「もう小学生なのに、どうしてこんなに好き嫌いするんだろう……」
「子供の好き嫌いにはどう対応するのがいいんだろう……」
小学生のお子さんを持つ方で、このような悩みを抱えている方はいませんか。
小学生ともなれば、そろそろ好き嫌いなく何でも食べられるようになってほしいですよね。
実は、小学生の子供の好き嫌いには、理由と対策がきちんとあるんです。
好き嫌いの理由と正しい対策の仕方を知れば、克服できるチャンスは十分にあります!
本記事では、小学生の子供が好き嫌いをする理由とその対策についてご紹介します。
言ってはいけないNGワードもご紹介するので、小学生のお子さんの好き嫌いでお悩みの方はぜひ参考にしてくださいね!
小学生の子供が好き嫌いする理由
まずは、小学生の子供が好き嫌いする理由についてご説明します。
好き嫌いする主な理由は以下の3つです。
- 本能的に嫌い
- 食べた時に嫌な経験をした
- 歯の生え替わりの時期で食べにくい
詳しくみていきましょう。
本能的に嫌い
特定の食べ物が本能的に嫌いな場合があります。
まだ成長過程にある小学生のうちは、味覚も育っている最中で敏感です。
「苦い」「辛い」「酸っぱい」などの刺激のあるものに対して、まだ舌が慣れていません。
さらに、これらの刺激は「体に悪いもの」と本能的に感じている場合があります。
刺激から身を守ろうとする意識が本能的に働き、食べられないのです。
例えば、ピーマンやゴーヤなどの苦味の強い食べ物は、無意識のうちに体が避けようとしている可能性があります。
このように、本能的に嫌いという理由で好き嫌いをすることがあります。
食べた時に嫌な経験をした
過去に「これを食べて嫌な思いをした」という経験がある場合、その食べ物が嫌いになることがあります。
嫌な経験を思い出し、「また同じ嫌な思いをするかもしれない」と考えてしまい、食べるのを嫌がるのです。
例えば、喉が詰まりそうになったことがあったり、食べた後に体調を崩した経験があったりすると、トラウマになりやすいです。
このように、食べた時に嫌な経験をしたことがある場合、好き嫌いをすることがあります。
歯の生え替わりの時期で食べにくい
歯の生え替わりの時期で、食べにくい場合があります。
小学生の時期は、ちょうど乳歯から永久歯への生え替わりの時期です。
この時期は、ぐらぐらの歯が複数あったり、歯が抜けていたりして口内環境が安定していません。
そのため思うように食べ進められず、食べにくい食べ物を嫌うのです。
例えば、硬めの食材は噛みづらくて嫌がったり、抜けている部分に挟まりそうなものは避けたりします。
そもそも口の中に違和感があって、食事自体を嫌がっている可能性も大きいです。
このように、歯の生え替わりの時期で食べにくいという理由で、好き嫌いをすることがあります。
子供の好き嫌い克服!小学生向けの対応方法
子供の好き嫌いは、工夫次第で克服できます!
