他の家庭の貯金額は、多くの人が興味を持っている話題です。
しかし、他の家庭の貯金額は話題にしづらいことも。
本記事では、貯金がない家庭の割合と、貯金がなくて抱え込むリスクやお金を貯める方法について紹介します。
貯金がない家庭の割合が気になっている方や、お金の貯め方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
貯金がない家庭の割合は?
家計の金融行動に関する世論調査によると、金融資産を持っている二人以上の世帯で、年間の手取り収入から貯金をしなかった家庭の割合は32.2%です。
また、金融商品を持っていない世帯は、全体の23.1%です。
調査結果から、貯金がない家庭は、全体の約2〜3割であることが分かります。
順調に貯金をしている世帯がいる一方で、なかなか思うように貯金ができていない家庭も少なくないようです。
貯金がない家庭のリスク
貯金がない家庭では、どのようなリスクが考えられるのでしょうか?
貯金がないことで起こる主なリスクは、5つあります。
- 突発的な医療費が払えない
- 急に職を失ったときの生活費がない
- 出産費用や子どもの教育費が用意できない
- 介護の費用が払えない
- 老後の資金がない
順に詳しく説明します。
突発的な医療費が払えない
貯金がない家庭は、突然の事故や病気などの突発的な医療費が払えないリスクを抱えています。
誰しも突然体に不調が出ることや事故に巻き込まれることがあり、診察代を理由に受診を控えると、取り返しのつかない事態になることも。
たとえば、筆者の夫は3ヶ月休職したことがあり、定期的に医療費などがかさみ、貯金がないと大変だと感じました。
このように、突発的な医療費に対応できないことは、貯金がない家庭のリスクだと考えられます。
急に職を失ったときの生活費がない
貯金がない家庭は、急に職を失ったときの生活費がなく、困るリスクがあります。
給料が入ってこなくなっても、光熱費などの生活に必要な支払いは止まらないからです。
たとえば、企業の倒産で職を失った場合、失業保険を受給できますが、受給の要件を満たしている必要があります。
さらに、給付される基本手当日額は、失業前の6ヶ月間の賃金の合計を180日で割った金額の80%です。
ボーナスなどは含まず、日額の上限も決まっているため、失業保険だけでは生活費が足りなくなってしまうことも。
貯金がないと、転職のための引越しなども考えられません。
急に職を失ったときに貯金がないと、日常生活に影響が出るリスクが高いといえるでしょう。
出産費用や子どもの教育費が用意できない
貯金がないと、出産費用や子どもの教育費が用意できないリスクがあります。
なぜなら、出産費用や教育費は高額になりがちで、家計からの捻出だけでは足りない可能性が高いからです。
出産時は、健康保険からの出産育児一時金が給付されますが、先に自分で支払いが必要なケースもあります。
また、子どもが無事に産まれても、大きくなるにつれて教育費も高額になりがちです。
大学進学を目指す場合、受験の時点で50万円や、入学後は年間の授業料だけで100万円以上支払いが必要になることも。
ローンが組めない場合、進学を諦めることになりかねません。
貯金がないと、出産や子育てへのお金を用意できないリスクがあると考えられるでしょう。
介護の費用が払えない
貯金がないことで起こりうるリスクは、介護の費用が払えないことです。
生命保険文化センターの調査によると、介護費用で負担する月平均金額は8.3万円と高額です。
平均寿命と健康寿命には差があるため、親の介護が必要な期間が長くなることも予想されます。
要介護者が施設に入れなければ、家族が見守ることになり、仕事の休職や退職が必要になることも。
貯金がないと、介護の費用が払えないリスクが高まる傾向があります。
(参考:公益財団法人生命保険文化センター)
老後の資金がない
貯金がない家庭は、老後の資金がないリスクも抱えています。
一般的に、年金だけで老後の生活費は賄えないと考えられているため、貯金がないまま老後を迎えると生活に余裕がなくなる傾向があります。
年齢とともに体力が衰えて働けなくなり、病気のリスクが高まることも。
したがって、貯金がないと、老後の生活資金に困る可能性があります。
貯金のない家庭がお金を貯める方法
貯金のない家庭がお金を貯めるには、どうすれば良いのでしょうか?
今すぐできる主な貯金方法は、3つあります。
- 先取り貯金をする
- 無駄遣いを控える
- 固定費を見直す
順に詳しく説明します。
先取り貯金をする
貯金のない家庭がお金を貯めるには、先取り貯金がおすすめです。
先取り貯金では、収入が入ったら使う前にまず貯金に回すため、確実に貯まります。
貯金用の口座を作って、給与の一部を貯金口座に移動させたり、積立預金などを利用したりすると貯金の成功率は高まります。
収入が強制的に減ると、初めのうちは厳しくても、あるお金で何とかやりくりしようと考えられるようになるはずです。
無理せずにできる金額から貯金を始めて、少しずつ貯金に回すお金を増やすと良いですね。
無駄遣いを控える
貯金のない家庭がお金を貯めるには、無駄遣いを控えることも重要です。
収入を増やすより支出を減らすほうが、簡単にできることが多くあります。
一般的に、コンビニによく行く人や自分へのご褒美が多い人は、お金が貯まりにくい傾向があります。
一回の買い物での会計は少額でも、月額で考えると大きな金額になることもあるので、不要なものを買い過ぎていないか見直してみましょう。
日々の無駄遣いを減らすことで、貯金しやすくなります。
固定費を見直す
固定費を見直すことも、貯金のない家庭がお金を貯めるひとつの方法です。
なぜなら、一度固定費を見直すと長期的に見直した金額での支払いが続き、大幅な節約につながるからです。
たとえば、スマホを一般的なキャリアから格安SIMに変更すると、一台あたり月に数千円安くなる傾向があります。
また、電気代は契約ワット数を減らすことで基本料金が下がることも。
ガス代はプロパンガスの場合、自由料金制のため会社を変えるだけで、大きな減額につながる可能性もあります。
持ち家になったり子どもが成長したりと、加入時から状況が変わっていれば、保険を見直すタイミングです。
固定費を見直せば、毎月浮いた金額を貯金に回せるため、負担なく貯金ができると考えられます。
まとめ
他の家庭の貯金額は、多くの人が興味を持っている話題です。
しかし、他の家庭の貯金額は話題にしづらいことも。
本記事では、貯金がない家庭の割合と、貯金がなくて抱え込むリスクやお金を貯める方法について紹介しました。
貯金がない家庭の割合が気になっている方や、お金の貯め方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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