花粉症で頭痛が生じるのはなぜ?原因と治し方・効果的な市販薬を紹介

 

「花粉症で頭痛が辛い……」

そんな時、なぜ花粉症から頭痛が生じるのか、分からないまま症状に悩まされるのは辛いですよね。

実は、花粉症から生じる頭痛にはさまざまな原因が考えられており、アレルギー症状などを抑えることによって痛みの緩和が期待できるのです。

本記事では、花粉へのアレルギーに長年悩まされている筆者が、花粉症で頭痛が生じる原因と対処法・おすすめの市販薬を紹介します。

花粉症での頭痛にお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

花粉症で頭痛が生じるのはなぜ?

花粉症で頭痛が生じるのはなぜなのでしょうか?

主な理由が3つあります。

  • 副鼻腔炎
  • 脳貧血
  • マスクによる酸素不足

詳しく説明します。

 

参考サイト:スマート脳ドック

 

副鼻腔炎

花粉症によって鼻の粘膜の炎症が続くと、副鼻腔炎が引き起こされ、頭痛が生じる場合があります。

副鼻腔炎とは、鼻水が増えたり鼻の粘膜が腫れたりして、鼻の奥にある副鼻腔に炎症が起こることをさします。

副鼻腔に起きた炎症が、顔の感覚を脳に伝える末梢神経のひとつである「三叉神経」を刺激し、頭痛につながるのです。

鼻水がサラサラとした水様から、黄色や粘りのあるものに変化すると、副鼻腔炎の恐れがあります。

副鼻腔内に膿が溜まった状態になると、さらに症状が進み、激しい頭痛を伴う恐れがあるため注意が必要です。

 

脳貧血

花粉症がひどい時には脳貧血が起こる可能性があり、頭痛につながる恐れがあります。

脳貧血とは、脳への血流が一時的に低下したり中断されたりする状態です。

脳への血液が不足すると、細胞が酸素や栄養を適切に受け取れず、頭痛をはじめとするさまざまな症状が生じます。

花粉症によって、直接的に脳貧血を引き起こすケースはあまりみられません。

しかし、ひどい鼻詰まりなどが長く続く場合には、うまく呼吸ができなくなることで脳へ送る酸素の量が少なくなってしまいます。

血液中の酸素濃度が低くなると、不足分を補おうと脳の血管が拡張し、三叉神経が刺激されて頭痛を引き起こすといわれています。

 

マスクによる酸素不足

マスクによる酸素不足も、頭痛の一因だと考えられます。

マスクをつけると、吸い込む酸素の量が減り、息を吐き出すとマスク内の二酸化炭素の量が増えます。

呼吸によって取り込む酸素量が減ると血液中の酸素も少なくなり、酸素不足を補おうと脳の血管が広がって頭痛につながるのです。

マスク内の酸素は通常の9割ほどに減少し、二酸化炭素は30倍ほどになるとの研究報告も。

また、マスクをすると口呼吸が増えることも、体内に充分な酸素を取り込めない原因だと考えられています。

マスクの着用による酸素不足は、頭痛を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。

 

参考サイト:全国保険健康協会

 

花粉症による頭痛の治し方・対処法

花粉症による頭痛を和らげるためには、どのように対処するとよいのでしょうか?

主な対処法が3つあります。

  • アレルギー症状を抑える
  • 副鼻腔炎の治療をする
  • マスクを長時間つけっぱなしにしない

詳しく説明します。

 

参考サイト:SUNTORY

 

アレルギー症状を抑える

花粉症による頭痛を和らげるためには、アレルギー症状を抑える必要があります。

アレルギー症状を抑えるためには、アレルゲンである花粉との接触を避けることが大切です。

花粉の飛散が多い日には外出をできるだけ控える、帰宅後には洋服をはたいてから家に入るなどして、花粉との接触を減らしましょう。

室内で過ごす場合にも、洗濯ものの部屋干しや空気清浄機の活用がおすすめです。

花粉症が軽度の場合は、市販薬の服用でアレルギー症状を抑えることも可能です。

ただし、花粉症の市販薬は、添付文書をよく確認してから服用するようにしましょう。

また、花粉症だと断定できない場合や、症状がひどい時には医療機関を受診してくださいね。

 