ここでは、小学生向けの対応方法をご紹介します。
克服するための対応方法は以下の3つです。
- 嫌いな食材の味付けや調理法を変えてみる
- 一緒に調理をする
- 食事時間は楽しい雰囲気を作る
詳しくみていきましょう。
嫌いな食材の味付けや調理法を変えてみる
嫌いな食材の味付けや調理法を変えてみてください。
嫌いな食材でも、味付けや調理法次第で印象がずいぶん変わり、食べやすくなることがあります。
例えば、苦味のあるピーマンなどは、チーズを使うことで苦味がまろやかになります。
魚は、揚げると食べやすいです。
根菜やお肉などの食材が固くて食べられない場合は、細かく切ってスープにすると食べやすくなります。
このように、嫌いな食材の味付けや調理法を変えてみると、好き嫌いの克服につながります。
一緒に調理をする
苦手な食材を取り入れて、一緒に調理をしてみてください。
子供は自分が作ったものに対して喜びを感じます。
一緒に調理をすることで、「自分が作った料理だし食べてみよう」という気持ちが生まれます。
調理をする際は、苦手な食材をどんな形でどんな味付けにするかなどを、お子さんに決めてもらうといいでしょう。
苦手な食材は少量からで構いません。
自分で作ったという喜びの経験が、食材への苦手意識を和らげます。
このように、一緒に調理をすると、好き嫌いの克服につながります。
食事時間は楽しい雰囲気を作る
食事時間は楽しい雰囲気を作りましょう。
食事の時間が楽しいものであれば、食べることも楽しくなります。
逆に「今日は食べられるのか」というプレッシャーを感じる時間になってしまうと、ますます苦手意識が強くなります。
苦手な物は無理矢理食べさせるのではなく、「一口だけチャレンジしよう!」のように、楽しみながらトライしてみましょう。
食べられた時は、「頑張ったね!」と褒めることも忘れずに。
子供は褒められると、次も頑張って食べようという気が起きやすくなります。
また食器や他の食材をカラフルにするなど、見た目で楽しめる工夫をするのも効果的です。
このように、食事時間は楽しい雰囲気を作ると、好き嫌いの克服につながります。
小学生の好き嫌いに対して言ってはいけないNGワード
小学生の好き嫌いには、言ってはいけないNGワードがあります。
うまく対応すれば克服できたかもしれない場面でも、NGワードのせいでへそを曲げてしまい、食べようとしない……なんてこともありがちです。
さらに、親の何気ない一言で食事の時間を苦痛にしてしまうこともあります。
ここでは、言ってはいけないNGワードをご紹介します。
好き嫌いを目の前でしていると、ついつい言いたくなるような言葉ですが、ぐっとこらえて避けるようにしてください。
言ってはいけないNGワードは以下の3つです。
- 「早く食べなさい」
- 「お兄ちゃんはたくさん食べるのに……」
- 「食べないと怒るよ!」
詳しくみていきましょう。
「早く食べなさい」
「早く食べなさい」はNGワードです。
小学生は、急かされたり命令されたりすると反発する傾向があります。
あまり「早く」と急かされると、逆に食べたくなくなるのです。
また、「早く食べなきゃ」というプレッシャーがかかり、食べることを楽しめません。
その場は何とか食べられたとしても、苦手意識は変えられないため克服はできません。
早く食べてほしい時は、「もうすぐテレビの時間だけど食べられる?」など、なるべく会話で促すのが効果的です。
「早く食べなさい」とは言わないようにしましょう。
「お兄ちゃんはたくさん食べるのに……」
「お兄ちゃんはたくさん食べるのに……」はNGワードです。
兄弟姉妹と比べることは、子供の自尊心を傷つけます。
自分が否定されていると感じるため、自信を無くしてしまったり、食べることを諦めてしまったりします。
兄弟姉妹に対しても嫌な感情を抱く可能性もあり、一緒に食事をすることを嫌がるようになるかもしれません。
兄弟姉妹と比べるのではなく、その子自身のペースを大事にしてあげてください。
「お兄ちゃんはたくさん食べるのに……」は言わないようにしましょう。
「食べないと怒るよ!」
「食べないと怒るよ!」はNGワードです。
脅しのような言葉は、恐怖心や不安を抱かせてしまいます。
恐怖心からその場は食べられるかもしれませんが、苦手な食材を克服できているわけではありません。
むしろ負のイメージから、さらに苦手意識を強くさせてしまう可能性があります。
子供の「食べられない」気持ちに寄り添いながら、「こんなに美味しいんだよ、食べてみようよ!」などの明るい言葉がけをしましょう。
そうすることで子供もリラックスでき、苦手な食材にも挑戦しやすくなります。
「食べないと怒るよ!」は言わないようにしましょう。
まとめ
小学生の子供が好き嫌いをする理由と対策、NGワードをご紹介してきました。
小学生ともなると、好き嫌いをすぐに直すのはなかなか難しいことです。
まずは好き嫌いをしている理由を理解し、少しずつ時間をかけて克服していきましょう。
NGワードは避けて子供に寄り添いながら、小学生だからこその様々な方法で、好き嫌いと向き合っていけると良いですね。
親も子供もストレスを感じないよう、一緒に楽しい食事の時間を作っていきましょう。
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