エアコン掃除で得られる効果とは?効きを良くする手入れのポイントも

 

エアコンは、こまめに掃除することが必要です。

しかし、掃除にどんなメリットがあるのか分からないと、面倒になってしまうことも。

本記事では、エアコン取付業者の夫と一夏に100台以上のエアコン工事を行う主婦が、エアコン掃除で得られる効果とお手入れのポイントも併せて紹介します。

エアコン掃除をすると、どんな効果があるのか興味がある方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

エアコン掃除で得られる7つの効果

エアコン掃除をすると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

主に、以下の7つの効果が得られます。

  • カビや雑菌を除去できる
  • エアコンの不快なにおいを除去できる
  • 冷暖房の効きが良くなる
  • 電気代を節約できる
  • 汚れによる故障や水漏れを防ぐ
  • エアコンの寿命が長くなる
  • 健康被害のリスク軽減ができる

詳しく紹介します。

 

カビや雑菌を除去できる

エアコン掃除をすると、エアコンに発生したカビや雑菌を除去できます。

冷房運転中は、結露水が発生して多湿になるため、エアコン内はカビや雑菌が繁殖しやすい状態になるのです。

エアコン運転中に、室内の空気と一緒に入ってきた埃やごみは、エアコンフィルターに溜まります。

フィルターに溜まった埃や、フィルターを通り越して内部に入り込んでしまった埃は、カビの栄養源になってしまうのです。

エアコンフィルターをこまめに掃除すると、カビや雑菌を取り除いて増えるのを防げます。

カビや雑菌を増やさないためにも、日頃からこまめな掃除が大切といえるでしょう。

 

エアコンの不快なにおいを除去できる

エアコン掃除をすると、エアコンから出る不快なにおいを除去できます。

エアコンの不快なにおいは、エアコンに発生したカビや埃、室内にこもったタバコなどが多くの原因です。

こまめにエアコン掃除をすることで、カビや埃をが蓄積するのを防げます。

しかし、フィルターや見える部分を掃除してもにおいが消えない場合は、エアコン内部のアルミフィン部分などにカビが発生している恐れも。

自分で掃除してもにおいが消えない場合は、プロの掃除業者に依頼して、清掃してもらうのも1つの方法です。

 

冷暖房の効きが良くなる

エアコン掃除をすると、冷暖房の効きが良くなるというメリットがあります。

埃や汚れで目詰まりしたフィルターをきれいにすると、室内からエアコンへの空気の流れが良くなり、エアコンへの負担が少なくなるのです。

冷房運転中は室内の空気を取り込み、熱を外へ排出して冷たい空気を室内に戻しています。

フィルターに汚れが詰まると空気がうまく流れなくなり、運転に必要以上の力を使い、効率が下がってしまいます。

エアコンの効きを良くするために、フィルターを掃除することが大切なのです。

 

電気代を節約できる

エアコン掃除をすると、電気代を節約できるという効果があります。

エアコンのフィルターが汚れていると、エアコンの効率が落ち、無駄な電力がかかってしまいます。

フィルターを掃除すると、埃で目詰まりしているエアコンと比べて冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力が削減されます。

環境省や経済産業省では2週間に1度のフィルター掃除を推奨しており、年間約990円の節約になるという結果も発表されています。

 

参考:ondankatairaku.env.go.jp

 

参考:資源エネルギー庁

 

汚れによる故障や水漏れを防ぐ

エアコンを掃除すると、故障や水漏れなどのトラブルを防ぐ効果があります。

エアコン掃除をせずに使い続けていると、フィルターに埃が溜まって熱の放出がうまくできなくなったり、室外に排出する水が室内に吹き出してしまったりすることも。

水の排出は、本来はドレンホースを通って室外に排出されますが、ドレンホースに虫や埃がつまってしまうと、水漏れの原因になることもあるのです。

汚れが原因となる故障を防ぐためにも、エアコン掃除は必要だといえます。

 

エアコンの寿命が長くなる

エアコンを掃除すると、エアコンの寿命が長くなる効果も得られます。

エアコンは、こまめに掃除をすると無理なく効率の良い運転ができて、汚れが原因の故障を防げるのです。

近年のエアコンには、お掃除機能や省エネ運転・自動運転機能など様々な機能が搭載されていて、高額の物も増えています。

エアコンは簡単に購入できないものなので、なるべく長く効率よく稼働できるように、こまめに掃除することが大切です。

 

