「エアコンの掃除がめんどくさい…」
そんな時、エアコン掃除が節約につながるとわかれば掃除のモチベーションが上がりますよね。
実はエアコンを月に1~2回掃除すると、年間990円の節約になるんです。
本記事ではエアコン工事業者の妻が、電気代を節約するためのエアコン掃除の方法を紹介します。
電気代を節約したい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
エアコン掃除をしないと電気代が上がるって本当?
エアコンを掃除しないと、本当に電気代が上がるのでしょうか?
掃除せずに放置していると、エアコンの運転効率が落ちて電気代が上がります。
空気中に含まれる埃がフィルターに溜まって目詰まりし、エアコン内で空気の流れが悪くなってしまうのです。
経済産業省が、フィルターが目詰まりしたエアコン(2.2kW)と掃除したエアコンを比較した結果、年間990円もの節約効果が得られました。
エアコン掃除をしないと電気代が上がるので、2週間に1度のフィルタ―清掃が推奨されています。
(参考:環境省)
(参考:経済産業省経済エネルギー省)
電気代を節約するエアコン掃除のやり方
電気代を節約するためには、どのようにエアコンを掃除すると良いのでしょうか?
節約に繋がる掃除方法を紹介します。
- 必要なもの
- 手順1:本体を開けてフィルターを外す
- 手順2:フィルターを洗う
- 手順3:室内機を拭く
- 手順4:室外機周辺を掃除する
- 手順5:フィルターを戻す
必要なもの
エアコンを掃除する際は、以下を用意してください。
- 掃除機(極細ノズルや隙間ノズル)
- 古いハブラシなど毛先がやわらかいブラシ
- タオル
埃が舞うので、気になる方はマスクや手袋も用意すると安心です。
エアコンに手が届かない場合は、脚立や椅子などを準備しましょう。
手順1:本体を開けてフィルターを外す
エアコン本体のコンセントを抜き、前面のパネルを開けてフィルターを外します。
埃がたくさん溜まっている場合は、空気中に舞わないように掃除機の先端で埃を優しく吸い取っておきましょう。
フィルターやエアコン内部に強い力がかからないよう、掃除機の先端を押し付けずに優しく吸い取ります。
パネルの開け方やフィルターの外し方が分からない場合は、各機種の説明書を確認してください。
手順2:フィルターを洗う
フィルターの表面に付いた埃を掃除機で吸い、裏側からシャワーをかけて汚れを取ります。
フィルターの埃は表面に溜まるため、まずは表面に付いた埃を掃除機で吸い取りましょう。
次にフィルターの裏側からシャワーを掛け、残った汚れを洗い流します。
頑固な汚れは古いハブラシなどで優しくこすると、水やぬるま湯だけでほとんどの汚れが取れます。
取れない場合は、重曹や中性洗剤を溶かしたぬるま湯に漬けてから洗うと取れやすくなります。
ただし、フィルターは薄くて細かい網でできているため、傷をつけたり破ってしまったりしないように気を付けましょう。
洗ったら風通しの良い日陰に置き、しっかりと乾かしてください。
手順3:室内機を拭く
フィルターを乾かしている間に、室内機のパネルや風の吹き出し口を掃除しましょう。
大きな埃は掃除機の先端で吸い取り、濡らして固く絞ったタオルでパネルなどを拭きます。
フィルターを外すと、熱交換器の役割をするアルミフィンがあり、鋭い刃で怪我をする恐れがあるので注意が必要です。
また、力を加えると簡単に曲がる繊細な部分なので、触らないようにしましょう。
さらにエアコンには電装部という配線が繋がる基盤部分があり、水がかかると故障の原因になります。
白いパネル部分を中心に、無理をしない範囲で拭くようにしましょう。
手順4:室外機周辺を掃除する
室外機の吹き出し口を塞ぐ物や、背面にゴミがないかを確認しましょう。
吹き出し口を植木や板で塞ぐと、運転効率が落ちて電気代が上がってしまうのです。
また、背面は空気を吸い込むので枯れ葉やペットの毛などを吸い込んで、風が通らなくなることがあります。
室外機周辺を確認し、ごみや邪魔するものがあれば取り除きます。
ただし、室外機を動かすと故障の原因になるため、動かさずにできる範囲で掃除しましょう。
手順5:フィルターを戻す
乾かしたフィルターを室内機に戻しましょう。
水分が残っているとカビの原因になるため、しっかりと乾かしてから戻します。
フィルターを戻したら前面パネルを閉め、コンセントを差して完了です。
掃除以外もある!エアコンの電気代の節約方法
掃除以外に、エアコンの電気代を節約する方法はあるのでしょうか?
おすすめの4つの節電方法を紹介します。
- 室外機の吹き出し口を塞がない
- エアコンを自動運転にする
- 夏場の日中は30分以内の外出ならつけっぱなしにする<
- 室外機を日陰に設置する
室外機の吹き出し口を塞がない
エアコンの電気代を節約したいなら、室外機の吹き出し口の前に物を置いて塞がないようにしましょう。
放出したはずの熱風をまた吸い込んでしまい、風がうまく循環できずに効率が落ちるのです。
工事をしていると自作のカバーで室外機をみっちりと覆ったり、植木が置かれたりしているのを時々見かけます。
運転中はなるべく前を覆わず、風がスムーズに流れるようにすると電気代の節約になりますよ。
エアコンを自動運転にする
電気代の節約のためには、エアコンの運転や風量を自動に設定し、効率よく運転しましょう。
近年のエアコンはAIが搭載されているものも多く、室温が設定温度に近づくと運転を弱めたり停止したりと自動調整してくれるのです。
運転を開始したばかりの時に、エアコンは大きな電力を消費して設定温度に近づけようとします。
しかし弱運転などに設定されていると、設定温度になるまで時間がかかり、無駄な電気代がかかってしまうのです。
さらに強運転にしていると、部屋が設定温度になっても必要以上の強運転を続けてしまいます。
AI運転や風量自動に設定し、無駄のないようにエアコンを運転すると節電になります。
夏場の日中は30分以内の外出ならつけっぱなしにする
電気代を節約したいなら、夏場の日中30分以内の外出は運転を停止せず、つけっぱなしにするのがおすすめです。
ダイキンが調査した結果、夏の9:00~18:00なら30分運転を停止するよりも、つけっぱなしにするほうが消費電力量が少なくなり節約になります。
ただし、夏でも夜間はこまめに停止した方が節約できました。
また、冬は昼もこまめに運転を停止せず、つけっぱなしにする方が節約になります。
エアコンの機種や電気の契約、季節によっても違いがありますが、夏の日中に30分以内の運転停止をするならつけっぱなしにしておきましょう。
(参考:ダイキン)
室外機を日陰に設置する
エアコンの室外機を日陰に設置するのも、おすすめの節約方法です。
冷房運転中、室内の熱を外に排出する際に室外機周辺が熱いと、効率が悪くなり無駄な電力がかかります。
よしずを立てて日陰を作ったり、大きな植木で日陰を作ったりすると室外機周辺の温度が冷えてエアコンの効率が良くなります。
ただし、吹き出し口を塞ぐように物を置くと、効率が落ちて電気代が高くなるので注意しましょう。
まとめ
エアコンを掃除するだけで、電気代が安くなると嬉しいですよね。
エアコンはフィルターなどを掃除すると運転効率が上がり、電気代の節約に繋がります。
本記事ではエアコン工事業者の妻が、電気代節約になるエアコン掃除の方法や、掃除以外の節電方法を紹介しました。
電気代の節約をしたい方は、ぜひ参考にしてエアコン掃除で節電対策をしてくださいね。
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