「エアコンのフィルターを掃除したら、どんな効果があるの?」
エアコンのフィルターは、自分でこまめに掃除することが大切です。
しかしフィルター掃除で得られる効果が分からないと、面倒に感じてしまいますよね。
本記事ではエアコン取付業者の夫とともに、一夏に100台以上のエアコン工事に携わる主婦が、フィルター掃除で得られる効果と掃除の方法を分かりやすく解説します。
フィルター掃除にどんな効果があるのか、知りたい方はぜひ参考にしてくださいね。
エアコンフィルターを掃除する効果
せっかくエアコンフィルターを掃除するなら、どのような効果が得られるのかきちんと知っておきたいですよね。
フィルター掃除には次の5つの効果があります。
- エアコン内部の汚れを防ぐ
- カビを予防する
- においを防ぐ
- エアコンの効率が良くなる
- 電気代の節約になる
詳しく説明します。
エアコン内部の汚れを防ぐ
エアコンのフィルターを掃除すると、エアコン内部が汚れるのを防げます。
フィルターは、エアコンが室内の空気を取り込む際に一緒に入ってくる埃をキャッチし、内部に入りにくくしています。
フィルターを掃除することで、エアコン内部に埃が溜まりにくくなり、埃を栄養源とするカビの発生も抑えることができるのです。
フィルターの汚れは自分で掃除しても取れますが、内部に汚れが溜まると自分では掃除できず、プロの清掃業者に依頼しなければならなくなります。
内部に埃や汚れが侵入するのを防ぐためには、定期的なフィルターの掃除が必要です。
カビを予防する
エアコンのフィルターを掃除することで、カビの発生を予防できます。
カビは高湿度な環境で、埃や汚れを栄養にして繁殖します。
例えば冷房時は、室内から吸い込んだ温かい空気とエアコン内で冷やされた空気の温度差で結露が発生し、高湿度な状態に。
結露の発生を防ぐことは難しいかもしれませんが、カビの栄養源となる埃や汚れは、フィルターの掃除でこまめに取り除きましょう。
においを防ぐ
エアコンのフィルターを掃除すると、エアコンから放出されるにおいを防げます。
エアコンから出るにおいの原因は、フィルターやエアコン内部に発生したカビだからです。
また、部屋に充満しているペットやたばこのにおいなどが、フィルターに付着してしまうことも。
フィルターを掃除することで、カビの栄養源となる埃や部屋から吸い込んだペット臭などが軽減され、不快なにおいの予防に繋がります。
エアコンの効率が良くなる
エアコンフィルターを掃除すると、エアコンの効率が良くなります。
エアコンは室内の空気を取り込み、空気内の熱を外へ排出して冷たくなった空気を室内に戻しています。
フィルターに汚れが詰まっていると、空気が流れにくくなり、エアコンは必要以上の力を使うことになるので効率が悪くなってしまうのです。
エアコンが持つ能力をしっかりと発揮できるよう、フィルターをきれいにしておきましょう。
電気代の節約になる
エアコンのフィルターを掃除すると、電気代の節約になります。
フィルターが汚れていると風量が低下し、室内の温度を設定温度にするのに必要以上に電力がかかってしまうのです。
フィルターを掃除した後は、冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力が削減されます。
環境省でも、2週間に1度のフィルター掃除を推奨しています。
電気代を節約するためにも、フィルターをこめまに掃除しましょう。
(参考:環境省)
エアコンフィルターの掃除方法
エアコンのフィルターはどのように掃除すると良いのでしょうか。
具体的な掃除方法を分かりやすく説明します。
- 必要なもの
- 手順①本体を開けてフィルターを外す
- 手順②フィルターを洗う
- 手順③フィルターを乾かして本体に戻す
必要なもの
エアコンフィルターを掃除する際は、下記のものを準備しましょう。
- 掃除機(極細ノズルや隙間ノズル)
- タオル
- 古ハブラシなど毛先が柔らかいブラシ
手順①本体を開けてフィルターを外す
エアコン本体のコンセントを抜き、前面パネルを開けてフィルターを外します。
フィルターの外し方が分からない場合は、取扱説明書を確認してから外しましょう。
フィルターにたくさん埃が溜まっている場合は、フィルターを外す前に掃除機の先端を使って吸い取っておくと、埃が空気中に舞ったり床に落ちたりするのを防げます。
フィルターにノズルの先端を押し付けないように、やさしく吸い取ってください。
手順②フィルターを洗う
フィルターを外し、表側に埃が残っていたら掃除機で吸い取ります。
埃はフィルターの表側に付着しているため、目詰まりしないよう表側から先に吸い取るのがポイントです。
次にフィルターの裏側からシャワーをかけて、残った汚れを洗い流します。
シャワーだけでは落ちない汚れは、古いハブラシなどで優しくこすると、取れやすくなります。
ただし、フィルターは薄くて細かい網でできているため、傷つけないように優しく洗いましょう。
手順③フィルターを乾かして本体に戻す
洗ったフィルターは、風通しの良い日陰でよく乾かしてから本体に戻します。
水分が残っているとカビの原因になるため、乾いたタオルで軽く水分を拭いてからしっかりと乾燥させましょう。
乾いたら、本体にフィルターを戻します。
本体に埃や汚れが残っている場合は、掃除機やタオルで拭き取ってからフィルターを付けると良いですよ。
まとめ
エアコンのフィルター掃除が必要なのは分かっていても、掃除で得られる効果が分からないと、つい後回しになってしまうこともありますよね。
本記事では家業がエアコン取付業の筆者が、フィルターを掃除して得られる効果と、フィルター掃除の簡単な方法を分かりやすく解説しました。
フィルター掃除の効果をきちんと知りたい方は、ぜひ本記事を参考にして、掃除のモチベーションをアップさせてくださいね。
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