「猫がご飯を食べてすぐ吐いてしまった!」
こんな時、病院へ連れて行くかどうか悩んだことはありませんか?
本記事では、猫が食べてすぐ吐く原因と対策をご紹介します。
また、受診が必要かどうかを判断するための注意点もお伝えします。
猫が吐いた時に悩んでいる方は参考にしてくださいね。
猫が食べてすぐ吐く原因
なぜ猫は食べてすぐに吐いてしまうのでしょうか?主な原因は6つあります。
- 丸のみ・早食い
- 猫の食道が地面と平行
- 毛づくろいした毛が胃に溜まっている
- 洗剤や傷んだものを食べた
- 内臓疾患
- ストレス
詳しく説明します。
丸のみ・早食い
猫は肉食動物であり、食べ物を丸のみする習性があります。
また、兄弟がいる場合は、食べ物を兄弟に奪われないために早食いになる場合があります。
お気に入りのフードが出た時は一気に食欲が高まり、より早食いになってしまうことも。
丸のみや早食いをすると、胃の中でフードが膨張して嘔吐に繋がるのです。
参考:猫の「早食い」とは、どれくらいの早さで食べること? 気になる体への影響は|獣医師解説
猫の食道が地面と平行
猫の食道は地面と平行になっているため、俯く体勢で摂食すると食べた物が食道に溜まりやすくなります。
猫は、食道の筋肉を意図的に動かすことができません。
食器を低い位置に置くことで、猫は俯き体勢となります。
そして、内臓が圧迫され食道に溜まったフードが逆流しやすくなるのです。
参考:【猫の食器 高さ事情を大調査!】猫にとって最適な高さとは?
毛づくろいした毛が胃に溜まっている
猫は毎日、何度も毛づくろいをします。
毛づくろいによって、飲み込んだ毛玉を吐くことは珍しいことではありません。
特に長毛種の猫は、短毛種の猫よりも飲み込む量が多くなるため吐く頻度も多くなります。
筆者は2匹の猫を飼っていますが、4月から5月の換毛期に毛玉を吐くことが多いです。
参考:【獣医師監修】猫がよく吐く理由は?危険な嘔吐との見分け方について
洗剤や傷んだものを食べた
洗剤や生ゴミなどの傷んだものを誤飲したことが原因かもしれません。
とても好奇心旺盛な猫は、飼い主が予想できない行動をとることがあります。
洗剤や生ゴミは猫が気軽に触れないよう、十分に気をつけて管理しましょう。
内臓疾患
吐くこと以外にいつもと違う様子が見られる場合は内臓疾患の恐れがあります。
次のような状態になったら、動物病院を受診しましょう。
- 食欲がない
- 下痢をしている
- いつもより水を多く飲む
- 呼吸がしにくそう
- 排尿が少ない
参考:猫の腎臓病の症状・原因と治療法、猫の尿毒症の症状・原因と治療法
ストレス
猫はストレスを感じると吐く場合があります。
引越しや模様替えをしたときなど、環境が大きく変化するとストレスを受けやすくなるのです。
吐くだけではなく、食欲が減退することもあります。
環境が変わった時には、いつも以上に注意深く猫の様子をみましょう。
猫が食べてすぐ吐く時の対策
猫が食べてすぐ吐く時にはどうしたら良いのでしょうか?
すぐにできる対策が4つあります。
- 食事の回数を増やす
- 同居猫と食事の場所を別にする
- キャットフードを変える
- 食器を置く位置を高くする
詳しく説明します。
食事の回数を増やす
早食いをする猫への対策として、食事の回数を増やす方法があります。
一度に与えるフードの量を減らして回数を増やすことにより、早食いによる食べすぎを予防できます。
すぐ吐く猫の食事回数が1日2回だったら、3~4回など回数を増やしてみましょう。
参考:猫が『早食い』になってしまう3つの原因!そのデメリットと対策
同居猫と食事の場所を別にする
同居猫と食事の場所を別にしましょう。
多頭飼いの猫は、フードを他の猫に奪われないようにするために早食いをする可能性があります。
ケージを使うなどし、場所を別々にすると落ち着いて食べられるような環境となります。
参考:多頭飼いの猫の正しい餌のやり方|ご飯の横取り防止や分け方を徹底解説
キャットフードを変える
キャットフードの種類を変えましょう。
キャットフードには、小粒のものや大粒のもの、胃の中で消化しやすいものなどがあります。
大粒のフードだとしっかり噛む必要があるので、食べるのに時間がかかり早食いの防止になります。
猫が食べてすぐ吐くときは、フードを変えることも検討しましょう。
参考:【人気の大粒キャットフードおすすめ3選】愛猫に合う餌はどれ?早食い対策、大型猫にも
食器を置く位置を高くする
食器を台などの上に置き、フードの位置を高くしましょう。
食べる位置を高くすることで食道を逆流しにくくなくなります。
高さの目安は5〜10cmです。
食べてすぐ吐く場合は、食器の高さを猫それぞれの体格に合わせて調節してあげましょう。
参考:猫の食べてすぐ吐くのが激減した話。獣医師が早食い対策を教えます。
猫が食べてすぐ吐く時に注意したいこと
次に、猫が食べてすぐ吐く時に注意したいことを5つお伝えします。
- 食欲がなくなっていないか見る
- 透明な液体や白い泡を吐いていないか見る
- 嘔吐物に血が混じっていないか見る
- 嘔吐物に虫が入っていないか見る
- 下痢やけいれんを伴っていないか見る
詳しく説明します。
食欲がなくなっていないか見る
吐いた後に食欲がなくなっていないか様子をみます。
いつものようにフードを食べるようなら心配いりません。
食欲がなくなってフードを食べないときは、病気になっている恐れがあります。
食欲がなくなったら、早めに動物病院で診てもらってください。
透明な液体や白い泡を吐いていないか見る
透明な液体や白い泡は、胃液や胃酸です。
空腹な状態が続くと胃液や胃酸を吐くことがあります。
透明な液体や白い泡を吐いた場合には、フードを与える時間と量を調節しましょう。
いつもの食事のフードを減らし、減らした分量のフードを1回多く与えると効果が出やすいです。
参考:猫が吐いちゃった!猫の嘔吐の原因と吐いたもの別の対処法
嘔吐物に血が混じっていないか見る
吐いたものが薄いピンク色の場合は、口の中で出血しているケースがあります。
赤茶色の場合は、胃や腸などの内臓で出血していると考えられます。
早急に動物病院へ連れて行ってください。
可能であれば、嘔吐物を持参しましょう。
参考:猫が吐いちゃった!猫の嘔吐の原因と吐いたもの別の対処法
嘔吐物に虫が入っていないか見る
吐いたものの中に虫がいたら、寄生虫かもしれません。
下痢や嘔吐の原因となる寄生虫もおり、最悪の場合、命に関わる症状を引き起こす恐れもあります。
子猫の時期ですと、成長が阻害されるリスクもあります。
見つけたら動物病院へ連れて行ってあげましょう。
参考:猫が吐いちゃった!猫の嘔吐の原因と吐いたもの別の対処法
下痢やけいれんを伴っていないか見る
下痢の症状を伴っている場合、前述したストレスや誤飲の他に感染症や内臓疾患のあらゆる可能性があります。
けいれんの症状を伴っている場合は、重篤な状態になっている恐れがあるので、早急な受診が必要です。
まとめ
本記事では猫が食べてすぐ吐く時の原因と対策をお伝えしてきました。
猫が吐いてしまった時には、普段と異なる点がないかを確認することが大切です。
ぜひ参考にしてください。
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