副鼻腔炎の治療をする

花粉症による頭痛を治すために、副鼻腔炎の治療をするのも1つの方法です。

副鼻腔の炎症によって三叉神経に現れる痛みを引き起こし、頭痛が起こると考えられています。

頭痛の原因である副鼻腔炎の治療を行うことで、痛みの緩和を期待できるのです。

花粉症のアレルギー症状を抑える市販薬だけを飲んでいても、治らないばかりか副鼻腔炎が悪化してしまうことも。

副鼻腔炎の治療では抗菌薬の服用が一般的ですが、医師による処方が必要になります。

色が付いたドロっと粘り気のある鼻水が続く場合は、副鼻腔炎の恐れがあるため、早めに耳鼻咽喉科などの受診をおすすめします。

適切な副鼻腔炎の治療を受けることによって、花粉症から生じる頭痛の緩和につながります。

 

マスクを長時間つけっぱなしにしない

花粉症による頭痛を和らげるために、マスクを長時間つけっぱなしにしないよう注意しましょう。

アレルゲンである花粉を避けてアレルギー症状を抑えるためには、外出時の着用などマスクが必要な場合があります。

しかし、不必要に長時間マスクを着用すると、酸素不足につながり頭痛を引き起こすリスクとなるのです。

必要時以外はマスクを外す時間をもち、ゆっくりと呼吸をして酸素を取り込みリラックスして過ごしましょう。

マスクによる頭痛のリスクを下げるためには、できるだけ外せるタイミングを探し、着用時間を減らすよう心がけてくださいね。

 

花粉症による頭痛に効果的な市販薬

花粉症による頭痛に効果的な市販薬には、どのようなものがあるのでしょうか?

おすすめの市販薬を3つ紹介します。

  • 大正製薬 クラリチンEX OD錠
  • ロート製薬 アルガード鼻炎内服液ゴールドZ
  • 佐藤製薬 ナシビンMスプレー

市販薬については、用法・用量を守り、副作用や相互作用に注意して服用しましょう。

妊娠中や授乳中である場合には、医師や薬剤師に相談をするようにしてくださいね。

 

参考サイト:EPARK

 

大正製薬 クラリチンEX OD錠

大正製薬の「クラリチンEX OD錠」は、アレルギー症状を抑える作用をもつ、花粉症による頭痛におすすめの市販薬です。

クラリチンは、花粉などのアレルギー物質に対する、さまざまなアレルギー症状を抑える第2世代抗ヒスタミン薬です。

第2世代抗ヒスタミン薬は脳に入りにくい特性をもち、眠くなりにくく、集中力が低下しにくいといわれています。

ただし、個人差によって眠気が出る場合があるため、車の運転や高所での作業をする方は注意が必要です。

さっと溶ける口腔内崩壊錠で水なしでも飲めるため、場所を問わず服用できる便利な市販薬です。

 

参考サイト:大正製薬

 

ロート製薬 アルガード鼻炎内服液ゴールドZ

ロート製薬の「アルガード鼻炎内服液ゴールドZ」は、鼻詰まりによる頭重感(頭が重い感じ)や頭痛のある場合に、最適な市販薬です。

眠くなりにくい、抗アレルギー成分がアレルギー症状を抑え、生薬由来成分などが鼻通りをよくします。

花粉などによるアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎からの鼻水・鼻詰まり・頭重感など、さまざまな鼻炎症状を抑える作用を期待できます。

素早く溶ける液状処方の小さなソフトカプセルで、服用しやすいおすすめの市販薬です。

 

参考サイト:ROHTO

 

佐藤製薬 ナシビンMスプレー

佐藤製薬のナシビンMスプレーは、頭痛の原因につながる辛い鼻詰まりを抑える、おすすめの点鼻薬です。

持続性の血管収縮成分が配合されており、花粉症や副鼻腔炎などによる、しつこい鼻詰まりを抑えます。

直接鼻腔に噴霧することで素早く作用するため、車の運転や仕事・睡眠など、すぐに症状を抑えたい時にも最適です。

ただし頻繁に使うと効果が弱くなったり、症状が悪化したりする恐れもあるため、用法と用量をきちんと守って使用しましょう。

 

参考サイト:sato

 

まとめ

花粉症で頭痛が辛い時、症状が生じるメカニズムも分からず悩まされるのは辛いですよね。

本記事では、花粉症により頭痛が生じる原因と対処法・おすすめの市販薬を紹介しました。

花粉症での頭痛にはさまざまな原因が考えられ、アレルギー反応を抑える市販薬の服用など、症状の緩和につながる対処法があります。

今回ご紹介した内容を参考に、悩ましい花粉症による頭痛が和らぐよう対処してみてくださいね。

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