健康被害のリスク軽減ができる

エアコンを掃除すると、アレルギーなどの健康被害のリスクを軽減できます。

エアコンを掃除せずにいると、エアコン内部にカビが発生し、カビの胞子を含んだ空気が室内に放出されてしまうことに。

カビを吸い込むとアレルギーの原因になり、湿疹やかゆみ、咳、鼻炎などの症状が現れることがあります。

酷い場合は肺炎や喘息など、呼吸器の重い症状を引き起こす恐れもあるので、注意が必要です。

健康被害のリスクを減らすためにも、こまめにエアコンを掃除しましょう。

 

エアコンの効果を上げる掃除のポイント

エアコンの効率をよくするために、どのような点に注意して掃除をすると良いのでしょうか?

ポイントを4つ紹介します。

  • フィルターを掃除する
  • 室外機を掃除する
  • 定期的に掃除をする
  • エアコン内部の掃除はプロに任せる

 

フィルターを掃除する

エアコンの効率を上げるためには、エアコンのフィルターをこまめに掃除しましょう。

フィルターが目詰まりすると、エアコン内での空気がスムーズに流れなくなり、効率が悪くなってしまうのです。

近年は、フィルターを自動で掃除する機能がついたエアコンも多いですが、掃除機能付きエアコンは、埃が溜まったごみ箱を掃除する必要があります。

また、エアコンの設置場所がキッチンの近くや煙草を吸う人がいる部屋の場合は、油やヤニが付きやすく、掃除機能だけではきれいにならないという難点も。

エアコンフィルターは、エアコンの内部に空気中の埃が入らないようにする働きがあり、自分で簡単に掃除ができるようになっています。

エアコンを効率よく運転させるためにも、こまめなフィルター掃除が大切です。

 

室外機を掃除する

エアコンの効率を良くするために、室外機も掃除しましょう。

室外機背面のアルミフィンに、動物の毛や枯れ葉が溜まっていることがあるため、室外機周りの環境もチェックする必要があります。

冷房運転中は、室内の熱い空気を吸い込み、空気中の熱を取って室外機から外に排出するしくみてす。

しかし、室外機の吹き出し口前に植木を置いていたり、カバーなどが付いていたりすると排熱ができず、運転の効率が落ちてしまうのです。

室外機は動かすと故障の原因になるため、動かさずにできる範囲で掃除をするようにしましょう。

 

定期的に掃除をする

エアコンを効率良く運転させるためには、定期的に掃除をすることが大切です。

こまめに掃除をすると、エアコンの内部まで汚れてしまうスピードを緩めることができるのです。

冷房運転するとエアコンでは結露水が発生し、どうしてもカビが生えやすい環境になります。

しかし、こまめに掃除すればカビのエサとなる埃などを取り除けるのです。

定期的に掃除をして、エアコンの効率を上げましょう。

 

エアコン内部の掃除はプロに任せる

エアコンの効率を上げるためには、プロの業者に掃除してもらうのも1つの方法です。

エアコンのフィルターなどは自分でも掃除できますが、アルミフィン部分やセンサーなどの精密機器部分を自己流で触ると、故障の原因になります。

自動掃除機能付きのエアコンは構造が複雑なため、自分で分解して掃除しようとして故障したという方も時々見られます。

筆者の夫はエアコンの取付業者ですが、掃除は定期的にプロの清掃業者にお願いしています。

プロに依頼すると、エアコンを分解して高圧洗浄機や洗剤を使い、新品のように綺麗にしてくれるのです。

自分で掃除してもなかなかカビのにおいが取れない場合は、プロに依頼するのがおすすめです。

 

まとめ

エアコンの掃除が必要なのは分かっていても、掃除するとどんなメリットがあるのか知らなければ、掃除をするのも面倒ですよね。

エアコンを掃除すると効率的に運転ができて、節約できたり故障などのトラブルを防げたりするんです。

本記事ではエアコンを掃除すると得られる効果や、お手入れのポイントを紹介しました。

ぜひ本記事を参考にこまめにエアコン掃除をして、快適な毎日を過ごしてくださいね。

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