「お墓参りには何を持って行ったらいいのだろう?」
そんな時、大事なご先祖様のお墓参りで忘れ物があると困りますよね。
本記事ではお墓参りの持ち物と掃除に必要な道具や手順を、子供の頃から毎年欠かさずお墓参りをしていた筆者が、体験談を盛り込みながら紹介します。
これからお墓参りにいく予定のある方は参考にしてくださいね。
お墓参りに必要な持ち物は?
お墓参りに必要な持ち物がいくつかあるので見ていきましょう。
基本的な持ち物は次のとおりです。
- 線香
- お花
- ローソク
- お水
- ライター
- 手桶、杓子
- 軍手、使い捨てグローブ
- 剪定用ハサミ
- ほうき、ちりとり
- ゴミ袋
お寺や霊園に売っているものや貸してくれるものもあるので、わざわざ持って行かなくてもいい場合があります。
お墓参りに行く前に確認しておくとよいでしょう。
お墓の掃除に必要な持ち物は?
お墓の掃除に必要な持ち物とはどのようなものでしょうか。
次の2つの掃除別に、必要なものを紹介します。
- 敷地内掃除
- 墓石掃除
敷地内掃除
敷地内掃除に必要な持ち物は以下のとおりです。
- 軍手、使い捨て手袋
- 剪定用ハサミ
- ほうき、ちりとり
- ゴミ袋
敷地内掃除をする際は、軍手や使い捨て手袋を着けて作業します。
雑草が生えていたらどんどん抜いていくためです。
敷地内に植木がある場合には、剪定用ハサミでお手入れをしましょう。
敷地内にあるような植木で木の高さも高くならず、根も伸びすぎない木であれば、年に1回程度の剪定でいいでしょう。
雑草や剪定した枝などをほうきとちりとりでまとめます。
最後にゴミ袋にお花の枯れたものや食べ物などの容器、風で飛んで来たゴミなどを入れるので、ゴミ袋は必ず持参してください。
年に数回のお墓参りでは敷地内も荒れてしまい、ゴミもたくさん出ます。
このように必要な道具を持っていき、お墓参りの際の敷地内の掃除は丁寧に行いましょう。
墓石掃除
墓石掃除に必要な持ち物は以下のとおりです。
基本的な持ち物に加え、筆者の経験に基づき、あると便利なものを併せて紹介します。
- スポンジ
- 歯ブラシ
- 霧吹き
- スクレーパー
- コップを洗う柄付きのスポンジ
- プラスチックのバケツ2個
- タオル
- 使い捨て手袋
- ゴミ袋
- 杓子(霊園やお寺でレンタル)
スポンジで墓石の汚れを取ります。
歯ブラシは正面の〇〇家と彫られている溝の大きい部分を擦るのに便利です。
霧吹きは、苔の汚れを湿らせて落とすために使います。
墓石の汚れは簡単に落ちない場合があり、雨ざらしな上に大気中の埃などが付着しており、時間が経った水垢は特に厄介です。
厄介な水垢を落とすにはスクレーパーというヘラのような工具を使うと良く落ちるので使ってみてください。
コップを洗う柄付きのスポンジは、花立の中まで洗うのにとても便利です。
墓石の汚れを洗い流す時のバケツはプラスチックの軽いものがいいでしょう。
掃除用とは別に、水鉢の所とお花に綺麗な水を汲むため、バケツは2つあるとなおいいです。
霊園やお寺でも手桶を貸して貰えますが、少々傷んでいるし、手桶自体が重い物もあって大変だからです。
最後に綺麗になった墓石を拭くためにタオルを使います。
墓石掃除は以上のグッズでほとんど綺麗になります。
お墓の掃除の手順
お墓の掃除はどこからどのようにやったらいいでしょうか?
