「鉢植えで柑橘類を育てたい!」
甘酸っぱくておいしい柑橘類を自宅で収穫できたら嬉しいですよね。
でも、育てるのが難しそうで躊躇している方も多いのではないでしょうか。
実は、柑橘類は育てやすく鉢植えでも栽培できる初心者向けの果樹なのです。
かくいう筆者も柑橘類を鉢植えで育てています。
本記事では、初心者でも育てられる筆者おすすめの柑橘類と、鉢植え栽培の方法を紹介します。
柑橘類を鉢植えで育ててみたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
鉢植えで育てられるおすすめ柑橘類5選
鉢植えでも育てやすい柑橘類にはどのようなものがあるでしょうか。
おすすめの柑橘類は5つあります。
- レモン
- 金柑
- すだち
- 温州みかん
- 柚子
詳しく説明します。
レモン
さわやかな酸味が特徴的なレモンは、鉢植えで育てやすい柑橘類です。
温暖で乾燥した気候に適しているので、日当たりと風通しの良い場所で育てます。
暑さには強いレモンですが、寒さにはやや弱い特徴があります。
マイナス3度以下の環境では枯れることもあるため、寒さ対策が必要です。
冬場は雪や霜を避けて室内に移動できる鉢植え栽培がおすすめです。
果実だけでなく葉や花にも香り成分があるので、室内にシトラス系のさわやかな香りが漂います。
病害虫に強く鳥の被害もほとんどないので、初心者でも育てやすいですよ。
参考:グリーンロケット
金柑
鉢植え栽培がおすすめの柑橘類に、小さくて甘酸っぱい金柑があります。
金柑は低木で樹高が1〜2mなので、鉢植えに向く果樹です。
また、一般的な果樹では鉢植えにすると実の付きが少なくなる傾向がありますが、金柑は鉢植えでもたくさん実がなるのも魅力です。
果実の収穫はもちろん、常緑なので観葉植物のようにグリーンも楽しめますよ。
ただし、寒さに弱くマイナス5度以下になると枯れることがあります。
冬季は屋内に入れて霜や雪が当たらないようにするといいですよ。
病害虫に強いので、初心者でも安心して育てられます。
参考:グリーンロケット
すだち
料理に欠かせないすだちも、鉢植え栽培が可能な柑橘類です。
すだちは成長が緩やかで3mほどにしかなりません。
定期的な剪定をして成長を管理すれば、高くならないので鉢植え栽培が可能です。
すだちは柑橘類の中では比較的寒さに強い果樹ですが、最低気温がマイナス6度以下になると枯れてしまいます。
鉢植えなら、寒さの厳しい冬場は鉢を室内に入れて寒さを防げます。
夏場の乾燥は果実の大きさに影響するので、8月ごろまでは土が乾燥したら水をたっぷり与えてくださいね。
参考:HitoHanaNote
温州みかん
冬の定番の果物である温州みかんも、鉢植え栽培におすすめの柑橘類です。
鉢植えにすると樹が大きくならないので、地植えよりも早く実が付くようになります。
収穫量は地植えに劣りますが、糖度が高く濃厚になるのも嬉しいポイント。
寒さに弱く、低温に3時間以上さらされると葉焼けおこすことがあります。
マイナス5度を下回るようなら、室内に移動させたほうがいいでしょう。
冬も光合成をしているので、室内の日当たりのよい場所に置いてください。
台風後にかかりやすい褐色腐敗病は、台風による浸水や泥はねで土壌中の病原菌が果実に付着して腐る病気です。
鉢植えなら、台風の前に室内に避難させれば防げます。
参考:花ごころ
柚子
お菓子や料理に使える柚子も、鉢植え栽培ができる柑橘類の1つです。
地植えの柚子は根が張り樹も大きく育ち、剪定や摘果などの作業が大変です。
鉢植えならコンパクトに育つので、手入れも楽にできます。
また、鉢植えなら、季節や環境に合わせて移動ができるので管理がしやすくなるのもメリットです。
寒風に当たると葉が傷むので、寒い日や冷たい風が拭く日は室内に移動させてください。
また、柚子は日当たりが悪いと葉の色つやや花の付きが悪くなるので、年間を通して日照時間の長い場所に置きましょう。
参考:ガーデンストーリー
鉢植えを使った柑橘類の育て方
柑橘類の育て方は種類によって違いますが、以下の6つの手順で育てます。
- ①日当たりの良い場所を選ぶ
- ②苗木を植える
- ③水やりと施肥
- ④剪定をする
- ⑤摘果する
- ⑥収穫する
<h3>①日当たりの良い場所を選ぶ</h3>
柑橘類は、日当たりの良い場所をチェックして育てる場所を選びます。
暖かい地方が原産の柑橘類の成長には、日当たりの良い場所が適しているからです。
多くの柑橘類には、1日あたり約8時間の日照時間が必要です。
日陰にならない場所をよく選んで育ててくださいね。
参考:YUIME
②苗木を植える
苗木を用意して植木鉢に植えます。
柑橘類は種子から育てると、実がなるまでに長い年月がかかるので、苗木から育てるのがおすすめです。
柑橘類の植え付けは2〜4月上旬なので、植え付け前にホームセンターなどで苗木を購入しましょう。
緑が濃く葉の量が多い苗木を選ぶといいですよ。
植木鉢に培養土を入れ、ポットから抜いた苗木の根をほぐして植え付けます。
苗が倒れないように、支柱をして苗をしっかりと固定してください。
参考:ガーデンストーリー
③水やりと施肥
水と肥料を与えます。
鉢植え栽培の場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水があふれ出るくらいにたっぷりと水を与えます。
花芽が出てから実を付けるまでの時期は、特に水切れを起こさないように注意が必要です。
肥料は年に4回与えます。
萌芽前の2月・開花直後の6月・果実が大きくなる9月・収穫直後の11月が施肥のタイミングです。
肥料が直接植物に当たらないようにして与えてください。
参考:ガーデンストーリー
④剪定をする
枝が伸びたら剪定をします。
剪定は、木を若返らせておいしい果実を楽しむための作業です。
新芽が出る前の2月下旬〜3月頃が適しています。
枝が生い茂っていると害虫が発生したり、収穫がしにくかったりするので、ぜひ挑戦してくださいね。
参考:花ごころ
⑤摘果する
実が付き始めたら、摘果をしていきます。
柑橘類は実がなりすぎると株に負担がかかり、翌年は実が付きにくくなるからです。
摘果の目安は、1枝につき1〜2個です。
小さい実や傷がある実を優先的に摘み取ってくださいね。
参考:タキイ
⑥収穫する
できた果実を収穫します。
柑橘類は果皮が黄色やオレンジに色づいたら収穫します。
ただし、酸味と香りを楽しむすだちは、果皮が緑色の状態が収穫のタイミングです。
柑橘類の種類によって収穫の時期が異なるので、よく観察してそれぞれのベストなタイミングで収穫してくださいね。
参考:ガーデンストーリー
まとめ
柑橘類は人気の果樹ですが、広い土地に地植えしないと育てるのは難しいと思う方は多いでしょう。
実は、柑橘類は鉢植えでも栽培できる、育てやすい果樹なのです。
本記事では、初心者でも育てやすいおすすめの柑橘類5種と、鉢植え栽培の方法を説明しました。
柑橘類を鉢植え栽培したい方は、ぜひ本記事を参考にして育ててみてくださいね。
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