シソも、交雑すると鮮やかな赤い色が出ない可能性があります。
独特の香りが特徴の青シソも、香りが落ちてしまうとお料理で使いにくくなってしまいますよね。
シソとしての利用価値が低くなってしまうため、交雑する同時栽培はおすすめしません。
一年限りで植え替えるなら同時栽培もOK
赤シソと青シソを同時栽培するときは、1年草として育てるようにしましょう。
1年で終わらせて種をとらずに終わらせれば、お互いの害虫を忌避するコンパニオンプランツの役割を果たすことができるメリットもあるからです。
赤シソと青シソは色や香りが違うため、寄ってくる害虫の種類が異なり、お互いの害虫を避けることができます。
混雑するとさらに繁殖力が高くなった雑種がどんどん繁殖してしまうため、1年だけ同時栽培し、翌年はまた新しい種を植えるようにしましょう。
シソを土植えする際の上手な育て方
シソを土植えで育てる時は、どのように育てると良いのでしょうか?
7つの行程があります。
- 水はけの良い用土を選ぶ
- 種まきの時期は4月を過ぎてから
- 発芽したら間引きをする
- 株が15cmほど伸びたら摘心する
- 本葉が伸びてきたら肥料を与える
- 土の乾燥状態を見て水を与える
- 葉が10枚以上に増えたら大きな葉から収穫する
詳しく紹介します。
水はけの良い用土を選ぶ
シソを土植えで育てるには、水はけの良い用土を選びましょう。
シソは多湿の環境に弱いため、水はけの悪い土では根が腐ってしまう可能性があります。
水はけが良くて水持ちの良い土を選ぶと、香り高くて柔らかい質の良いシソが育ちます。
野菜用の培養土やハーブ用の土を使ったり、堆肥を土に混ぜ込んだりしておきましょう。
大葉はどんな土でも育ちやすいため神経質になる必要はありませんが、なるべく水はけの良い土を作るように意識しましょう。
種まきの時期は4月を過ぎてから
シソを土植えで育てるなら、4月を過ぎてから種まきをしましょう。
シソが発芽しやすい温度は20~25℃程度で、成育に適した温度は20~30度程度だからです。
4月を過ぎ、気温が安定してきたら種まきをすると安心です。
シソの種はすぐに発芽をしないため、種まきの前日に丸一日水に漬けておくと発芽しやすくなりますよ。
発芽したら間引きをする
シソを土植えで上手に育てるために、発芽したら間引きをするようにしましょう。
形の悪い葉や周りよりも成長が遅い葉を取り除き、元気な葉に栄養が届くように調整するのです。
本葉が4~5枚になったらそれぞれの株の間が約30~40cm程度になるように、成長状態の良くないものを間引くようにします。
間引きをすると元気な株に栄養が届いて育つので、大葉の収穫量が増えますよ。
株が30cmほど伸びたら摘心する
シソを土植えで育てる時は、株の草丈が30cmほどに伸びたら摘芯しましょう。
成長点となる部分を摘芯すると、株が上に伸びるのを抑え、脇芽がたくさんでて収穫量が大幅に増えるのです。
シソは大きな葉が生えた脇から、また次の小さい葉が生え始めます。
脇芽が伸びてきたら、脇芽も3節くらいでまた摘芯するとさらに収穫量が増えますよ。
ある程度の大きさに育ったら摘芯し、上ではなく葉がたくさん育つようにしましょう。
本葉が伸びてきたら肥料を与える
シソを土植えで上手に育てるには、本場が伸びてきたら肥料を与える必要があります。
シソは肥料が切れると、色が悪くなったり香りが弱くなる可能性があるのです。
草丈が20cmほどになったら株元に化成肥料を追肥し、月に1~2回のタイミングで畝の脇に追肥するようにしましょう。
土の乾燥状態を見て水を与える
シソを土植えで上手に育てるには、土の乾燥状態を見て判断し水を与えましょう。
シソは水不足になると葉が固くなり、水をやりすぎると多湿が苦手なので根が腐ってしまうのです。
土の表面が乾燥し始めたら、水をあげるタイミングです。
夏場は乾燥を防ぐために葉水を行うのも、柔らかい葉を収穫するのにおすすめの方法ですよ。
葉が10枚以上に増えたら大きな葉から収穫する
シソを土植えで育てる場合は、葉が10枚以上に増えてから大きな葉を下のほうから収穫しましょう。
土に近い葉は風通しも日当たりも悪くなりがちで、カビが生えたり虫がつきやすくなることもあるからです。
下のほうにある葉を剪定するように摘み取り、上のほうも密集している葉などを風通しが良くなるように収穫するのがおすすめです。
まとめ
シソは土植えすると増えすぎて大変だと言われますよね。
しかし増える理由を知り、上手に育てるととても育てやすくてたくさん収穫できるのです。
本記事ではシソを土植えするとなぜ増えすぎるのか、土植えで育てる方法を紹介しました。
シソを栽培したいと考えている方は、ぜひ参考にして実践してくださいね。
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