「2011年の東日本大震災から12年、未だに復興途中の福島県。なんとか旅行で支援したい」
本記事ではお得に旅が出来る割引クーポンと、筆者自身が尋ねた震災の爪痕をご紹介します。
福島県の旅行支援にご関心ある方は、ぜひ参考にして旅の計画を立ててくださいね。
福島県全国旅行支援『福島県「来て。」割』は終了
福島県の旅行支援といえば『福島県「来て。」割』というタイトルのものがありました。
政府が実施した日本全国を対象とした観光需要喚起策で、旅行代金総額の20%割引きと、観光得点クーポン(平日2,000円・休日1,000円)がセットになっていました。
2022年までの利用には、新型コロナワクチンの接種済証明書またはPCR検査結果の陰性証明書が必要でしたが、2023年からは不要となりました。
実施期間は2023年1月10日から同年6月30日までで、現在はすでに終了しています。
参考:福島県「来て。」割
まだ福島県の旅行支援で使える独自割やクーポンをご紹介
まだ利用可能な福島県の旅行支援には、どのようなものがあるのでしょうか。
政府が実施する全国旅行支援は、現在では終了しているものが多いのです。
企業の独自割引やクーポンを4つご紹介します。
- 福島空港の利用で使えるクーポン
- 東北2連泊限定【宿泊】クーポン
- いわきFC戦ウェルカムプラン
- 「ふくしま浜通り・テレワーク」テレワークチケット
詳しく説明します。
福島空港の利用で使えるクーポン
福島空港の利用で使えるクーポンがあります。
福島空港発着のANAの飛行機の利用が条件で、宿泊やレンタカーとのセットです。
実施期間は2023年7月11日から2024年2月28日帰着までです。
対象は楽天会員のみで、1人当たり40,000円以上の旅行で、10,000円の割引クーポンがもらえます。
参考:楽天トラベル
東北2連泊限定【宿泊】クーポン
東北に2連泊限定の宿泊のお得なクーポンがあります。
青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県の東北6県+新潟県の対象施設に、2名以上で連泊すると割引になるクーポンです。
実施期間は2023年8月28日から2024年3月31日で、割引金額は5,000円と10,000円があります。
JTBトラベルメンバー会員限定のサービスです。
参考:Base!TOHOKU
いわきFC戦ウェルカムプラン
サッカー・Jリーグ・いわきFCのサポーター向けの、試合観戦付きおもてなしプランとしての割引クーポンです。
いわき市内の対象宿泊施設に、1人当たり5,000円以上の宿泊で3,000円の宿泊割引と、市内で使える電子クーポン2,000円分がもらえます。
実施期間は2023年9月23日から同年11月4日までですが、利用不可の除外日(9/24〜10/19、10/22〜11/2)があるので注意しましょう。
対象はJTBトラベルメンバー会員に限定されています。
参考:Hoa IWAKI
「ふくしま浜通り・テレワーク」テレワークチケット
福島県の太平洋に面した地域・ふくしま浜通りでテレワークやワーケーションをすると、チケットがもらえるというサービスです。
ワーケーションとは、ワークとバケーションの造語で、日常と離れた場所で仕事をすることです。
「場所を変え豊かに働き暮らすための手段」という考え方で、生産性や心身の健康を高める目的があります。
浜通りエリアのコワーキングスペース利用でQUOカードPay500円分が届きます。
さらに対象宿泊施設の利用で、宿泊代が20%割引になるのです。
利用者の対象は企業で働く方とそのご家族で、個人事業主も含まれます。
全面開通した常磐線・震災の町を訪ねて青春18きっぷの旅
上記のクーポン利用とは離れますが、筆者の体験談を書かせて頂きます。
2023年の夏、震災の影響で運転を見合わせていた常磐線の、いわき・浪江間の震災の町を尋ねました。
2020年3月の全線開通から3年余、ひとつひとつの駅を確認したく、青春18きっぷを利用しての各駅停車の旅でした。
尋ねたスポットを5ヶ所紹介します。
- 双葉駅
- 東日本大震災・原子力災害伝承館
- ビジネスホテルARM双葉
- 震災遺構・請戸小学校
- 浪江町・道の駅
- いわき湯本古滝屋・原子力災害考証館
ひとつずつ見ていきましょう。
双葉駅
はじめに訪れたのは双葉駅です。
震災で被害を受けたのは常磐線のいわき・仙台間でした。
その後、原発事故の影響で帰宅困難地域として、富岡・夜ノ森・大野・双葉・浪江の5つの駅は、全面開通の最後まで運転見合わせとなりました。
新築された双葉駅は、テーマパークのような雰囲気のきれいな駅舎ですが、現在は無人駅です。
近くには震災で破壊された建物が生々しく残る場所でした。
参考:Wikipedia
東日本大震災・原子力災害伝承館
東日本大震災・原子力災害伝承館は福島県双葉町にある県立の博物館で、2020年9月20日に開館しました。
東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故という未曽有の複合災害の実態や、復興に向けた歩みを展示しています。
東日本大震災に関しての被害状況を後世に伝えるための施設です。
東日本大震災当日の様子、福島第一原子力発電所のこと、地域にもたらした被害状況などが、こと細かく展示されています。
ビジネスホテルARM双葉
今回の宿泊先はビジネスホテルARM双葉で、伝承館の真ん前に建てられています。
建物は2階建てで、津波で流された地域の復興と伝承館の建築のための、作業員宿舎の名残を感じる作りのホテルでした。
ホテル周辺から高い防波堤が作られた海辺までの間、道の整備はされていても、人の気配のないことにショックを受けました。
参考:ビジネスホテルARM双葉
震災遺構・浪江町立請戸小学校
震災で壊滅的な被害を受けた、浪江町立の請戸小学校が震災遺構として、当時のまま残されています。
津波によって教室のガラスは割れ、体育館の床はめくれ上がり、給食室の備品は全て部屋の奥に押し流されたまま。
校舎の2階まで浸水した津波の、あまりの破壊力に息が詰まる思いでした。
これだけの被害を受けながらも、校舎にいた児童も教職員も全員、高台に避難して助かったのが救いでした。
道の駅なみえ
「道の駅なみえ」は、2021年3月20日、浪江町の復興のシンボルとしてオープンしました。
まだまだ復興途中でありながらも、復興に向けて地域の特産品などを販売している道の駅。
買い物や食事、休憩の場として、地域の皆さんは新たな浪江町を目指しています。
少しでも復旧に協力できればと、浪江焼きそばや地酒など、いろいろなお土産を買いました。
参考:道の駅なみえ
いわき湯本古滝屋・原子力災害考証館
いわき市の湯本駅から徒歩10分ほどのところに「古滝屋」という老舗の大きな温泉旅館があります。
旅館の9階の一室を原子力災害について考証する場として、一般に開放しています。
実際に津波に巻き込まれて亡くなった小学生の女の子の遺品や、原発事故に関する資料などが展示されているのです。
宿泊をしなくても、フロントで声をかければ見学させてもらえます。
まとめ
「全国旅行支援を使って、福島に旅をしてみたい」
そんな時、どのような旅行支援があるのかわからないということも。
本記事では、まだ利用可能なお得に旅が出来る割引やクーポンをチェックしました。
併せてまだまだ復興途中の福島の状況を、筆者自身の体験談を含めてご紹介しました。
福島県の旅行支援にご関心ある方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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