「安定した仕事に就くため、新たに資格を取得したい!」
とはいえ、今の仕事や子育てと両立できるのか、どのくらい費用や時間がかかるのか、不安に思うシングルマザーの方は多いですよね。
本記事では、資格をとるならおすすめのものを8選と、メリットや支援制度を紹介します。
シングルマザーが資格とるならおすすめ8選
シングルマザーにおすすめの資格には、次の8つがあります。
- 介護福祉士
- 保育士
- 看護師
- 作業療法士
- 歯科衛生士
- 医療事務
- 調理師
- 宅地建物取引士
それぞれ詳しく説明します。
介護福祉士
シングルマザーにおすすめの資格に介護福祉士があります。
介護関連での国家資格で非常に信頼性があり、一生のものなので介護業界で働く上では取得しておくべき資格です。
高齢化社会のため介護業界は常に人手不足で就職しやすいし、資格手当てがつく場合もあり、収入のアップも十分に期待できます。
このように目指す価値の大きい資格なので、介護福祉士はシングルマザーにおすすめです。
保育士
ある程度の収入が見込めて将来性のある仕事がしたいとなると、保育士の資格もおすすめです。
基本的に日曜日祝日は休みで日中の仕事ですし、子育て世代の共働きが多いため保育士の需要は多く、有効求人倍率が高いからです。
また保育士になったあともキャリアアップの制度を活用し、さらに収入アップを目指せます。
そのため保育士もシングルマザーにおすすめの資格です。
看護師
シングルマザーにおすすめの資格に看護師資格もあります。
常に求人があり収入も比較的高水準で、一度取得するとずっと働き続けられる資格です。
夜勤や残業がない職場も選べるので看護師の資格もシングルマザーにおすすめします。
作業療法士
シングルマザーにおすすめの資格に作業療法士があります。
高齢化で今後ますます必要とされる仕事で、活躍の場が病院・福祉施設・介護施設等に広がっていて、1施設当たりの雇用人数も比較的多いです。
また理学療法士や言語聴覚士より、体にかかる負担が少ないですし、夜勤がほとんどないのもシングルマザーにとってはありがたいことです。
将来性もあり働きやすいことから、作業療法士もシングルマザーにおすすめします。
歯科衛生士
シングルマザーにおすすめの資格に歯科衛生士があります。
基本的に夜勤はないですし残業も少なめ。
パートの求人もあるので子供と過ごす時間も確保しやすいし、子供の成長とともに働き方のスタイルを変えることも可能です。
求人が多いため、勤務地や勤務時間等自分の希望に合う職場を見つけられます。
医院・クリニックの他にも大学病院や老人福祉施設や保健所などから求人があり、就職率も高く就職先に困る心配はないからです。
医療事務
医療事務の資格は国家資格ではなく、審査基準を超えると与えられる民間資格ですが、シングルマザーにおすすめできる資格です。
医療事務関連の資格には次のような種類の資格があります。
- 医療事務検定試験
- 医事コンピュータ能力技能検定試験
- レセプト点検業務技能検定試験
- 調剤薬局事務検定試験
中でも「医療事務検定試験」は最も受験者数が多く、試験は毎月実施されています。
2020年の合格率は92.2%と難易度も低いので、取得しやすいといえます。
資格を取得していることで採用に有利になる可能性が高くなり、医療機関は日本中にあるため就職先には困りません。
またブランクがあってもあまり影響がなく、医療機関はシングルマザーが働く環境が整っているところが多いのでおすすめです。
調理師
シングルマザーにおすすめの資格に調理師免許があります。
調理師免許は、料理・調理系の国家資格です。
必ずしも調理師免許がなければ仕事につけないわけではありませんが、調理師免許を条件としている求人もあるので選択肢が広がります。
調理系の仕事に就職しやすくなるし、給与や福利厚生などの条件も期待できます。
ホテルのレストランや施設の調理人を希望する場合などは、有資格者が有利になりやすいので、調理師もシングルマザーにおすすめの資格です。
宅地建物取引士
シングルマザーにおすすめの資格に宅地建物取引士があります。
宅地建物取引士は不動産取引に関する国家資格で年齢・学歴・性別に関係なく受験でき、資格を持たなければできない「独占業務」を行います。
正社員雇用が大半で、資格手当がつくことを期待でき、不動産会社だけでなく幅広い会社に就職することが可能です。
例えば、ローン系の金融企業やリフォーム建築業などにも一定の需要があります。
資格登録するまで2年の実務経験を必要とし、時間は要しますが、価値ある資格なのでシングルマザーにおすすめします。
シングルマザーが資格を取るメリット
シングルマザーが資格を取ると「就職・転職の際採用されやすい」「給料が上がりやすい」というメリットがあります。
就職・転職の際採用されやすい
シングルマザーは資格を持っていることで、就職・転職の際に採用されやすくなるメリットがあります。
求人情報の中には「未経験者でも可」という募集もありますが、応募者が多いので競争率は高いでしょう。
仮に採用されたとしても十分な額のお給料だとは限りません。
しかし資格を取得することで、経験のない初めての仕事であっても採用してもらえる可能性が高くなります。
職業によっては資格を保有していなければできない仕事(業務独占資格)もあるからです。
給料が上がりやすい
資格を取得すると、企業によっては「資格手当」が加算され、無資格の人と比べてお給料が高くなる可能性があります。
「資格手当」は会社や取得した資格によって金額が決められているのが一般的です。
正社員ではなくパートでも、有資格者と無資格者とを比べると時給や勤務条件に差がある場合があります。
シングルマザーが資格取るときに利用したい支援制度
資格を取得するためにシングルマザーが利用したい公的な支援制度には以下のものがあります。
- 自立支援教育訓練給付金
- 高等職業訓練促進給付金と高等職業訓練修了支援給付金
- ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付事業
ではそれぞれ説明します。
自立支援教育訓練給付金
自立支援教育訓練給付金とは、ひとり親家庭の母または父が経済的に自立を目指し資格を取得することを支援する制度です。
対象となる講座を受講し修了した場合に、受講料などの費用のうち60%(下限12,001円〜上限800,000円)が支給されます。
給付金は前もって支払われるものではないため、受講費用はあらかじめ自分で支払う必要があります。
また給付金を受給するには要件をすべて満たした方でなければなりません。
参考:厚生労働省
高等職業訓練促進給付金等事業
「高等職業訓練促進給付金等事業」には2種類あり、それぞれ次のような給付内容となっています。
- 高等職業訓練促進給付金:
訓練期間中の生活の不安を軽減するための給付金 - 高等職業訓練修了支援給付金:
職業訓練校に入学する際の負担を減らす目的で設けられた給付金
いずれも住民非課税世帯と住民課税世帯で給付金の金額が違います。
資格取得まで相当な時間がかかる場合もあり、その間の生活費や養成機関に入学する際の負担を軽減できます。
参考:厚生労働省
ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付事業
シングルマザーが利用したい支援制度の一つが、「ひとり親家庭高等職業訓練促進資金貸付事業」で、給付を受ける人が対象の貸付制度です。
上限がありますが、養成機関の学費と就職に必要と認められた費用が借りられます。
養成機関を修了してから1年以内に就職して、取得した資格を活用する業務に5年以上従事している場合には返済が免除されます。
まとめ
資格取得し就職・転職を考えているけれど、シングルマザーには費用などの不安もありますよね。
本記事で紹介した支援制度を利用すればシングルマザーも不安なく資格取得でき、就職の選択肢も増えます。
資格を取得し就職・転職を考えているシングルマザーの方は、ぜひ参考にして、資格取得にチャレンジしてみてくださいね。
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