「エアコンの吹き出し口が汚れてる…」
そんなとき、吹き出し口をどのように掃除すれば良いのか分からないと困りますよね。
実は吹き出し口を掃除しないとルーバー(吹き出し口にある羽)にカビが生えたり、埃が溜まったりしてアレルギーなどを引き起こす恐れがあります。
本記事ではエアコン工事業者の妻が、エアコンの吹き出し口の掃除方法や、カビを予防する方法を紹介します。
エアコンの吹き出し口の汚れにお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
エアコンの吹き出し口を掃除しないとどうなる?
エアコンの吹き出し口を掃除せずに放っていると、どうなってしまうのでしょうか?
2つの問題が起きる可能性があります。
- カビがはえる
- カビを放置していると健康被害のリスクも
詳しく説明します。
カビがはえる
エアコンの吹き出し口を掃除せずに放っておくと、ルーバーにカビが生える恐れがあります。
ルーバーには埃が付着しやすく、カビが生えやすい条件が揃っているのです。
エアコンを運転するとエアコン内で結露が発生し、ドレンホースを通って屋外に排出されます。
しかし常にエアコン内は湿度の高い状態で、カビが好む条件が揃っています。
そしてルーバーに付着した埃は湿気を吸い取り、カビの栄養源となってカビが発生するのです。
カビを放置していると健康被害のリスクも
吹き出し口を掃除せずカビを放置すると、健康への影響が出る恐れもあります。
カビが生えた状態でエアコンを運転すると、室内にカビ菌をまき散らしてしまうのです。
そして、カビが原因のアレルギー性鼻炎や喘息などを発症してしまうこともあります。
また、一度発症すると何度も症状がでる夏型過敏性肺炎や、深刻な症状が起きるアスペルギルス症になる可能性も。
小さな子供や老人など、免疫力の弱い人がいる場合は特に注意が必要です。
エアコンの吹き出し口の掃除方法
エアコンの吹き出し口は、どのように掃除すると良いのでしょうか?
吹き出し口を簡単に掃除する方法を説明します。
- 必要なもの
- 手順1:お掃除棒をつくる
- 手順2:ぞうきんで拭く
- 手順3:お掃除棒で細部を拭く
- 手順4:送風運転をする
必要なもの
エアコンの吹き出し口を掃除するためには下記を用意しましょう。
- わりばし
- 輪ゴム
- キッチンペーパー
- ぞうきん
- 除菌用アルコールスプレー
- 手袋やマスク(着用するのがおすすめ)
手順1:お掃除棒をつくる
エアコンの吹き出し口のルーバーを掃除しやすい、お掃除棒を作りましょう。
ルーバーの間は狭く、ぞうきんだけでは細かい部分の掃除ができないのです。
お掃除棒は、わりばしにキッチンペーパーを巻きつけ、輪ゴムで固定して作ります。
汚れがひどい場合はすぐに真っ黒になるので、何本か作っておくと作り直す手間が省けますよ。
手順2:ぞうきんで拭く
吹き出し口を、ぬるま湯で濡らしたぞうきんで拭きましょう。
ルーバーの間などの細かい部分は後からお掃除棒で拭くので、広い面だけをサッと拭きます。
ルーバーの角度を手で変えながら、汚れを取り除きましょう。
ぞうきんはしっかりと固く絞ってから使いましょう。
手順3:お掃除棒で細部を拭く
お掃除棒を使って、ルーバーの細かい部分を拭きましょう。
お掃除棒もぬるま湯で濡らし、水気をしっかりと切ってから使います。
汚れが酷くて取れないときは、中性洗剤を溶かしたぬるま湯を含ませると取れやすくなります。
吹き出し口に直接洗剤のスプレーを振りかけると、故障の原因にもなるので控えましょう。
また、洗剤を使用した際は、洗剤が残らないようにしっかりと乾拭きしてください。
手順4:送風運転をする
最後の仕上げに、送風運転をして乾燥させます。
水気が残っていると、またカビの原因になってしまいます。
30分ほど送風運転をして、しっかりと乾かして完了です。
エアコンの吹き出し口のカビを予防する方法
エアコンの吹き出し口にカビが生えないようにする方法は、あるのでしょうか?
4つの予防方法を紹介します。
- エタノールでこまめに拭いて除菌する
- 定期的にエアコンフィルターの掃除を行う
- 定期的に業者にエアコン内部のクリーニングを依頼する
- 電源を切る前に送風運転をする
エタノールでこまめに拭いて除菌する
エアコンの吹き出し口にカビが生えないようにするには、定期的にエタノールで除菌するのが1つの方法です。
エアコンに発生しやすい黒カビはエタノールに弱く、カビの発生を防ぐ効果が期待できます。
エタノールを少量含ませたタオルで拭けばカビの栄養源となる埃が溜まりにくくなり、カビが生えにくくなります。
ただし、エタノールを直接エアコンに吹きかけるのはやめましょう。
エアコン内部の熱交換器部分に吸入され、腐食して故障する恐れがあります。
(参考:三菱重工)
定期的にエアコンフィルターの掃除を行う
エアコンの吹き出し口のカビを予防するために、フィルターを定期的に掃除しましょう。
フィルターに埃が詰まっているとカビの栄養源となる上、空気の流れも悪くなって、内部にまでカビがたくさん発生するのです。
内部がカビだらけになると、カビ菌を含んだ風が吹き出し口から出るため、吹き出し口にもカビが発生します。
フィルターを定期的に掃除すると、効率が上がって節電にもつながるので、定期的に掃除するのがおすすめです。
定期的に業者にエアコン内部のクリーニングを依頼する
エアコンの吹き出し口のカビを防ぐには、業者に内部クリーニングをしてもらうのもおすすめです。
吹き出し口にカビが見える時は、すでにエアコン内部にもカビがたくさん生えていることが多いのです。
筆者も吹き出し口のカビが気になってクリーニングを依頼しましたが、内部のカビは想像をはるかに越えた状態でした。
エアコン内部には電装部分や熱交換器の役目をするアルミフィンもあり、非常に繊細です。
自分で掃除しようと分解すると、元に戻せなくなったり故障させてしまったりすることも。
プロの業者ならエアコンを分解し、しっかりと細部まで綺麗にしてくれて安心です。
電源を切る前に送風運転をする
エアコンの吹き出し口にカビを生やさないために、運転後に送風運転をかけるのもおすすめです。
エアコン内部や吹き出し口を乾燥させ、カビが好む湿度の高い状態を防ぐのです。
近年は、運転後に自動で送風(もしくは弱暖房)運転をする内部クリーン機能がついているエアコンもあります。
内部クリーン機能がないエアコンの場合は、使用後に1時間以上の送風運転を行うようにしましょう。
まとめ
エアコンの吹き出し口の汚れは、室内側からもよく見えるので気になりますよね。
吹き出し口の汚れは埃やカビが原因で、そのままにしているとアレルギーや喘息などを引き起こす恐れがあります。
本記事ではエアコン工事業者の妻が、吹き出し口の掃除方法やカビを予防する方法をご紹介しました。
エアコンの吹き出し口の汚れにお悩みの方は、ぜひ参考にしてエアコンを綺麗に、気持ちよく使用してくださいね。
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