8つの工程があるので手順を紹介します。
- まず、敷地内のゴミから片付ける
- 墓石の一番上から水をかけて汚れを落とす
- スポンジやブラシで優しく擦る
- 正面の文字が彫られている所は歯ブラシで汚れを取る
- 備え付けの花立を外し中まで綺麗に洗う
- 真ん中の水鉢を洗う
- 線香皿の掃除をする
- 最後にタオルで墓石の水を拭き取る
詳しく説明します。
手順①まず、敷地内のゴミから片付ける
敷地内の植木の枯れ枝や、よそから飛んで来るゴミから片付けましょう。
雑草も生えていたら根元から抜いておきましょう。
雑草を放っておくとどんどん生えてきます。
筆者の実家のお墓も雑草が相当生えて、お墓参りに行く度に草むしりが大変でした。
なお、雑草を根元から抜いて玉砂利を敷き詰めたら、ほぼ雑草は伸びて来なくなりました。
手順②墓石の一番上から水をかけて汚れを落とす
まず一番上から水をかけて汚れをひと通り洗い流します。
鳥のフンなども時々付着しているので、水を流すのがいいでしょう。
もし自分の体が汚れていたら、濡れタオルで拭くより水洗いの方が気持ちいいですよね。
ご先祖様にもそうしてあげてください。
手順③スポンジやブラシで優しく擦る
スポンジや柔らかいブラシなどで優しく擦って綺麗にします。
汚れているからといってゴシゴシやってしまうとキズや割れが生じてしまい、劣化を早めてしまうので気をつけてください。
筆者の実家のお墓がある場所は少々高台で、裏側には山があり、風が吹くとお線香を点けるのに苦労するくらい埃が舞います。
そのため墓石は結構汚れるので、水を流した後は故人の顔を洗うように、素手やスポンジを使って優しく洗っています。
ところどころ水垢や苔は手強いですが、100円均一でも売っているスクレーパー(ヘラのような形状の工具)を使うと落ちやすいので、試してみてください。
手順④正面の文字が彫られている所は歯ブラシで汚れを取る
正面の文字の彫られている所は深く非常に落としにくいため、歯ブラシで擦るのが最もやりやすいです。
墓石の正面に〇〇家と入っているのが竿石(さおいし)といい、お墓の中心になる所なので、特に念入りに掃除をしてください。
〇〇家と彫られている所は深さもバラバラで、尚且つ角がたくさんあって、ここに大部分の時間を費やしてしまいます。
掃除の際に霧吹きがあると、汚れを確認しながら楽に作業ができます。
手順⑤備え付けの花立を外し中まで綺麗に洗う
備え付けの花立は外せるので、ぜひ中まで綺麗に洗いましょう。
菌が繁殖して水が濁っているため、底の方は相当汚れています。
以前に手の指が底まで届かないので、水だけでシャバシャバ洗おうとしましたが良く落ちませんでした。
底の方まで綺麗にしないと汚い水にお花をお供えすることになり、お花も長持ちしないので、ぜひ柄付きのスポンジで底まで綺麗に洗ってください。
手順⑥真ん中の水鉢を洗う
水鉢も土などが溜まり底が常に汚れているので、綺麗に洗ってください。
正面真ん中にある窪みを水鉢といい、故人に水をあげるのに使用するものです。
水鉢が綺麗でいつも新鮮な水が張られているのは重要なこととされています。
筆者が子供の頃もお墓参りの度に掃除をしていましたが、重要な意味を持つこととは知らず、適当に掃除していたので今思えばとても罰当たりでした。
手順⑦線香皿の掃除
線香皿の掃除は意外と忘れがちです。
お参りしてくださる方の線香の燃え残りのカスや灰はどんどん溜まるので、定期的に捨てて整えてください。
線香皿を覆っている香炉は動きますがとても重くて危ないので、中側の掃除は無理をしなくてもいいです。
灰に水がかからないように注意しながら掃除をしてください。
手順⑧最後にタオルで墓石の水を拭き取る
一通り墓石の掃除が済んだら、綺麗なタオルで水気を拭き取りましょう。
水分が残っていると、大気の埃がまた墓石に付着して、汚れとカビの原因になります。
また、竿石部分はご先祖様の顔とされています。
顔を汚い雑巾で拭くわけにはいかないので、綺麗なタオルを使って丁寧に拭いてくださいね。
ここまで綺麗にできたら、きっとご先祖様も喜ぶと思います。
墓石掃除で気をつけること
墓石掃除で気をつけることはどんなことでしょうか。
墓石は扱い方次第では早いうちから劣化してしまいます。
次の2点に気をつけて墓石を掃除しましょう。
- タワシは使わない
- 洗剤は使わない
詳しく説明します。
タワシは使わない
墓石を掃除する時は、水垢が取れないからと言って硬いタワシや金属のタワシで擦ったりしてはいけません。
墓石に細かいキズが付くと汚れが付着しやすくなります。
光沢もなくなってきてしまうので絶対やらないでください。
スポンジやタオルで優しく洗うようにするといいでしょう。
洗剤は使わない
家庭用洗剤で墓石を洗ってはいけません。
家庭用洗剤は墓石が変色して傷む原因になってしまうからです。
墓石の清掃は水洗いが基本です。
頑固な水垢や黒ずみ、苔や赤サビなどの汚れが酷い場合は、墓石専用洗剤というものがあります。
ホームセンターなどで相談してから使ってみるといいでしょう。
まとめ
せっかくお墓参りに行くのに、掃除道具やお墓掃除の手順が分からないと困りますよね。
お墓参りとお墓まわりの掃除に必要な物やレンタル情報などを、事前に把握しておけば安心です。
本記事では、お墓参りの持ち物と掃除に必要な道具や手順を紹介しました。
ぜひ本記事を参考にお墓をピカピカに綺麗にして、ご先祖様の供養をしてあげてくださいね。
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