「家庭菜園の害虫駆除に化学製品の農薬は使いたくない」
そんな時、自然に対して悪い影響のない安心な害虫駆除ができたらいいですよね。
本記事では、お酢を使った簡単で安全な自家製殺虫剤の作り方と効果について説明します。
農薬を使わずに害虫駆除をしたいとお考えの方は、参考にしてくださいね。
自然農薬の自家製殺虫剤を使うメリットとは
自然農薬の自家製殺虫剤を使うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。
- 人やペットには無害
- 家にある食品で作るから安心
- 水やりついでに散布できて簡単
参考:生活の緑
人やペットには無害
自家製殺虫剤は、人やペットには無害な点が大きなメリットです。
化学薬品の農薬には、パラベン・フタル酸エステル・過酸化ベンゾイルなど、避けたい化学物質が含まれています。
原料が酢と水が主体の自家製殺虫剤なら、化学物質不使用で、人やペットにも無害でやさしいのです。
家にある食品で作るから安心
自家製殺虫剤のメリットは、家にある穀物酢・リンゴ酢・米酢などの食品で作るので、安心して使える点です。
日頃口にする食品なので、化学薬品の農薬に比べても格段に安全です。
水やりついでに散布できて簡単
自家製殺虫剤のメリットは、水やりの時についでに散布できることです。
酢と水を混ぜて散布するだけのシンプルな方法なので、水やりと兼ねられるのです。
改めて作業する必要がなく簡単にできます。
お酢の自家製殺虫剤の作り方と使い方
お酢を使う自家製殺虫剤はどのようにして作るのでしょうか。
作り方はいくつかありますが、ここでは3種類の作り方を、使い方も併せてご紹介します。
- 酢と水だけの基本の自家製殺虫剤
- 酢と唐辛子の殺虫剤
- 木酢液の殺虫剤
参考:生活の緑
シンプルな酢と水で作る自家製殺虫剤
自家製殺虫剤は、酢と水を混ぜ合わせるだけで作れるシンプルな殺虫剤です。
これだけでも効果はありますが、虫が嫌うエッセンシャルオイルを垂らすと、更に効果が上がります。
【用意するもの】
- 酢(穀物酢、醸造酢、リンゴ酢など)…250ml
- 水…250ml
- エッセンシャルオイル(ラベンダー、ユーカリ、ミントなど虫が嫌うもの)…数滴
- スプレーボトル、ジョウロ、バケツなど(散布用)
【作り方】
- 酢と水を同量、スプレーボトルに入れて混ぜる
- エッセンシャルオイルを数滴垂らしたら完成
【使い方】
- スプレーボトルに入れて、虫が出そうな場所に散布する
- 大量に撒く時は、ジョウロやバケツなどを利用する
参考:freeBills
酢と唐辛子の自家製殺虫剤
酢に唐辛子を混ぜて作る自家製殺虫剤です。
唐辛子の辛み成分のカプサイシンや、抗菌効果のあるニンニクを虫が嫌うことにより、効果の高い殺虫剤が作れます。
【用意するもの】
- 酢…500ml
- 唐辛子(生でも乾燥でも可能)…10本
- ニンニク…1~2片
- 保存用のビン
- スプレーボトル(散布用)
【作り方】
- 唐辛子は輪切りにする(種やワタも捨てずに使う)
- ニンニクは細かく刻んでおく
- 1、2と酢を保存ビンに入れ2週間から1か月漬け込んだら完成
【使い方】
- でき上がった殺虫剤は原液で濃度が濃いので、スプレーボトルに入れて水で薄めて使う
- 濃度が濃すぎると弱ってしまう植物もあるので、はじめは300倍以上に薄めて散布し、様子を見て濃度を高くする
木酢液を使った自家製殺虫剤
木酢液(木酢酸)を使う自家製の殺虫剤です。
木酢液は炭焼きの過程で出た水蒸気を、冷やして液体にしたもので、ホームセンターなどで入手可能です。
焚火をした時のような、いぶされた煙の臭いを虫が嫌うことにより、植物に害虫が付くのを防ぐ効果が期待できます。
また土の中に生息するセンチュウ駆除にも効果的です。
【用意するもの】
- 木酢液(木酢酸)…2ml
- 水…1000ml
- ニームオイル(インドセンダンという樹木からとれるオイル)…数滴
- スプレーボトル、ジョウロ、バケツなど(散布用)
【作り方】
- 木酢液(木酢酸)を水で希釈する(400~1000倍)
- 効果を上げるためにニームオイルを合わせたら完成(ニームオイルはホームセンターやネットで入手可能)
【使い方】
- スプレーボトルに入れて、虫が出そうな場所に散布する
- 大量に撒く時は、ジョウロやバケツなどを利用する
参考:AllAbout暮らし
お酢の自家製殺虫剤の注意点
- 晴れて風の少ない日に使用する
- 全体にまんべんなくスプレーする
- 週に2~3回を目安に散布する
- 身体にかからないように注意する
晴れて風の少ない日に使用する
自家製殺虫剤は、晴れて風の少ない日に使用しましょう。
ただし晴れの日でも日差しの強い時に散布すると、植物の葉が焼けてしまう可能性もあるので注意します。
また風の強い日にスプレーで散布すると、身体にかかってヒリヒリしたり、吸い込んでむせたり、目に入る恐れがあります。
散布の際は手袋・マスク・ゴーグルなどを用意すると安全ですね。
水やりと兼ねて、地中の温度が上がりにくい朝か夕方にするのが望ましいです。
全体にまんべんなくスプレーする
自家製殺虫剤を散布する場合は、植物の表面だけでなく葉の裏側にも液がかかるようにスプレーします。
害虫は植物の葉の裏に隠れていることが多いからです。
全体にまんべんなくかけることで、効果アップが期待できます。
週に2~3回を目安に散布する
自家製の酢を使った殺虫剤は、週に2~3回を目安に散布します。
酢は植物にとって栄養にもなりますが、あまり頻度を上げて散布をすると、逆効果になり枯れてしまう場合もあるのです。
やりすぎず、週に2~3回という目安を守りましょう。
まとめ
「家庭菜園の害虫駆除に農薬は使いたくない」
そんな時、自然で悪い影響のない安心な害虫駆除剤があったら嬉しいですよね。
本記事では、お酢を使った簡単で安全な自家製殺虫剤の作り方と効果について説明しました。
農薬を使わない害虫駆除に関心のある方は、参考にして作ってみてくださいね。
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